前回の続き…
仕事関係の飲み会で、HはわざとMの隣ではなく、斜め前に座った。(Hいわく、斜め右前ってのが重要らしい)
そして、直接Mとはあまり話さず、隣の男性と盛り上がったらしい。
結局Hは、二次会の誘いを断り、みんなと別れたあと、ゆっくり駅へと歩きながら、カウントダウンした。
10…5…3…2…1(ちなみにカウントダウンは私の想像(笑))
「Hちゃん!」引き止めたのは、隣の席で盛り上がった彼ではなく、なんと、Mだった。
そこから、二人でバーにいき、連絡先を交換して、改めてデートをし、付き合うことになった。
「ところで、飲み会ではHは何にもしてないじゃん?なんでうまくいったわけ?」
私がジントニックを傾けながら聞くと、Hは少しもったいぶって続けた。
「私からMに直接、あれが好きでこれが好きで~って語ったら自分大好きな痛い女になっちゃうでしょ?そうじゃなくて、あっちから私に興味をもたすのよ」
レッドアイを持つ彼女のネイルが毒々しい赤で、私は少し寒気がした。
つまり、Hは隣の席の男性に、最近ハマってる本の話(実際はMがハマってる)好きな町、モデル、お店、休日の過ごし方(全てMの好きな事)元カレ(これはMの元カノを男バージョンにしたHの作り話)を話したらしい。
斜め前に座ってるMには当然耳にはいる。しかも、「あっ、俺と同じだ」と思ったのだろう。
まんまと罠にハマったって訳。
結局、二人は3ヶ月もしないでthe endになっちゃったけど。(そうなることは想像出来たけど)
「H、私はあんたの本当にいいところを知ってる。
Hの好きになった人がそれを知らないなんて悲しすぎるよ。」
私がそう言うと、彼女は悲しそうに微笑んだ。
彼女は、ただのひどい女、遊び人って訳じゃない。(Mからしたらひどい女だけどね)
ただ弱いから、その上、ものすごくさみしがり屋で、本当アホみたいに弱いから、恋愛をゲーム化しないと、挑戦すら出来ないのよ。
自分に自信がないから、誰かにならないと彼の前に立てないだけ。
私は勝手にそう思ってる。
いつか、きっと『あるがままのH』が理想の彼女だっていう男性に会えることを祈ってるよ。
今も彼女は、姿を変え、色を変え、愛される努力を惜しまないのに、愛す努力はしてないんだろうな。
カメレオンって悲しい生き物だね。
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