画家・パブロ・ピカソのホロスコープを読む。

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一昨日、パリのピカソ美術館へ行ってきましたが

画家・ピカソという人はどのような人だったのか

出生ホロスコープを(ざっくりとではありますが)

読ませていただこうと思います。

「パリのピカソ美術館へ行く・第2回」も

のちほど公開します。

「宇宙が教える今日の幸運ポイント」も

明日から再開です。

 

画家・パブロ・ピカソのホロスコープを読む。

 

スペインのマラガで、1881年に出生。
父親は画家・美術教師だったというピカソ。

ピカソほど、多くの異なった作風を持つ

画家もいないように思いますし、
さらに陶芸・ビジュー作成に至るまで
マルチな才能を発揮した画家も、

なかなか数多くありませんが
その秘密は、社会的ゴールを示す「MC」にあります。

牡羊座25度のサビアンは「抱えきれないほどのギフトを持つ男」

これはマルチな才能を示しています。



次から次へと、新しいイマジネーションが降ってきて、
ピカソは、忙しかったかも知れません。

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社会を示す10ハウスは牡牛座で、

4天体が在住するオーバーロード。

キロンを含めると5つ。

芸術家にとって

海王星の「イマジネーション能力」はとても大切ですが
海王星は、牡牛座15度。

不動宮の15度というのは、特殊な度数でして、
これはブルズゲートの度数であり、

「アバター降臨」の度数です。

最大級のイマジネーションを彼に与えています。

ピカソという人は、

「自分は芸術家として成功する」と
生誕前に決めて、
牡牛座15度という度数を使って「芸術家」として

この世に降りてきた人なのでしょう。

芸術家にとってさらに大切なのは、

芸術性を示す「金星」ですが、
金星はコミュニケーションや

表現力を示す3ハウスにあり、天秤座。

戦時中・戦後の彼の作品からは、

平和を求める心を

感じられるものが多いですが
その平和は、この天秤座の意味する

「平和を愛する心」の金星からもたらされている。

 

この金星は、10ハウスの牡牛座領域にある

天体たちの、ディスポジターで、

10ハウスとエネルギー交換を行っています。

 

芸術家として、社会ゴールのMCは、

マルチな才能を与え、金星で表現を行うが、

それは社会(10ハウス)に認められやすい。

 

更にこの金星のそばには、「財」を示す

小惑星がおり、金星と合。

ピカソが、彼の金星の芸術性で、形にするものには、財が付いてくる。

(小惑星の名前は、企業秘密とさせていただきます)


海王星は2ハウス(才能のハウス)にいる天王星と120度。
彼の芸術家としてのイマジネーションは、

社会に、新しいアイデアや、変革をもたらす。
そのような才能を持っている。


月は5ハウスの射手座で、自由自在な表現をする人。
アセンダント・金星とミニトライン。
彼は、常に、自分自身であった。
子供っぽさが感じられる配置で、

大きな子供のままではなかったか、と思いますが
その大きな子供のまま、自由自在に表現を行った。

その部分に人々は惹きつけられたのでしょう。

 

月のそばにいるドラゴンヘッド(ご縁)と、
反対側の11ハウスにいる蟹座のPoFが、

多くの人に認められることを示しています。

 

月は母親との関係を示してもいますが

射手座の月は、ピカソの母親が、自由を愛し、

子供に優しく(5ハウス)人生を楽しむような人であった

可能性を示しています。

 

ピカソ自身も、月が5ハウスであったということは

子供のことを愛する父親であったのではないかな、

と読むことが出来ます。

 

ピカソにとって大切なのは、この射手座領域です。
バーテックス(使命)が射手座19度。

天秤座の月と射手座の金星が

60度のセクスタイルのアスペクトであったことから
多くの女性遍歴の理由がここにあり
結婚の神・ジュノーが射手座3度で、金星とセクスタイル。

自由自在に、恋愛を楽しむこと、が

ピカソにとっての生き方だったことでしょう。

以前に私は、ピカソの一番初めの妻・オルガは

ピカソを社交界の寵児にしようとしたけれど、
ピカソはそれを好まなかった、という話を読みましたが

ピカソは、社会を示す10ハウスにキロンを持ち、
「家庭」のハウスに太陽があることから
社交界の寵児というよりも、

 

自宅にいて会話を楽しみ、

頭の上から降ってくるインスピレーションを

芸術作品として形にするのが

好きだったのではないかと読めます。

 

行動力や情熱を示す火星は12ハウスにあり、
蟹座であることと、
金星が天秤座、太陽が4ハウスであったことから
ピカソという人は、とても家庭的だったのではないでしょうか。

 

太陽は天底に沈んでおり、

 

アセンダント・土星とからんだTスクエア。
父親と彼の間には、なにか葛藤があったのではないか、と考えられます。

あるいは厳格な父親であった。

 

あるいは、目上の人との関係で、葛藤があった。

 

あるいは、自分と社会との間における葛藤。

それが、家庭を愛する理由であったかも知れないですね。

 

知性や言葉を示す水星は、蠍座の後半度数で
すさまじい洞察能力をもたらしており、

それは10ハウスの、牡牛座の冥王星と180度。
恐るべき深い洞察力と欲望。

何がどうあっても成功する。

その欲望(牡牛座・蠍座)は果てしなく拡がるが

(木星)それは叶えられた、のでしょう。
木星による支援が社会からもたらされた。

木星は23度で、とても豊かな度数です。

水星のサビアンシンボルは「X線」。
彼は「冥王星」を感じさせる、深くて強い瞳を持っていますが

全てを見抜かすような、彼の強い視線はこの蠍座

(ルーラー冥王星)からきている、と言えます。

 

あと、冥王星は牡牛座28度で「最凶」と言われる

恒星アルゴルと合。

もしかしたら、彼の冥王星は、多少、悪魔的な

部分があった・・・かも知れません。

それを発揮したか、しないかはピカソ自身の判断ですから

わかりませんが。。。

 

ピカソは若い頃、まだ成功していなかった頃に
鬱になったことがある、と読んだことがありますが
成功に対する「野心」が大きいので
自由自在にしたい、素の彼自身(射手座の月)と
野心の強さと、社会の難しさで、
頭が痛かったことだろうと思います。

しかし、才能のハウスにいる天王星は17度で、

「希望」をもたらしており
その希望と具現化能力(地の星座)と情熱が彼を救った。

 

このホロスコープではなく、

もっと深く、「使命」を読む別の方法があるのですが

そのチャートによると

太陽と天王星が天頂におり、それもやはり、射手座。

そのチャートでは、射手座の太陽のサビアンシンボルは

「中国人の洗濯屋」。
これは「移民」を示すシンボルですが、

スペインのマラガに生まれ、

フランスでその生涯を過ごした、ピカソらしいシンボルですし
彼が若い頃に過ごしていた

モンマルトルのアパルトマン「洗濯船」を連想させますね。

 

以上、ピカソのホロスコープから知ることの出来る

彼の生前のお姿でした。

 

ピカソの魂に、幸いあれ !