5/25(水)

 

 

@日比谷

TOHOシネマズ シャンテ にて

 

 

 

 

オードリー・ヘプバーン

 

 

2020年|イギリス|100分

 

監督:ヘレナ・コーン

出演:オードリー・ヘプバーン、ショーン・ヘプバーン・ファーラー、エマ・キャサリン・ヘプバーン、リチャード・ドレイファス、ピーター・ボグダノヴィッチ、アンナ・カタルディ、クレア・ワイト・ケラー、ジョン・アイザック、モリー・ハスケル、ジョン・ローリング、クレマンス・ブールーク、マイケル・アヴェドン、エディス・レデラー、ピエルルイジ・オルネス、ニロ・イアコポーニ、アンドリュー・ウォルド、マリレーナ・ピラ、ミタ・ウンガロド、レッサンドラ・フェリ、フランチェスカ・ヘイワード、キーラ・ムーア 他

 

 

 

オードリー・ヘプバーン自身の肉声と

縁のある人々の語り、出演映画のシーンや

当時のアーカイブ映像等で構成されている

生い立ちから、亡くなるまでのその人生と

人物像に迫ったドキュメンタリー映画

 

 

品があって、美しく、可憐な

オードリー・ヘプバーンという存在

アイコンとしての姿は知っていたけれど

 

その生い立ちや人物像等はよく知らず

興味深く鑑賞

 

 

貴族出身の厳格な母

(愛情表現が苦手)

 

オードリーが幼い頃に

家族を置き去りに出奔してしまった父

(スターになってから探し当て

再会を果たすも、父からは

冷たく接されてしまう…)

 

幼少期には第二次世界大戦で

飢えと病気に苦しみ
 

二度の離婚

(二度目のパートナーは

200人(!)もの相手との密会を

ひとりのパパラッチに撮られたそう)

 

そしてこれは、映画では

取りあげられてはおらず

Wikipedia 情報だけれども

それぞれの結婚相手との間に

ひとりずつ息子を産んでいるけれど

その前後には、5回もの流産があったようで…

 

初の主演作「ローマの休日」で

アカデミー賞主演女優賞を受賞し

一躍スターになった

華やかなイメージとは裏腹に

 

父から愛されたい(けれど叶わない)

思いを抱え、ゆえに、家族を一番に

大事にしたいのだけれど

最終的には、二度の離婚となって、と

私生活には困難があり

 

それらを知り、思ったことが

まさに孫娘のコメントとして語られ

 

「こんなに世界に愛された人なのに

愛に飢えていたなんて、哀しい」

 

 

晩年には

結婚はしなかったものの

寄り添うパートナーがいて

 

オードリー自身の

「彼といるとなんでも楽しい」

みたいなコメントもあり

 

そして、尽力したユニセフの活動には

自分の過去の辛い戦争体験が

つながり、生かされ

 

愛されたかったという渇望、求めることを

愛するという、与える形へと変換し

 

さらには、穏やかに生活したいのに

パパラッチの盗撮に悩まされたり、という

付随する煩わしさのあった名声が

ユニセフの活動においては

広告塔として、遺憾なくその力を発揮し

 

最後は、ひとりの人として

幸せであったのではないかと

そう思える感じであったのでよかった

 

 

観ることができて、知ることができて

よかったな、と思うと同時に

やっぱり、スクリーンの中の彼女は

とても魅力的だったので

 

その出演作は『ローマの休日』

くらいしか(しかも小さい頃に)

観たことがなかったので

 

これを機に、いろいろな作品を

観てみたいなぁ、と思いました