今日はいつもお世話になっている自転車屋さんで講義をしてきました | リハビリテーション魂 ~リハビリテーション医の戦うブログ~

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滋賀県でリハビリテーション医師をしているリハ魂です.
第5波が沈静化するまで,新型コロナウイルスの最前線と感染制御の仕事をしていましたが,現在はリハビリテーション医に戻り,日々奮闘しています.
日々の思いとを綴ります.

今日は日曜日

天気もなんとか雨が降らず,耐え忍んでくれて自転車の鍛錬をしたいところでしたが,

今日はいつもお世話になっている自転車屋さんで,医師の面から見た講義をしてきました.

今回は第二回目

ロングトライアスロンにおいても重要な水分補給と塩分補給に関しての内容でした.

本来は,水分・ドリンクというものはロングトライアスロン等,エンデュランス系競技特に長距離,夏場にあるものになればなるほど重要になるものです.

ただし,栄養補給のサプリメントは多くの企業が乱入し,非常にビジネスチャンスとも取れる分野になっておりますが,

液体に関しては限定的です.

それはおそらく,値段と味の問題.

ロングトライアスロンにおいては,水分以外にも,塩分として糖質,そして浸透圧これをいかにバランスをとることが求められます.

ただおそらく,生理食塩水が,かなりまずい,所謂飲めたのもではないことと同じように,性能的に優れた液体を販売しても,おそらく凄まじい味になるため,ビジネスマーケットとしては,売れない,飲めないという状況になるのではないかと推察しています.

しかも,値段も安い.あの天下のOS-1にしても200円でお釣りがきてしまう.

美味しさを求めれば,甘い方が飲みやすいわけで,ポカリスエットやアクエリアスなどは飲んで美味しくビジネスになる.

これが難しい.

そんな内容の中で,約45分講義をしてきました.

 

また機会があれば,このブログでも,おそらくビジネスマーケットではあまり注目されない水分と塩分.そして浸透圧加えて味の関係に関して,話が出来ればと思っております.

 

さて,私はクロモリバイクを好み,クロモリバイクでトライアスロンを走るトライアスリートです.

いつも通勤で使用するNEO-COTですが,今日からしばらく,講義をした自転車屋さんに預けてオーバーホールをお願いしています.

さてさてさて,どうなるでしょうか.

ただ,そのNEO-COT.

 

今回私は,Bridgestone AnchorにおけるNEOCOT廃止にショックを受けた者の一人です.

 ただ,それ以上にショックを受けたのは,伝統と技術を守ってきたNEO-COTの職員さん,職人さんではないかと推察しています.

 

私が初めてロードバイクを購入したのが,RNC7でした.もともとスポーツ自転車は20年以上前のランドナーを使用しているくらいでした.Wレバーのクロモリバイクです.

 2017年にいよいよ,憧れのロードバイクを購入する時にも,私にはクロモリバイクの一択でした.頑丈な作り.長持ちする強靭性.しなやかな乗り心地.疲れにくい振動吸収性.

 何より壊れにくい絶対的な安心感.

その中でもNEO-COTは,バルジ成型に見られる美しい溶接.バルジ成型に見られる歴史と探求心によって生み出されたパイプ成型.スピニングバテッドに見られる考えられたパイプ成型.これらの技術や製品は,伝統工芸品というものでした.

 また,一般的にはColumbusやカイセイなど,パイプ専用の既製品を使用する中で,NEO-COTは,パイプからフレーム作成まで行う稀有な存在として君臨していたと思っておりました.

 しかも,多くのフレームサイズを揃え,注文する時にハンドル長,ステム長,カラーも選べるセミオーダーのような注文形式.ユーザーの心理に突き刺さる内容でした.

 私自身ロードバイクはBridgestone Anchor NEO-COT RNC7しか所有したことがないのでわかりませんが,本当に快適に今でも幸せに乗らせていただいています.

 乗っていて心地よく,何よりとても楽しい.私は滋賀県に住んでおり,今でも琵琶湖沿いを通勤でNEO-COTで走っており,片道35㎞約1時間20分.往復70㎞で幸せな時間をNEO-COTは作り出してくれます.

 私はどうしても立ちごけをしてしまうのですが,それでもクロモリのNEO-COTのバイクは力強く壊れずに走り続けてくれています.これが,カーボンだったなら,どうなっていたかはわかりません.

