8/12(土)

 

 

@黄金町

シネマ ジャック&ベティ にて鑑賞の

 

私立探偵 濱マイク テレビドラマ版

 

 

第1話 に続いての

 

第2話は『歌姫』

 

 

 

監督・脚本:前田良輔

 

ゲスト:UA、伊武雅刀、財津一郎、木村充揮、秋山道男 他

 

 

 

マイクの行きつけ?らしき

キャバクラで、掃除婦をしている

歌えなくなった歌手のナオミ

(UA)から

 

「私が歌えなくなった理由を

探してほしい」という依頼を受け

 

そのときに手渡された

ひとりの男が写っている

写真を手がかりに

調査をはじめるが

 

その事情には

ひとがひとり殺されている

らしく

 

調査を進めていく

マイクの後ろには

刑事(財津一郎)の姿も

ちらほらと…

 

と言ったお話

 

 

 

夢の終わり、いや

止まっていた時間の終わり

だろうか

 

1話同様

終わらせたいけれど

自分では終わらせることのできない

それゆえの、依頼

 

 

実は、この2話だけは

かつてDVDを所持していたり

したのである

 

というわけで

好みだったのだ、とても

 

なので、今回

劇場で再見できて

うれしく

 

 

いい歌を歌いたいがために

したはずの選択で

歌えなくなるという皮肉

 

人間てやつは…

 

というお話ももちろん

だけれども

 

 

ビジュアル的な描き方

 

舞い降り、降り積もっていく

歌詞(が書かれている紙)

 

それに埋もれる

歌えない女

 

 

加えて

 

ブルースバンド

「憂歌団」のボーカル

木村充揮 演じる

「中村橋のおっちゃん」が

いい味なのである

 

ご本人もだけれども

キャラクターとしても

 

 

その「中村橋のおっちゃん」が

出すなぞなぞに正解すると

次のステージに進める、という

くだりだったり

 

郵便配達員も迷子になるから

足を踏み入れないという場所に

 

その「中村橋のおっちゃん」が

紙テープに

ずらずらずらずらずらずらずらずら

とひたすらに書き記した文字

 

右、左、右、まっすぐ行って

斜め左、右、階段を上がる 等々

 

を頼りに進んでいくところ

だったり

 

 

極めつけは

これさ、どこ行っちゃうの? と

ロープにぶら下がって

「わーーー!!!」と

たどり着いた先は…

 

という、ちょっと

幻想的な展開もまた好みで

 

 

そのあとも

 

矢印に導かれて

たどり着く会場、だったり

 

そういったギミック?

的なところが好みで

 

 

そしてそもそも、最近また

個人的にリバイバルで

『アメトラ』をよくかけていて

 

UAの歌も好きなのである

 

 

そんなこんなで

繰り返しになるけれども

劇場で観られてうれしく

 

 

そうなると

気になってくるのは

監督・脚本の 前田良輔 氏の活動

 

ネット検索によると

 

主に、CM関係の

仕事をされていた方の

ようだけれども

 

この他には

短編ドラマ1本のみのようで

なんとも残念

 

 

前述の通り

散りばめられたギミックと

あの、現実と幻想的な空間とが

すっと違和感なく

繋がっているその空気感

 

記憶に刺さっている

あの「終わり」の描写である

墓に突き立てられるスコップ

こじ開けられるシャッター

 

えっ、となるくらい

余韻を残さない

あっけない幕切れ

 

どれもがなんとも好みだったので

他の作品も観てみたかったな