夏の行事と言えば・・・・帰省?旅行?バーベキュー?
僕にとっての夏の一大行事と言えば、ズバリ「夏期大学」です!
「夏期大学」というのは、前回紹介した「経絡治療学会」という古典鍼灸の学会が
主催して毎年8月に開く勉強会で、今年で54回目の開催になります。
日本全国からの600人以上の参加者に加え、ここ数年はアメリカやヨーロッパ、
オーストラリアなど、外国からも多数参加されています。
勉強会の内容は、始めの3年間は普通科、高等科、研究科で診察や治療の基礎を
学びながらステップアップし、4年目以降は各先生がそれぞれ得意にしている
分野の講義や実技などを自由に選択して受講する事が出来ます。
例えば今年だと、「五十肩の臨床実技」や「肝臓疾患に対する鍼灸治療」といった
テーマは、受講後すぐに活用できそうなので、今から非常に楽しみです。
3日間のカリキュラムのうち、3日目の午前中まではそれぞれの科に分かれて
学びます。
そして3日目の午後は受講生が待ちに待った「全科共通実技」の時間です。
大きな会場のあちこちに設置されたベッドで、全国各地の先生がそれぞれ希望者を患者に
見立てて実技を披露するという時間です。
普段、全国の先生の実技が目の前で見られる機会なんてそうはありません。
ましてや、実際に治療してもらえる機会なんて・・・。
ですから、有名な先生のベッドの周りは常に黒山の人だかり。
先生の立ち居振る舞いや実技の手元を見ようと、隙間から覗いたり、椅子に登ったり、
皆必死です。
「全科共通実技」の時間が終了すると、とうとう閉会式になります。
集中しっぱなし、緊張しっぱなしの3日間ですが、終わった後の帰路は、何事にも
帰られない充実感に包まれます。
今年の夏期大学もいよいよ間近。
今年はどんな学びや出会いが待ち受けている事やら。
今からワクワクして胸がいっぱいです!!