看板の将来性
7月も早くも中旬。
各地で大雨の被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。
コロナ禍の終息への近くない道のりを感じるなかでの自然災害。
東京に暮らしていても、とてもよそ事とは思えません。
看板業と建築業に携わり「看板で悲しむ人を0にする」を大義名分としている快適創造企業レガーロです。
ゲリラ豪雨や台風などに警戒が必要な夏を控え、手掛けている看板と店舗の安心・安全対策に、いっそう気を引き締めて取り組んでいく所存です。
僕個人にあっては自分自身と大切な社員スタッフと家族を守るために、日頃からの防災を心掛けています。
みなさんも、どうぞいま一度身の回りの備えを確かめてください。
生活の安心・安全を自分たちの手で守っていきましょう。
首都圏では、いまだコロナの動静に注目せざるを得ない日々が続いています。
僕は自粛期間中から心を穏やかに保つことに努めてきました。
いっぽう社会の変化については、敏感に察知し冷静に判断することを経営者の最重要の仕事と考えています。
これからの世の中の勢力図の変化の見極めがいまいちばん大切です。
6月19日に東京の飲食店の休業要請が解除されました。
ご存じの通り、その後一部の地域の飲食店での感染が問題となっています。
ただ、それ以外の街の居酒屋などに若い子が飲みにいっているかというと、どうでしょう。
マスコミが取り上げている地域以外の一般の若い子たちは、おおむね賢明な行動を取っているのではないでしょうか。
もともと、いわゆる「飲みにケーション」とは距離を置いてきた世代です。
コロナが落ち着いても彼らが外飲みに帰ってくるとは僕は考えにくい。
自粛期間中のテレワークが働き方に「これでよかったんだ」という確信をもたらしたように、飲食にまつわる行動にもこの数か月で大きな変化がありました。ウーバーイーツなどの出前サービスの台頭を見たとき、僕は看板のこれからを思わずにはいられませんでした。
お客が店に「いかず」、店の料理がお客のほうに出前という形で「くる」時代。
はたして看板は必要なのでしょうか。
お客が店にいく場合でも、いまはスマートフォンで位置情報が見られますからね。
ちょっと遠くから「あそこにあった」と見つけるための誘導看板はすでにいらなくなっている。
すでにオシャレなカフェやバーでは前を通りすぎそうな小さな看板だったりしませんか。
ゴルフ場にいく誘導看板も減っています。
いまはカーナビがほぼ標準装備。
その便利さに慣れたら、道に詳しい人でも目的地を入れてしまいます。
人は便利さを知ると元には戻れないんですよね。
スマートフォンを使っている人が機種変更でガラケーに変えようと思わないのと同じです。
ここまできてカーナビなしの運転はもう考えられない。
だからゴルフ場へもカーナビでいく、誘導看板の必要性がなくなる、というわけです。
看板の将来性を僕はあと10年と見ています。
時代の流れには逆らえません。
ではこの10年で快適創造企業レガーロはどう舵を切っていくのか。
2020年の大変化にじっくりと向き合いつつ、機を見るに敏でやっていきたいと思います。
看板をただ前時代のものにせず、新しい形を模索することも考えたい。
そのとき不可欠な「看板ドック」の新展開については来週触れますので、お楽しみに。