竹中平蔵氏の1時間の講演を聴きました。

素人にも分かりやすい話し方かつ、きっちり1時間で話し終わる完璧な講演でした。
和歌山市出身ということで、関西に縁もあり、笑いも捲き起こるなど。終始和やかな雰囲気でした。

□講演要旨メモ
・アベノミクスは100%正しいが、道半ば

・成長戦略において関西が重要な役割を担う

・「全体」が良くなったからと言って「全員」が良くなるわけではない。

「全体」を良くしながら「全員」も良くする必要がある。

第一ステージは順調であったと考えている。


・高度成長期
首都圏への流入は40万人
現在、首都圏への流入は12万人程度
(菅官房長官は秋田から東京に集団就職)

・書籍「2050年の世界」エコノミスト誌

50年前には同様の書籍において、日本は経済大国となることが予測されていた

シュンペーター的競争=イノベーション競争

かつてイノベーションは「新結合」と訳された。

蒸気機関は大砲の技術を活用したもの。

この本の中での中国は評価が低い。
=自由がない、規制が強い

クリエイティブ人材が集まるのは都市
「都市機能」と「文化」と「自然」が集積した地域=関西
世界遺産へのアクセスも良い


□アベノミクスの成果

1株価
 日本2.1倍、米国1.35倍、ドイツ1.3倍

2労働市場の改善
完全雇用失業率3.4% 
失業率3.2%
 働こうと思えば何か仕事が見つかる状況
 有効求人倍率は全ての自治体で1を超えた

3デフレ脱却
消費者物価指数
 食料品とエネルギーを除いた
 コアコア物価指数 -1.0→+0.7

□アベノミクスの課題

1海外経済の悪化
 中国の成長率6%
 中国のGDPは2.4倍
 ダボス会議にてBRICSという言葉をやめてはとの意見が出た
 ロシア、ブラジルはマイナス成長
 
経済危機があるとSafe harborへ
安全な港=スイスフラン、日本円

リーマンショック級の円高(20円/$)

米国のマネー供給量=5倍
→金利上昇→ドル建資産買う→ドル高へ
黒田バズーカ=2.5倍

2 増えた所得の使い道

国民所得は30兆増えたが
累進課税により2/3が
政府に吸い上げられた。

GDP1%上昇で税収は3%増える。
=消費増税すべきではないが、民主党政権下において、増税を法で決めていた。

→補正予算で還元する方向。
どのように還すかは注目すべき。

・社会保障改革

竹中氏には年金が支給されている。

今の制度は全員に年金を支給する制度。

かつては平均寿命66歳。

平均寿命が伸びたことにより、
消費税を30%にしなければお金は足りない。
反対を招くため政治ではなかなか触れられないが、やらねばならないこと。

・三年前の成長戦略
浜田宏一氏は
金融政策A、財政政策B、成長戦略E
(あべ)とかつて評価。

・規制緩和の重要性

国家戦略特区
=官僚を挟まず地域会議で決められる

既得権益打破の例)
・過去37年間、新たな医学部は出来なかったが、成田空港のそばに大学が出来る。=メディカルツーリズムのきっかけにもなり得る

・兵庫県養父市 広瀬市長は農地規制を撤廃し、特区を申請。結果的に10企業が進出した。=ローソン、オリックス
 
第6次産業の拠点に。

「改革は小事にして成らず」by アリストテレス
首長次第で改革は可能。

ミンパク制度
 =東京都大田区のみの使用

大阪府、神奈川県
 =海外のメイドが雇える
女性の社会進出は増える(?)

特区諮問会議の活用が重要

▫️concession
空港の運営権を民間に

ヒースロー空港は全て民間が運営

官業の民間経営

→空港の隣に大学=優秀な先生が飛行機で来れる

第一号 関西国際空港、次は仙台空港
広島では水道をconcessionの動き

リニア 名古屋-大阪はconcessionでJR東海が運営すれば良い。

五輪による〆切効果=東海道新幹線など


□感想
 マスコミは色々なことをネガティヴな側面から語りますが、少なくとも本講演は将来に希望が持てるような語りでした。
 大きな革命を起こすにはまずは何か事例を作ることが重要であり、国家戦略特区が、その足がかりとしてしっかり機能してくれることを願いたいと感じます。