サステナブルサインのレガーロ創業25年史 ⑥ビジネスモデルの大切さ | LEDサインメーカーの域を超えろ!快適創造プロデューサー高倉博のブログ

サステナブルサインのレガーロ創業25年史 ⑥ビジネスモデルの大切さ

2024年、あけましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になりありがとうございました。

本年も、サステナブルサインのレガーロと高倉博、そしてこのブログをよろしくお願いいたします。

 

 

 

年をまたいでの連載「サステナブルサインのレガーロ創業25年史」は今週から後半に入ります。

引き続き、どうぞご愛読ください。

 

 

 

 

会社も自分自身も出直すしかないときに、幸いにも出会ったのが経営コンサルタントの長山宏さんでした。

もしも神様がいるなら、長山さんは神様から僕に使わされた賢者といえるでしょう。

「どこまでもこの人についていく!」と決めました。

 

 

 

レガーロと僕の現状を見た長山さんは

「アクセルとブレーキを思いっきり全力で踏んでいる。まさに消耗経営だね」

とおっしゃいました。

それは疲れるはずだ、と僕も納得。

 

 

 

そして「ビジネスモデルを作ることがなによりも大切」という指導があって、

僕は初めてビジネスモデルというものを意識しました。

じつは9割方の経営者がビジネスモデルを持っていないのだそうです。

つまり、ビジネスモデルを持っている経営者は1割だけ。

驚きの数字ですよね、といまの僕はいえますが、

当時は僕も、きたものをつかむことしか考えていませんでした。

 

 

 

とにかくビジネスモデルを作ることからだな、と意気込みましたが、どこから手をつければよいのか。

長山さんは「まずドメインを決めなさい」とおっしゃいます。

ドメインとはようするに「誰になにを売るか」ということです。

ドメインはビジネスの一丁目一番地。

これを決めなければなにも始まりません。

 

 

 

釣りにいくときはなにを釣るかを決めるでしょう。

ハゼなのか鯛なのか、カツオなのかマグロなのか、鮎やヤマメを釣る人だっています。

魚が違えば釣り場はもちろんのこと、季節や時間、装備もすべて違いますよね。

ドメインを決めないということは「なにか食べられるものを釣りたい」といっているのと同じことです。

「社長、タコが釣れちゃいましたけど、どうしましょう」なんてことにもなり得ます。

 

 

 

サステナブルサインのレガーロのドメインは、

全国にチェーン店展開をしている飲食業や小売業の店舗担当者で、

売る商品は看板と「看板ドック」です。

長山さんは「商品にプラスして提供するサービスを定義しなさい」とおっしゃいました。

サービスを定義すると15%粗利が増えるからです。

 

 

 

 

サステナブルサインのレガーロが定義したサービスは業務代行でした。 

働く女性が増え、高齢者世帯も増えたいま、家事代行が商売になっています。

自分自身でやろうと思えばできることだけれど、やる時間がない、

手間が掛けられない、できなくなった、

そういうことを代行して欲しいのは、家庭も企業も同じです。

 

 

 

 

サステナブルサインのレガーロは看板にまつわる業務をワンストップで代行できる体勢を整えました。

「看板ドック」で看板の検査から修理延命までをお引き受けするだけでなく、

役所への屋外広告物申請などの複雑で面倒な業務の代行もしています。

 

 

 

ビジネスモデルの構築に必要なものはまだあります。

僕がいちばん苦労したのがマーケティング構造をつくることでした。

マーケティングにおいて、もっとも強力なのは口コミです。

ネットでものを買うときに口コミサイトをチェックするのはもはや常識ですが、

僕たちの仕事ではリアルな口コミ、つまり人脈がものをいいます。

 

 

 

具体的にいうと、お客様になにかお困りごとが生じたとき

「あ、高倉に聞いてみよう」と思い出していただけること、

そのときすぐに連絡を取っていただけること、が重要なのです。

この10年近く、僕は必死にこの人脈を作ってきました。

どんなによい商品を作っても、よいサービスを提供していても、

僕とサステナブルサインのレガーロをリアルに知っていただけていないとビジネスは動きません。

 

 

 

 

僕は何年も毎日「看板ドック、看板ドック」と思って生きていますが、

お客様からしたら、「ああ、高倉がなにかそんなこといっていたな」と

かすったかかすらないかのレベルです。

そのかすりを何度も何度も重ねて、ここぞというときに思い出していただけるように。

「マーケティング構造の構築」と聞くとなんだかスマートですが、

実際は、コツコツ最強の最たるものなのです。

 

 

 

 

マーケティング構造ができあがったら、次は標準化の段階になります。

サステナブルサインのレガーロにおいて、僕でなければできない、をなくして、

誰でもできる状態にしなければなりません。

 

ここまできてはじめて「ビジネスモデルが完成した」といえるのです。

 

 

2024年を迎え、サステナブルサインのレガーロのお客様はこれまでの倍近くになろうとしていますが、

ビジネスモデルができあがったことで無駄がなくなっているので、スムーズに対応できると思っています。

 

 

 

まだビジネスモデルを持っていない経営者のみなさんには声を大にしていいたいです。

ことし一年仕事を休んででもビジネスモデルを作ったほうがいいですよ、と。

社長の仕事はそれだけといっても過言ではないのですから。