最近、兵庫県中小企業診断士協会に加入したので、神戸にある協会まで新規会員向けの説明会を聞いてきました。午前中で説明は終わりで、夕方から大阪でとある懇親会が開催される予定があり、空き時間を利用してかつて住んでいた町を探索して来ました。
山陽電鉄を降りた駅は、滝の茶屋。駅からは海がよく見えて、淡路島を一望できるところです。

住んでいたのは、小学校2年生までなので、今から44年ほど前のことになります。
駅を降りると、店などはすっかり変わっているようでしたが、道の雰囲気には見覚えがあるような気がします。ああこんなに狭い道だったんだといたるところで思いました。
当時は「滝ヶ谷」という町名だったはずですが、今は塩屋町という名前に変わっていましたが、滝乃木材という名前には憶えがありました。

そう、ここを左に曲がって少し進むと、住んでいた家があるはずです。
そして、見つけました。あの家はまだあったのでした。周りの家は新しく建て直されていましたが、その家は当時のままでした。植えてあった木はかなり大きくなっていました。さらに周りを見渡すと、昔よく遊んだ広場(本当は駐車場)もまだあって、その前のアパートもそのままでした。
僕が物心ついた時はもうここの家に住んでいたのですが小学校2年で舞子へ引っ越してからここへ来たのは初めてでした。いや、小学校の時に来ていたかも知れませんが、記憶に定かでないです。通っていた、家のすぐ目にあった東垂水幼稚園(の分館?で、東部幼稚園と呼んでいた気がします)は既にありませんでした。その代り近くには見上げるでっかいマンションが近くに建っていました。
家の裏手に降りる道を探すと、それもまだありました。その本当に細い路地を抜けると、ちょうど家の裏手が見える場所に出ます。見ると、これまた見覚えのあるお地蔵さん。昔ここで地蔵盆をやっていて、お菓子をもらいに来た記憶が蘇りました。
台風が来ていて、雨も降るし、気温も高かったのでかなり汗をかきながら、通っていた小学校にも行ってみました。

東垂水小学校。古い校舎と棕櫚の木にはやはり見覚えがありました。小学校2年生の時のこんな記憶が残っているのに、最近はかなり物忘れがひどいのはどういう訳だ、と思います。
ここからは、明石海峡大橋がよく見えました。こんなに海がよく見えるところにいたんだなあ。
もう少し歩いて、散策してみました。すると、なんと昔よく買い食いした市場を発見しました。
滝乃市場という名前だったのか。お菓子だのコロッケだの5円くらいで買っていた記憶があります。

しかし、すごいところ。廃墟みたいな風情ですが、中に入るとちゃんと営業しているお店もありました。

44年の月日は、この町の姿をそのまま老化させてしまっていました。
昔遊んだ友達が住んでいたアパートも老朽化していて既に人は住んでおらず、綺麗で立派だと思っていたマンションもくすんだ色に変わってしまっていました。よく通った本屋や病気がちだった僕がよく通院していた病院までももう営業はしておらず店をたたんでしまっていました。この辺りは住宅街でアパートが多い場所で、人も多くて活気のある町だった気がしていましたが、すっかり寂しいところになってしまった感じです。
最後に向かったのは、ジェームス山。この近所に住む人以外には違和感のあるこの名前ですが、この辺りは外人住宅街でした。夏休みにカブトムシなどをよく取りに来たところで、たまに図体のでかい外人にグッドモーニング!などと声をかけられた記憶があります。すごく好きな場所だったので、今でもたまにここで遊んだことを懐かしく思い出します。

しかし、ここはすっかり変わってしまっていて、本当に残念。大きなお屋敷があった場所は荒れ放題になっており、庭には入ることができないよう閉鎖されていました。三洋電機の創業者の自宅があった場所だと思いますが、一部の住宅を改造して今は結婚式場みたいなところがありました。
この近くには、道端にあるライオンの口から水が出ている、まるでヨーロッパの街かと思うような一角があったのですが、それらはすっかり姿を消していました。外人住宅街だった場所も、全て日本人の名前の表札の家になっていました。
ここに来るまでは、ほんとに昔のままの場所で、時の止まった町という感じでしたが、一番好きだったこの場所の変わりようには寂寞の思いを覚えました。
実はこの後、さらに引っ越した先の舞子にも行ってみました。舞子は明石海峡大橋がかかって駅前はすっかり変わっているのは知っていたのですが、昔住んでいた星陵台と舞子台のあたりの状況はあまり知りませんでした。まず住んでいた家に行ってみると、これもまだありました。

この坂を下りたところがかつて住んでいた場所です。大橋がよく見えています。
星陵台のあたりには昔は神戸生協支部があって、その近くに住んでいましたが、既に生協支部はなく、よく遊んだ谷は埋め立てられて住宅街になっており、昔よく遊んだ友達の家は姿を消していました。
舞子にはまだ友達が住んでいるので、またそのうち行くことがあるかも知れませんが、滝の茶屋にはもう用事はないかなあと思いますが、滝乃市場とその周辺の行く末はちょっと気になります。