9/20 (水)

 

 

@池袋

ヒューマックスシネマズ にて

 

 

 

 

パーフェクトブルー

 

 

 

1998年|日本|81分|R15+

 

監督:今敏
脚本:村井さだゆき

原作:竹内義和

企画協力:大友克洋

キャラクター原案:江口寿史
出演:岩男潤子、松本梨香、辻親八、大倉正章、秋元洋介、塩屋翼、堀秀行、篠原恵美、江原正士、梁田清之、古澤徹、古川恵実子、新山志保 他

 

 

 

約 10年ほど前に、劇場で

大友克洋 監修 の『MEMORIES』を

リバイバルで観て

 

その三話からなる

オムニバス形式のうちの一話

『彼女の想いで』がとても好みで

 

その脚本を担当されていたのが

今敏 こんさとし さん

 

その後、監督作が気になり

没後10年の特集上映に

意気揚々と赴くも(2020年)

 

それまで、その劇場で

目にしたことのない

行列具合…! 凝視 で

しょんぼり ショボーン

あきらめた記憶

 

その、今敏 こんさとし さん初監督作が

公開25周年を記念して

4Kリマスター版が

期間限定上映となり

 

これは…! お願い と、飛びついた次第

 

うっかりと、ネットでの

チケットの購入解禁時間を

少し過ぎてしまってから

アクセスしたところ

既にかなりの座席が埋まっていて;

 

前述の行列を思い出しつつ

やっぱり人気なんだな〜 キョロキョロ と

 

そんなこんなで当日も

満員御礼状態で

 

そして、終映後、ロビーに出たら

ポップコーンもカップに満載

ドリンクも波々のままの方が

お連れの方に

 

つまんだり、飲んだりする余裕が

まったくなかったよ〜

と言っていて

 

いや、わかります ニコ

私も、進んでいくに従って

すっかりと飲みこまれて

 

いつも持参している

ミニ水筒のお水を飲む暇が

ほとんどなかったんですよね〜

 

というわけで

しっかりと堪能しました ニコニコ

 

 

 

お話としては

 

アイドルを卒業し

女優の道へと進んだ主人公が

 

本当は望まない仕事

レイプシーンのあるドラマ撮影や

ヘアヌード撮影等を

自分で選んだ道だから、と

こなしていくうちに

徐々に精神のバランスを崩し

 

そこに、彼女に関わった

仕事関係の人たちが

次々と殺される

猟奇殺人事件が発生

 

彼女の女優への転身

その仕事内容を快く思っていない

ストーカー化した

ファンの存在もあり

 

はたして、殺人事件の犯人は

そのストーカー化したファンなのか

 

はたまた

精神に不調をきたしている

自分自身なのか

 

それともー

 

という展開

 

 

 

ひさしぶりに

ネタがバレたときに

あぁ、そういうことだったのね〜! キョロキョロ

という、ある種の

だまくらかされる心地よさを

味わいました

 

あまり書いてしまうと

ネタがバレてしまうので

慎重に行きたいのですが

 

そのネタがバレた瞬間に

 

観ているときに感じた

ちょっとした違和感

 

とある登場人の

涙の理由や、言動の理由

笑顔の理由がわかり

 

具体的には

ネタがバレてしまうので

書けないんだけれども;

 

それら、ちょっとした違和感に

ん…? と思いつつも

こういうことなのかな? と

想像していたのとは

全然違う理由での

そういった行動や言動だったわけで

 

この、こうかな? と観てきたものが

あ、全然違った…!と

ひっくり返る瞬間

 

この瞬間が

こういったタイプの作品の

醍醐味だったりしますよねぇ 照れ

 

しかも、こう、一瞬

えっ…、いままでのあれこれ

もしや全部夢だったの…? 

と思ってしまうような

ゾゾっとする視界

 

その次の瞬間に

鮮やかにネタがバレ

 

えっ、あっ、わーーー!!

(そういうことかーーー!!)

となり

 

まぁ、すっかりと

だまくらかされまして ニコニコ

 

こういったタイプの映画の魅力を

存分に味わえた気がして

とてもうれしかったです 照れ

 

 

それから

撮影しているドラマの内容が

この映画自体の構造に

リンクしていたりもして

 

それ以外にも、いくつもの

重なりあいの妙があり

 

 

そして、主人公の彼女が

精神に異常をきたしていく段

 

いまが、現実なのか、夢なのか

はたまた、妄想(幻覚)なのか

それとも、ドラマの撮影シーンなのか

 

本人もよくわからなくなって

いるのだけれども

 

それと同様に

観ているこちら側も、見事に

翻弄され、惑わされ、混乱させられる

つくりになっていて

 

その現実と幻覚が入り混じった

畳みかけるようなつくりが

なんともおもしろく

 

やっぱり、監督の作品、全部

劇場で味わってみたいなぁ…

という思い新たでした