優れるな、異なれ   | LEDサインメーカーの域を超えろ!快適創造プロデューサー高倉博のブログ

優れるな、異なれ  

あっちゃんこと中田敦彦のYouTube動画をときどき見るのですが、

このあいだ見た動画の締めの言葉が

 

「優れるな、異なれ」

 

でした。

 

 

僕なりに解釈すると、

 

「ナンバーワンになろうとするな、オンリーワンになれ」

 

ということだと思います。

 

 

 

SMAPのヒット曲『世界に一つだけの花』でも歌っていますね。

 

「ナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なオンリーワン」

 

 

作詞作曲者の槇原敬之は「自分がもともとオンリーワンであることに気づけ」と

自己認定と自己評価を促しているわけですが、

僕はその手前でオンリーワンになろうとするのもいいことだと考えています。

 

 

 

僕たちはそれほど「ナンバーワン」になれ、人より優れろ、と刷り込まれているからです。

そこからの路線変更には初動のエネルギーが必要でしょう。

 

 

 

大谷翔平選手のことを考えてみてください。

彼は野球選手としてナンバーワンなのか、オンリーワンなのか。

打者としても投手としても超一流の彼には、

ナンバーワンの称号よりオンリーワン、唯一無二という言葉がふさわしい。

 

 

 

「優れ」ようとすると視野にはいつも他人が入ってきます。

あいつに比べて自分はどのくらい優れているか、こいつに比べたらずいぶん優れているんじゃないか。

人より劣っているからがんばらなくちゃ、人より優れたからもうこのへんでいい。

判断基準が「人と比較した値」になるのです。

 

 

 

それに対して「異なる」の違いかたは根本的です。

数字で表せる横並びの優劣ではなくて、あいつと俺とはどこがどう異なっているか、

その異なりかたを体現するわけですから。

それも一対一の異なりかたではなく、一対大勢、自分対全体の異なりかたです。

 

 

 

サステナブルサインのレガーロが選んだ道も「優れる」ではなく「異なる」でした。

看板業界でうまいことやっているところを真似してそこより上にいってやろう、

と考えたことはありません。

「看板業界を安全第一の業界にする」という志を立てたときからそれは始まっていました。

 

 

 

安全第一ではない既存の看板業界のなかでナンバーワンを取ったとしても、僕の志は果たせません。

看板業界を安全第一の業界にするための仕事をしていないのなら、

なんの売り上げ、なんの儲けでしょうか。

他のどの会社がやっていなくても、看板業界を安全第一の業界にするという志に適うならば、

それはサステナブルサインのレガーロがやるべきことなのです。

 

 

 

もちろん僕は、看板業界の革命児はサステナブルサインのレガーロだけだ、と

考えているわけではありません。

しかし、志と大義名分をもって、お客様の希望に沿って高い壁を登りつづけてみたら、

続いて登ってくる人は誰もいない、のがいまの状況です。

 

 

 

日本では「出る杭は打たれる」といいます。

目立つやつは叩かれる、という意味ですね。

すすんで異なろうとしてはいなくても、自分の思うところを表現していくと異なってしまう。

その結果叩かれることになるから、目立たないようにしておけ、というわけです。

 

 

 

欧米だと逆に「出ない杭は打たれる」そうです。

自分を主張しないやつは無視される、出ない杭ならもっと打たれてめり込んでしまう。

謙遜とか謙譲とか、日本人の美徳とされるありかたは、世界には通用しないといえるでしょう。

 

 

 

学生時代、自然体で出る杭になってしまう僕としては、学校は居心地がよくありませんでした。

社長になっても、こうあるべきというべき論では動きたくなくて、

その他大勢にはなりたくなかったのですが、ここへきて、

そんな僕がこれまででいちばんのびのびできているのを感じます。

 

 

 

「看板ドック」が脚光を浴びはじめて、期待される楽しさを知りました。

「優れる」路線にはナンバーワンという頂点しかないけれど、「異なる」には終わりはありません。

異なった自分すらも超えて異なる、異なりつづける。

サステナブルサインのレガーロはどこまでも、オンリーワンとしての途上にあります。