帰省

リハビリ屋の冨永です。

昨年の暮れに帰省しました。若い頃は飛行機や高速船で帰りたがったのですが、今ではゆっくりとフェリーで帰るのが好きになりました。

飛行機で３０分、高速船だと８０分、フェリーでは３時間半から４時間半かかります。最近はそのノンビリとした時間が気分転換になったり、物事を考える時間にすることができています。

昼のフェリーで帰りました。昼に長崎港を出発、途中の港を経由して地元の港に到着しました。波は穏やか、風も無く天気が良くてクルージングを楽しみました。

船内売店が無くなっていました。以前はお菓子や弁当、コーヒーを売っていたのですが、現在はカップ麺とアイスクリーム、飲料の自販機が船内中央に設置されています。酒やビールの販売も無いみたいですね。３本入りの竹輪もありません。フェリーの中の売店が無くなって本当に残念です。

福江港に到着して、上陸しました。スクーターで来たので早速散策しました。変わらない場所、変わった場所がありました。地元の小中学校の校区に喫茶店がありました。他所から移り住んでいる人もいました。

鬼岳、翁頭山は変わらずに綺麗でした。道路は大きく広くなった所が多く見られました。

誰にも連絡せずに帰省しました。実家に帰ると親がびっくりしていました。

小学校を久しぶりに見に行きました。子どもの頃あんなに大きかったグランドは、今見るととても狭く感じました。校舎の外観も少し変わりましたが、雰囲気はそのままで懐かしい気持ちになりました。

高校の校舎は建て替えがあり、雰囲気が大きく変化しています。外観はこの様にお城のままです。ここはもとは石田城というお城でした。このお城の歴史はユニークです。１８１４年に火事で焼失、建て替えを願い出て約５０年後の１８６８年に完成します。そして４年後に廃城しました。

１８５４年のペリー来航が石田城を新築することにつながり、明治に時代が変わって役目を終えた石田城は無くなります。時代に適していなければ、消えることを教えてくれます。

地元に豆腐屋さんがあります。以前作られていた方は亡くなられたのですが、作り方を継承した方が続けています。

三十路を過ぎてこの豆腐を無性に食べたくなる気持ちが出て来ました。固い豆腐で地元以外では出会ったことがありません。

幸運なことに以前の豆腐屋さんも現在の豆腐屋さんも歩いて買いに行ける距離にあります。

６時過ぎには開いているので、起きて買って来れば朝ご飯のおかずにアツアツの豆腐を食べることができます。

薄口醤油にすりごまと唐辛子もしくは柚子胡椒を加えて食べます。これだけでもうご馳走です。

これを食べるためだけに五島に行く価値があります。

久しぶりの帰省はとてもリフレッシュする機会となりました。原付きバイクのプチツーリングでした。もしかしたら地元もパワースポットの一つかも知れません。