人間は極限状態になると、感情の回路を閉ざすことができるのでしょう。
ある種、人に備わっている防衛規制です。
感情の回路を閉ざすことは、短期的には負担を軽減します。ですが、閉ざされた感情は行き場を失い溜まって行きます。
妻は言っていました。
結婚前に 「私なりに小さな幸せを見つけて生きてるよ」と。
この言葉は、私の心に深く残りました。
今でも大切にしている言葉です。
彼女の言葉の一つ一つが私の支えになってていたのです。
妻がどんな困難な状況でも、少しでも幸せを感じようとしたその姿勢を示しているのかもしれません。
彼女が伝えたかったのは、どんなに小さなことでも、喜びを見つける力を持っているということ、そしてそれを私と共有したかったという思いだったのでしょうか。