仕事中に、妻と生活していたマンションの前を通ることがよくあります。
その度に見上げてしまいます。
一緒に生活をしていた部屋の所を。
ソファーに座って温かいお茶を飲みながら、一緒にテレビを観ている。
そんな当時のイメージが蘇ってきます。
心に染みる瞬間とでも言いますか。
毎日を過ごしていた場所なので、特に思い出が深く刻まれています。
見上げる度に、そこにあったはずの温もりや日常の一コマが鮮明に蘇ります。
録画した「相棒」や「孤独のグルメ」を一緒に観ながら、何気ない日常の中で共有した時間をとても大切に思います。
彼女が好きだったその瞬間を心の中で語りかけると、まるで一緒に過ごしているような気持ちに返る瞬間があります。
こういった日常の一コマを思い出すことで、妻は今も側に居てくれている安心感を得ています。
妻に語りかけることが、頭の中で会話をすることが私の心を保っているのだと思います。