レガーロのアパレル時代 | LEDサインメーカーの域を超えろ!快適創造プロデューサー高倉博のブログ

レガーロのアパレル時代

「レガーロ」とは、イタリア語で「贈り物」の意味です。
綴りは、ご覧の通り「REGALO」。


この社名でTシャツ加工業としてスタートしました。
1998年のことでした。


いわゆる「109ブランド」であるBEAMSやSHIPSのTシャツを作り、次第に勢いに乗っていきました。


20代の終わりから30にかけての頃で、僕自身が109ブランドを楽しんでいました。

こうしたらかっこいい、こういうのがあったらかわいいんじゃないか、とアイデアやデザインも現場での打ち合わせでどんどん生まれてきたのです。


そこへ、浜崎あゆみのオリジナル・ブランド「マテリアル・ガール」の仕事が入ってきました。

彼女の絶頂期の3年間、このブランドとコンサートのTシャツはレガーロが手がけました。
僕もこの時期、Tシャツ加工業者として、トップまでいけたと思います。



そして、僕は32歳になりました。
なんとなく、109ブランドに興味がわかなくなっている自分に気がつきました。


109ブランド世代は15歳から20歳くらいまでです。
きょう、あした、のサイクルで、かっこいいと思うものが移っていきます。


そのとんがった現場を楽しんでいた僕の感性や体が、いつの間にかシンプルでオーソドックスなものを求めるようになっていたのです。

年齢や人生の経験がうながす自然な変化ですね。


僕より年上の先輩業者を見ると、若作りしていて、格好も言動もどこか苦しそう。


対象への興味、わくわくした楽しさがないと、テクニックだけで仕事をすることになります。
僕にはそれはできないと思いました。