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お久しぶりとなります。
4月から病院がかわり新たに学ぶことがありました。

病院勤務の療法士のみなさまはどれだけインフォームドコンセントに参加されていますか?
特に精神科病院勤務の作業療法士のみなさまはいかがでしょうか?
恥ずかしながら僕はとても少ない方だと思います。
なぜなら治療時間枠と面談時間が重なることが多く、代わりに治療を行う療法士がいないからです。そしてそういった精神科病院の作業療法士さんは未だ多いのではないかとも思っています。


本日はそんな僕の最近の体験、学んだものの一つを紹介します。


認知症初回入院より経過2ヶ月後の患者様ご家族とのインフォームドコンセント参加での一場面

ご家族は自宅退院を強く希望
・ 病名についての質問
・ 病気の進行度の質問(他の人と比べてどれくらい進んでるのか)
・ 認知症という病気についての質問(最後まで人間としての感情はあるのか)
・ 本人の訴えとして帰宅欲求大半だがそれ以外での希望する発言はないのか
・ 「こんなふうになるとは夢にも思わなかった」といった発言
・ 「何もしない廃人にはなってほしくない」といった発言     
そのほか、病前のご本人様の様子や趣味にしていたことなどを熱心に話された。

治療者側からは治療経過の説明と質問へ一つ一つ答えながら話を進める。

説明の後、今後どの程度の回復度合いを希望するのかとご家族へ質問。
それにに対し、「つーかーぐらいは・・・」との返答。

つーかーとは、相手が「つー」といえば「かー」と返ってくるような関係(ネット辞書)ということなので、お互いの意思疎通が再び取れればといった想いでしょうか。

返答に対する治療者側は、
「それは病気として改善の難しいところなんです」
「面会されていて少しでもつーかーになれてると思いますか」との回答。
その後、今後は少しでも受け入れて退院先を検討していくことでこの日は終わりとなる。

みなさん、この一連の流れを読んでどう感じたでしょうか。

リハビリ職種として、いや作業療法士として、いやいや人として、
ご家族の意見は当然のこと!
この治療者たちは何を言っているんだ!
そんな言い方しなくても・・・

そう感じる部分もあるかと思います。
その場にいた僕の中でも少なからずそう感じる部分もありました。

しかし、僕が話す機会をふられたとき「特に現状としては・・・」と答えました。

その理由は、インフォームドコンセント前に参加スタッフのみでの打ち合わせを簡単にしていたためです。そのときはカルテ上の評価しかない僕には「変わったご家族」といった印象しかなかったのですが、実際場面に立ち会うと少し違和感を感じるところがありました。医療者側の対応にも違和感があったため、ここで話をふられて何を伝えるのがベストなのか決めかねたので、解答を差し控えたのです。

後々、ケースワーカーさんに話を伺うと、
外来診察時からご家族には何度も説明していたが、今でも本人の状態を受け入れられてないとのこと。ご家族がそういった状態で自宅退院をしても、行方不明や事故等に巻き込まれる可能性が高いため、医療として認めるのも難しいとのことでした。
対象者の可能性を主に評価する療法士の出番は、ご家族が状況をきちんと受け入れてからがベストではないかとのアドバイスを受けました。

これを聞いて納得し、自らのアセスメント不足を反省しました。
そして、電子カルテ上では拾えない情報はたくさんある。電子カルテは大変便利だが、医療従事者が顔をあわせて情報共有する重要さを改めて感じました。

また、ご家族の障害受容について、
認知症や精神疾患といった一般的にはまだまだ想像の難しい病名のものこそ、障害受容は難しくなるのではと感じました。精神科中心の作業療法士として、患者様評価の中で念頭においておく必要があるものだとも思います。

以上、自らの臨床の一場面でした。
職場もかわり新たに学ぶことも増えたため、今更?!と思われることでもどんどんアウトプットしていこうと思います。


最後までお読みいただきありがとうございました。



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