8/29(木)

 

 

@上野

東京芸術大学大学美術館 にて開催中の

 

 

 


円山応挙から近代京都画壇へ(前期)

https://okyokindai2019.exhibit.jp

を観に行ってきました

 

 

 

目玉であり、重要文化財でもある

通期展示の大乗寺障壁画(襖絵)は

 

解説文にも記載がありましたが

 

金色の背景に、墨の濃淡で描き分けることで

光の当たり具合によって、松の葉は濃い緑色に

幹や岩等はうっすら茶色っぽく見えるのが

不思議で、おもしろく

 

 

 

展示は、3階の1室(2室?)と、地下2階の2室

 

私はどちらかというと、人物や風景よりも

動物や植物をお目当てに来ていたので

それら興味があるところや、惹かれるところを中心に

その他はさらりと鑑賞

 

鑑賞時間は約 1時間くらい、だったかな

 

 

 

お目当てのひとつだった

円山応挙の「写生図巻(乙巻)」は

会場入ってすぐに展示されていて

 

具に観察しながら画いたというのが見てとれて

とても素朴で美しく

見ていて楽しくなりました

 

本当はもっとじっくりと観たかったけれど

展示位置が冒頭だったのと

巻物は寝かせての展示になるので

自然とその前に鑑賞の列ができ

あまり長く立ち止まることができず

 

もうひとつの、とても心惹かれた巻物も同様で

 

こちらは作者名を覚えていないのですが

いろいろな鳥が描かれていて

そのそれぞれの形や配色、羽毛の質感、柔らかさ

特に色鮮やかに細かく描かれている羽の模様には

目を瞠ると同時に、ため息でした

 

 

 

もうひとつのお目当ては

 

 

竹内栖鳳(たけうちせいほう)の「春暖」

昭和5年(1930)

 

 

さらりと描かれているようでいて

リアルさも感じられる子犬の魅力と、それから

画面右下から伸びる、緻密に描かれた

ナズナ(ぺんぺん草)とのバランスが

なんともいいなぁ

 

 

そう言えば

長沢芦雪の「薔薇蝶狗子図」も

だら〜んと横座り(おっさん座り?)をしている

もふもふなワンコたちと、その背景の左側に

緻密に描かれた薔薇と蝶という構成になっていて

 

そのコントラストが

お互いの魅力を引き立てているのかな

 

 

そうそう

長沢芦雪の作品は、人物を描いているものもあったのですが

なんだかどこかくすっとしてしまうような

ユーモラスな空気がうっすらと漂っているような気がして

やっぱり好きな画家、画風だなぁ、と思いました

 

画にはやっぱり画家の性質が表出すると思うので

ご本人もそんなユーモアや茶目っ気にあふれた方だったのかしら、と

ますます気になってしまいます

 

 

 

 

 

ちなみにいまは後期が開催中

 

この展示、前期後期で大幅な展示替えがあると

フライヤーから情報を得ていたので

両方とも観に行きたい!と、既にチケットは入手済み

 

楽しみは続きます