「ニューノーマル」という言葉がアメリカで生まれた、というような記事が本日2010年2月3日付の日経新聞に掲載されている。地球回覧という記事の中である。
リーマン・ショック以後、緊縮の家計を余儀なくされてきた標準的な家庭が、ようやく不況を脱しつつある状況においても、支出を減らし倹約を続けるというような状況を指すらしい。昨年末頃から言われだした言葉ということだ。
面白かったのは、少し新しいトレンドが出てくるのかなと思われる内容だった。
「年110ドルのインク代を浮かせよう」、イーストマンコダック社がプリンター販促のキャンペーンで歌っている文句とのことだ。ちなみに、当社のアメリカのサイトを実際に見てみたところ、「Last Year , America overpaid $5 Billion For Ink - Switch to Kodak & Save」というような表現が使われていた。
「昨年、アメリカでは50億円をインク代に払いすぎた。コダックに換えて、節約しようね」って感じだ。
http://store.kodak.com/store/ekconsus/en_US/list/All-in-One_Printers/categoryID.28889300
どういうことかと言うと、日本でも同じだけど、プリンターのインクは高い。プリンターの価格は抑えても、替インクで元を取る、という戦略があるからだ。ヤマダ電機なんかに行っても、プリンターインクだけはちっとも安くないし安くならない。ねぎっても駄目だ。最近はずっとどこの業種でも同じような状況だ。自動車の部品交換なども安くない。
コダック社はここに目をつけたというわけである。
他社はプリンターの価格は安いけど、その代わり高いインクを買わされる。当然数年間はプリンターを使い続けるから、支払は大きくなる。コダックでは、プリンターの価格はそこそこだが、インクの価格を安くすることで、消費者が支払うランニングコストを節約できるような売り方をしているということなのだ。
ただ、コダック社は主力事業の業績が思わしくなく、このような大胆にも見える手を打っているということもあるようだ。
しかし、消費者にとっては新たな選択肢を得られるようになるわけだから、こういった手法は新たなニーズを生む可能性が大いにあると言えるのではないだろうか。