読了記録

 

 

 

羊たちの沈黙 上巻

トマス・ハリス

訳:高見浩

新潮文庫

 

 

映画『羊たちの沈黙』を

いつか劇場で味わう

(「午前十時の映画祭」なんかで

かけてくれないだろうか…)

ための予習として読みたくて

ずっと以前から積読されていたもの

 

ひとまず上巻を読了

 

忘れないうちに記録

 

 

映画では

ジョディ・フォスターが演じている

主役のクラリス・スターリングが

EBI 捜査官、ではなく

EBI 訓練生、ということを知る

 

それから、映画のビジュアルや

この文庫の表紙にも登場してきている

蛾の持つ意味、象徴的なシーンを

読むことができ、満足

 

ただ、映画では

アンソニー・ホプキンスが演じていた

精神科医であり、複数の殺人(食人?)の

罪により収監されている

ハンニバル・レクター

 

彼がなにをして

いまこの状況なのかは

あまり語られておらず

 

と思ったら

ブログを書くにあたって開いた

Wikipedia のページには

 

ハンニバル・レクター博士を主役にした

シリーズ小説の2作目、とあり

 

あら、この前にもう一作あるのね

(=『レッド・ドラゴン』)

 

そちらで描かれているのかしらん

 

 

そして、これはあくまで

個人の感想なので、そこのところを

ご了承いただきたいのだけれども

 

文に訳文っぽさが残っている気がして

なんて言ったらいいんだろう

文章を読んで味わう、という部分

文章自体の魅力には欠けている気がしてしまい

 

いや、これは私と訳者の方との

単純なる相性の問題なのかもしれないが

 

原語で読めない作品の魅力のいかんは

訳者の方の力量や腕やセンスによって

かなり左右されるのだな、ということを

 

そう多くは読んではいないのですが

いままでの、いくつかの

訳された作品を読んだときの感触と

重ねあわせて、改めて実感

 

 

それから、読んでいて、これはもしや

『マトリックス』や『アバター』と同様で

時代に衝撃を与えたその当時に読む(観る)ことが

かなりウエイトを占める作品なのでは?

と思ったりもして

 

というのも、一時期、海外ドラマの

『クリミナル・マインド』にはまっていたため

サイコパスや異常犯罪、猟奇殺人、シリアルキラー

それに対するプロファイリング等々を

おなかいっぱいになるくらい観ているので

 

このなんだろう

読んでいるときの印象の薄さというか

衝撃を受けられないのはたぶん

後続のあれこれを既に観てしまっているから

なのではないか、とも

 

いや、その元祖を読む!という姿勢で

のぞめばいいのかな

 

というわけで

 

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