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まこと院長のブログ

東洋医学への想い

先日、息子と一緒に大洲で開催された”運動能力向上教室”に参加してきました。


タイトルにある”コオーディネーション トレーニング”は、ヨーロッパで生まれたスポーツ科学で、別名”体を動かす脳トレ”とも言われているそうです。


筋力や視覚、聴覚、触覚といった個々の基礎的能力がいくら優れていても、優れた運動選手になれるとは限りませんよね。


では、ヤンキースのイチローやマンチェスター・ユナイテッドの香川真司といったアスリートが、優れたパフォーマンスを発揮できるのは何故か?

それは、それらの個々の能力行動能力運動や労働)に結びつけることができるからです。


そして、それらを結び付け、スムーズな体の動きを作り出すために必要な脳の神経回路をトレーニングする方法、それが”コオーディネーション トレーニング”です。



会場となった体育館には、朝から40組ほどの親子連れが集まっていました。


午前中は全体での実技。

大人も子供も一緒になって、直立して体をくねらせたり、ジャンプしたり、ほふく前進をしたり。

単純な運動でしたが、親子で体を動かすのは久しぶりだったので楽しめました。


昼食をはさんで午後の部が始まると、子供と大人は別行動。

子供達はまた体育館へ。大人達は会議室で講師の先生のお話を聞きました。


講義では、講師の先生がコオーディネーション・トレーニングを取り入れることの意義を、学校やスポーツクラブなど現場で教えてきた経験を踏まえてお話してくれました。

トレーニングを訓練として強要するのでなく、遊びの延長として行うことで、楽しみながら運動能力を向上させることが大事なんだと気づかされました。


また、このトレーニングは運動能力の向上だけでなく、人と人とのコミュニケーション能力の発達にもつながるそうです。


体育の授業にトレーニングを取り入れたある学校の先生のインタビューでは、普段は自分の感情を表に出すのが苦手な子供が、トレーニングを経験したことがきっかけで、物事に積極的に取り組むように変わってきたと言っていました。

確かに、ビデオで紹介されていた小学校では、子供たちの表情がトレーニングの前後では明らかに違っていて、何故”体を動かす脳トレ”と言われているかがわかったような気がしました。


講義の後は、再び体育館に戻っての合同実技。

子供たちは慣れてきたのか、午前中と比べて表情が生き生きとしていました。

午後はゲーム形式の運動が中心なので、大人も子供たちにつられて、声を上げたり、ハイタッチをしたり、午前中よりも積極的にコミュニケーションを取り出していました。


朝9時から夕方4時までという長い時間にもかかわらず、終わってみるとあっという間に感じましたが、頭も体もリフレッシュできて、とても有意義な一日を過ごせました。


コオーディネーション・トレーニングは、愛媛県内では今治市や西条市で積極的に活動が行われているそうです。

興味のある方は、下記のHPをご参照ください。


NPO法人 

日本コーディネーショントレーニング協会(JACOT)

http://jacot.jp