むかし松戸の国にちちを求めし男在りけり。
西にちち豊かなる国あらば畑を為し
東にちち乏しき国あれども赴きては
ねんごろに掌を合わせ信心絶やさぬなり。
或る時おどりばにて下着のごときいんなー
いと流行り
普くおのこのこころおどらすれども
男ただ空し。
また或る時さかみちにてぱむちら盛んになりて
普くおのことびあがつて其の喜び表すれども
男ただ無言。
はて男
其は何ぞ
ちちに狂いて
ちち狂いて詮なかるまひに
何故空しくなりしや
男曰く
無言
無言のままにそうがんきゃうを置き
松戸の国へとかへつて往つたといふ。
男はそうがんきゃうのむかうに
何を求めたぞかしけれなむり。
ぱむてえ。