人を動かす 高倉博バージョン   | LEDサインメーカーの域を超えろ!快適創造プロデューサー高倉博のブログ

人を動かす 高倉博バージョン  

「読書百遍意自ずから通ず」ということわざがあります。

「難しい本も繰り返し読めば意味が自然と理解できる」という意味ですが、僕はそれをオーディオブックで実践中です。

もしかすると100回はゆうに超えているんじゃないかな。

車での移動中やロードワークのときに聴いたり、暇だなと思ったときにも聴いたり。

音楽を聴くように気軽に流して聴いています。

 

 

 

その本とはデール・カーネギーが1936年に書いた『人を動かす』(山口博訳・創元社)です。

https://audiobook.jp/product/236555

 

自己啓発書の原点といわれるロングセラー中のロングセラーで、世界各国での累計部数が1500万部に上るとか。

 

 

 

斎藤一人さんのお話に出てきたので「読んでみようかな」と思ったのがきっかけです。

一人さん自身、自分の講演の録音を「100回聴いてください」とよくおっしゃいますが、僕も『人を動かす』のオーディオブックでそれを実践中というわけです。

 

 

 

詳しい内容はぜひご自分で確かめていただきたいのですが「人を動かす三原則」だけをご紹介すると、

 

1.     相手を批判しない

2.     素直で誠実な評価を与える

3.     強い欲求を起こさせる

 

です。

 

 

 

じつにシンプル、しかしこんなに難しいこともない、と思います。

いうは易し、実行すること、それも徹底させることはじつに難しい。

でも、それだから「原則」なのです。

まずはとにかく、繰り返し聴いて、細胞に染み込ませること。

そう意識して聴いていました。

 

 

 

そしてつい先日のこと。

社員と飲んでいて、いわれたのです。

 

「社長最近変わりましたよね」

「そうか?どんなところが?」

「前なら『なんで宿題やってこなかったんだ』って詰めてたけど、このごろ詰めない」

 

 

自分では気がついていませんでした。

詰めるのをやめよう、と思ってやめたのではなく、自然とそうなっていたのです。

これはまちがいなく『人を動かす』の「読書百遍」効果だと思い、うれしくなりました。

 

 

 

「宿題ができていない、なぜやってこなかったんだ」と相手を問い詰めるのではなく「なぜこの子はできなかったんだろう」と自分に聞くようになっていたのです。

すると「やってできない子じゃない、業務過多で余力がなくてできなかったんだ」と答えが出てきます。

 

 

 

「挨拶ができていない」も同じです。

「挨拶は快適創造企業レガーロの4つの鉄則のトップだろう、なぜできないんだ」と本人を問い詰めない。

「この子はもともと挨拶できない子じゃない。あのときなぜ挨拶できなかったんだろう」と自分に聞いてみる。

答えはやっぱり「業務過多で心身に余裕がなかったんだ」になります。

 

 

 

その答えを自分から聞いて、前回のブログに書いた通り、業務過多を情報の共有で解決しようと決めたのでした。

https://ameblo.jp/regalotakakura/

 

 

 

「人を動かす三原則」の最初の「人を批判しない」が僕に染み込んだことから、これだけの変化が僕と会社、社員にまで起こったということですね。

90年近く世界で読まれてきた名著の威力というものをまざまざと感じたことでした。

 

 

 

また別の日、入社三か月の子と半年の子、社歴11年のやつと三人で飲んだとき、半年の子にいわれました。

 

 

「創業社長だから『俺についてこい』だと思って入社してみたら、違いました」

「どんなふうに違ったの?」

「僕が『こうしたらいいと思います』というと社長が『ああ、やってみようか』といってくれる」

「そうか、俺そんなふうなのか」

「レガーロは社員の話を聞いてくれる会社なんですね」

 

 

 

自覚はなかったのですが、社歴11年のやつにいわれました。

 

「そういや社長、変わりましたね」

「たしかにそうかも知れないな。10年前は違ったな」

 

10年前には自分と違う意見を社員からいわれたら必ず論破していました。

いまはまず社員の意見を受け止めて受け容れているんですね。

 

 

 

いらいらすることも減った気がするし、『人を動かす』の効果は絶大です。

「人を批判しない?それができれば世話はないよ」と思ったそこのあなた。

とにかく100回聴いてごらんなさい、と僕も斎藤一人さんみたいになってきましたね。