”伊予市児童センターみんくる”にて、スキンタッチの講習会を行いました。
スキンタッチというのは、昔から行われている小児鍼から生まれた健康法です。
小児鍼では先が丸くなった金属の棒やヘラのような道具で皮膚表面をやさしくさすることで、全身をめぐっている気の流れが良くなり、カンムシや喘息、胃腸症状など、様々な小児の症状の改善が期待できます。
その小児鍼を、スプーン、歯ブラシ、ヘアードライヤーといった身近にある道具を使って、お母さんやお父さんがお家でお子さんにしてあげられるようにアレンジしたのがスキンタッチです。
当日はみんくるの運動室にマットを引いてもらい、その上にバスタオルを引いて実技を行いました。
まず初めはスプーンを使ってなでる方法から練習していきました。
お母さん方もお子さんも、始めのうちはおっかなびっくりという感じでしたが、続けていくうちにだんだん手つきも良くなってきて、中にはとろ~んとした目で眠たそうにしているお子さんもいました。
続いて歯ブラシを使った方法です。
気の巡りが悪くなると、熱となってのぼせ、主に頭から上半身にたまってきます。そうなるとイライラしたり、眠れなくなるなどの症状が出てきます。
そんな時には歯ブラシを指先で軽く持って、頭を中心にトントンとたたいていきます。すると、のぼせた熱が外に発散されて、頭がすっきりします。これは子供さんだけでなく、大人の方にもぜひ試していただきたい方法です。
最後にドライヤーを使ったやり方を紹介しました。
ドライヤーはお灸の代わりとして使います。ドライヤーを持ち、その手と反対の手の甲に温風を当てながら、皮膚の表面をやさしくさすって温めていきます。
のぼせがあるようなお子さんにはふくらはぎ、便秘や下痢といった胃腸症状には背中の真ん中、おねしょなどの泌尿器の症状なら腰を中心に温めることで、内臓の働きが良くなり、症状が次第に改善していきます。
参加して下さったお母さんは、どなたも非常に熱心だったので、とてもやりがいがありました。
また、講習会が終わった後に個人的に質問しに来てくださった方も何人かいて、お母さん方の子供さんに対する気持ちに、非常に感銘を受けました。
今回は定員15組で募集したところ、20組以上の応募があったとのことでした。
ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
また講習会を持たせていただく機会があると思いますので、残念ながら今回参加できなかった方も、是非次の機会にご参加くださいね