 日々,日々NEO-COTは幸せと安心を私にもたらしてくれます.またメンテナンスをして長く使うことも教えてくれました.塗装が剥がれた部分には,少し塗り足し,リアエンドが少し曲がれば戻し,綺麗に磨いてメンテナンスを行う.最近は,サステナビリティが叫ばれるようになっていますが,まさにNEO-COTの精神は,その先駆けでもあり,クロモリバイクをメンテナンスしながら,大切に持続的に使っていく.この魂が籠っています.その喜びが詰まっています.

 企業側の目線に立てば,たしかにカーボンロードバイクのように軽くて,しなやかさと硬さを繊維によって使い分ける事で細かい設定を行う性能の高いバイクを宣伝し,つねに技術改変を加え,壊れやすい側面もあり,消費者に購入を促すような製品の方が,売り上げは伸びるのかもしれません.ただし,やはり伝統,過去の技術の継承,サステナビリティ,メンテナンスをする喜び,安全性,壊れにくさ,そしてそこに,込められた職人魂が,何事にも変えられず,NEO-COTには詰まっている気がします.そこに,無限の価値があるように思えます.

 確かに企業からすれば,いったんRNC7を購入してしまえば,次にロードバイクを購入するには,いつになるのだろうという消費者購入意欲という点では課題があるのかもしれませんが,先述したような消費者の目線に立って,独自の技術・路線を持ちつつ,細かいところまで設定が可能なNEO-COTは,私にとって素晴らしい選択でした.

 SDGsという観点を先取りしていたNEO-COT.メンテナンスをしながら,ずっとNEO-COTを乗り続けていると,人馬一体ではないですが,何か自転車と一体となって,駆け抜ける感覚になります.人車一体と言える感覚に陥ります.自分でNEO-COTを操作し,走り抜ける喜び.毎日の通勤が,楽しくて仕方ありません.職場の同僚は,毎日片道 35㎞で通勤することが理解できないようですが,琵琶湖沿いという最高のサイクルロードを毎日走りぬける喜び.しかもそこには,自転車という,これまた究極のSDGsの一つである環境に優しい移動手段という選択が存在します.

 毎日毎日,クロモリバイクで通勤を繰り返す中で,50歳に近づいた私は,今までで,最高の身体能力を身につける事になりました.自転車通勤を始めた時と比べてはるかに速く,楽に,長く走れるようになりました.そんな私がNEO-COTで鍛えてもらった身体能力を活かすこと,そして昔より憧れであったものの,自分では無理と思っていたトライスロンに2019年挑戦することになりました.長良川ミドルトライアスロンという大会で初挑戦し,NEO-COTで無事完走.その後NEO-COTで幾つかのトライアスロンの大会に出ることが出来ましたが,コロナの影響で2020年以降は全て大会が中止となっておりました.

 私は人類の歴史で終わらなかったパンデミックは無いという事実から,絶対にコロナの影響が終わる時が来ることと信じて,NEO-COTでの通勤での鍛錬を続けておりました.

 そして2022年いよいよ佐渡国際トライアスロンが開催されることになりました.憧れのトライアスロンに置いて,ロングのトライアスロンを完走することが私の悲願の一つでした.佐渡国際トライアスロンはスイム4㎞.バイク190㎞.そしてラン42.2㎞で日本最長のトライアスロンであり,歴史もある大会です.私はNEO-COTと共に,いつもの通勤スタイルで,通勤の仕様のまま,佐渡国際トライアスロンに挑戦致しました.

 周りには,カーボンバイク,TTバイク,トライアスロンバイクばかりで,私のようなクロモリロードバイクは皆無でした.皆,リムハイトが高いカーボンディスクホイールの中で,私はアルムホイール,リムブレーキ.サドルも,シートポストも,ステムもAnchorのもの.ハンドルはアルミの日東.ペダルも三ヶ島ペダル.ホイールやドリンクホルダーもアルミやステンレスであり,カーボンをどこにも使用していない,トライアスロンの中では異色とも言える仕様で佐渡国際トライアスロンに臨みました.

 スイムを予定通りの時間で終え,190㎞の佐渡ヶ島1周のバイクコースに入りました.獲得標高約1500mのアップダウンのある長いコースです.いつもの通勤の思いのまま,人車一体となり,走り抜けました.特に何故か坂道では,ごぼう抜きとなり,クロモリが重たいはずなのに,他のカーボンバイクを抜き去っていくことになりました.私は約7時間47分でバイクコースを走り終えたのですが,あまり苦しさを感じず,楽しさがのこるバイクパートでした.また佐渡国際トライアスロンのバイクコースは,Z坂,大野亀,そして小木の坂という上りがあるがゆえに,海岸線まで降りる下りもあるのですが,下りでも絶対的な安心感をもたらせてくれました.何より毎日通勤で苦楽を共にしたNEO-COTで,安心感と幸福感で満たされながら,佐渡の道を走り抜けました.

