先日の日曜日は、徳島での古典鍼灸の勉強会の年内最後の講義でした。
今年度から古典科、臨床科、基礎科の3クラス構成となり、私はそのうちの基礎科で教えています。
講義を受け持つのは今年度で2年目なので、がむしゃらにやっていた昨年と比べると、話をしながら受講生の皆さんの表情を窺う余裕も少しはでてきました。
初めて講義の依頼を受けた時は、古典鍼灸の考え方の基礎を学ぼうと、遠方から来てくれている受講生の皆さんが、興味を無くしてしまったらどうしようか・・・・という不安ばっかりでした。
そして2年目の講義もあと2月の1回だけとなって、今しみじみと思うのは、人に教えるためには、話をする時間の何十倍もの時間が準備のために必要だということです。
そして、受講生から突っ込んだ質問があるという前提で、これまであいまいに理解していたところを勉強しなおすことで、系統だてて理解することができるため、自分自身も更に古典鍼灸への理解が深まりました。
今となっては、教える機会を与えてくださった先輩方と受講生の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。
これからは学術の面で更に深い知識を得ることはもちろんですが、その知識をもっと臨床に還元することで、患者さんの健康増進に貢献できたらと思います。