1月下旬の母とのおでかけ記録

 

 

 

まずは @水天宮前

 

 

銅版画家・浜口陽三の作品を紹介する個人美術館

ミュゼ 浜口陽三・ヤマサコレクション へ

 

 

前回 に続き、二度目の来訪

 

そもそものこのこぢんまりとした

ほの暗い、静かな空間が

とても好みな美術館

 

 

この日は

 

瞳に映るファンファーレ
浜口陽三の銅版画と
川瀬巴水をはじめとした新版画

を鑑賞
 
ちなみに「新版画」とは
浮世絵の伝統を汲みつつ
近代日本の絵画の美意識を盛りこんだ

明治大正、昭和初期まで発達をとげた

木版画、とのこと

 

昨秋に千葉市美術館で

新版画 進化系UKIYO-Eの美」を

観ていたので、そのリンクを踏んで

飛んできたかのような

なんとも奇遇な塩梅 キョロキョロ

 

 

浜口陽三(銅版画)の作品と併せて

いろいろな作者の作品(木版画)が

展示されていて

 

そのそれぞれの色や

醸しだされている空気を堪能

 

 

ひとりの作者にフォーカスした展示で

その世界へと足を踏み入れ

もまれ、翻弄され、どっぷりと溺れる

のも楽しいけれど

 

様々な作者の作品が

混交して展示されていると

そのそれぞれの個性、違いが際立って

より各々の魅力がわかるような気がして

こちらもまた楽しいなぁ、と改めて

 

 

個人的に印象に残ったのは

小林清親の鶏(にわとり)を描いていた作品

(ネットにあるかな?と思って検索してみたけれど見つけられず)

 

潔く簡略化されたような

その形が魅力的でした

 

 

会場内には

銅版画(メゾチント)の目立てを

体験できるコーナーがあり

チャレンジしてみたけれど

 

木版画に負けず劣らず

こちらはこちらで

気の遠くなるような作業工程なのね…

というのを実感 キョロキョロ 

 

この日も堪能した

対面すると、思わず息を潜めてしまうような

繊細で、どこまでも静謐で、心象風景が

暗闇に朧に浮かびあがっているような

浜田陽三の作品たちは、それぞれいったい

どれほどの時間を要してここに至ったのか、と

それこそ気が遠くなりました

 

そしてその工程を経たゆえの

ただの「黒」ではない

密度の濃い、ザワザワと詰まっている

「暗闇」の「黒」なんだなぁ…、とも

 

 

それから、浜田陽三の作品で

母と私の好みが見事に決裂していて

彷彿とする 長谷川潔展

 

おおまかに言ってしまえば

私は黒ベース、母は白ベースが

好きなのであるな〜 キョロキョロ

 

好みが違うのも

これまたおもしろき ニコニコ

 

 

 

物販コーナーでは

浜口陽三作品のポストカードを

2枚購入

 

 

おしゃべりしているような貝殻に

バルーンのように浮かんでいる蝶々

 

 

それぞれ

送りたい相手を思い浮かべて

チョイスしたので

 

早々に旅立っていきました