 何より最大の衝撃は,初めてのロングのトライアスロンの洗礼を浴びたのですが,バイクを終えた時点で脚がかなり残っている事実でした.最後のフルマラソンを走り抜けられるかどうか,事前にはかなりの心配があったのですが,190㎞のバイクコースを走り抜けた後の感覚は,「これならフルマラソンを走り抜けられる」という完走への確信でした.NEO-COTのおかげで,脚を十分に残せた私は,一度も歩く事もなく,42.2㎞のフルマラソンを走り抜け,初めてのロングトライアスロン,佐渡国際トライアスロン Aタイプを完走することが出来ました.

 これも,日々一緒に鍛錬を続けてこれたNEO-COTのおかげであり,またここまで脚を残す事ができたのは,NEO-COTがもつ振動吸収性,身体への優しいフレームに他ならないと感じています.

 また更に絶対的な安心感につながったのは,輪行という場面にも感じられました.佐渡島に渡るために,私はNEO-COTを輪行箱に詰めて自分で運んだのですが,当然のことながら,カーボンバイクでは輪行時に衝撃により破損のリスクもあります.私はステムを外し,リアディレイラーも外し,サドルも外して,しっかり養生して輪行したのですが,やはりここでも輪行においてもNEO-COTを完全に信じておりました.フレーム破損というリスクは,カーボンバイクに比べて極めて低いだろうと.その絶対的な安心感は,何事にも変えがたいものでした.

 NEO-COTがもつ,楽しさ,身体に優しい構造,絶対的な安心感,それは信頼というものに繋がってくるのですが,まさにプライスレスなものになっています.

 そのNEO-COTが廃番になりました.世の中の傾向が,カーボン,そしてディスクブレーキという,大きな技術改変を前に,クロモリ,キャリパーブレーキという観点は時代遅れではあり,そこに消費者のニーズが減っているのは十分理解できるものです.

 ただ,私にはNEO-COTが素晴らしい存在であり,機能美もあり,伝統もあり,技術もあり,信頼・安心もあり,自転車との一体感,人車一体がある中で,残念でなりません.その思いは,おそらくNEO-COTの工場の職人さん,関係者の方々が,一番悔しいのではないかと推察しています.そんな中で,私はNEO-COTを乗る数少ないトラアスリートとして,これからも通勤とともにNEO-COTを駆りたて続けます.これからも私は通勤ライドで鍛錬を続け,NEO-COTの誇りを込めて,ロングトライアスロンで戦い続けます.

 NEO-COTの工場の方々には,感謝の思いしかありません.NEO-COTを作り出して下さり,本当にありがとうございました.これからもNEO-COTと共に走り続けます.

 

 数少ないクロモリバイクのトライアスリートの一人として.自称,鉄自会の一人として,走りに抜けたいと思います.

やっぱり楽しんでなんぼもの.これからも,楽しみながら,ロードバイクを走り抜けていきたい.

 

いよいよ,宮古島トライアスロンの申し込みも終え,結果待ち.2023年のロングトライアスロン戦線も始まろうとしています.

2023年12月4日の段階では,バラモンキングの日程は公表されていませんが,さてどうなるでしょうか.

五島長崎 福江島はNHKの朝ドラ「舞い上がれ」の影響で,更に宿も便も取りにくくなるでしょうから,そもそも開催自体も2022年の開催中止の理由も考えても,非常に微妙な状況.

皆生は2022年 ロングトライアスロンの先陣を切って開催したため,2023年もやるでしょう.

佐渡も2022年 あの第7波の真っ盛りの中で,開催した男気をみると,2023年もやってくれるでしょう.

 

おそらく,宮古島トライアスロンは,距離を短くして2023年は開催される可能性は極めて高いと見ています.

もし,宮古島トライアスロンに当選すれば.宮古島トライアスロン,(バラモンキング・開催が怪しいか..),佐渡への申し込み

宮古島トライアスロンが落ちれば,皆生,バラモンキング,佐渡への申し込みだですね.

 

先ずはクリスマスプレゼントとされる宮古島トライアスロンの結果を待ちます.

 

皆さんも一緒に頑張りましょう.いつか,皆が心から笑える時が来る日まで.