6/11(火)

 

@新宿

K's cinema にて

 

 

 

 

フリークス

 

1932年に制作・公開されたアメリカ映画

 

監督はトッド・ブラウニング

 

 

 

旅回りの見世物小屋(移動サーカス)が舞台

 

 

登場人物の8割ほどが

実際にそういったショービジネスで

トップスターだった

 

小人症、るいそう症、結合双生児

半陰陽者、ゼッケル症候群、小頭症

四肢欠損、下半身欠損、手足欠損 等の

 

奇形者や障害者たちで

 

その他に

ブランコ乗りや力自慢、ピエロ等

身体的には健常な方たちが数名

 

 

 

イギリスでは公開後、すぐに上映禁止となり

以降、30年の間、公開禁止

 

また、監督はこの作品以降、仕事に恵まれず

キャリアを閉ざすこととなってしまったそう

 

 

監督の他の作品を観たことがないので

なんとも云えなくはあるのですが

 

でもこの映画だけを観たら

時代に対して、感覚がとても早過ぎたのかな、と

そう思いました

 

なにせ

こういう云い方であっているのか

わからないけれども

とても、とてもいい映画だったので

 

 

ストーリーは

64分という短さの

シンプルな復讐劇

 

 

浮き彫りになるのは

 

フリークス(=怪物)なのは

いったいどちらなのか、ということ

 

 

身体的には健常で、かつ美貌も誇るけれど

下卑た笑いばかりが詰まり

 

彼らを弄び、傷つけ、果ては

財産のために殺そうとまでしようとした

クレオパトラ

 

 

けれど

身体的には同じく健常でも

 

「彼らは一流の芸人よ」と

外見には捉われず

対等に接することのできる人

 

または、言葉は通じなくとも

彼ら、彼女らの存在自体を尊重、大切にして

接することのできる人

 

そういう人たちもいて

 

 

要は、外見ではなく内面の人間性が

重要だということを描いている映画で

 

本当にとてもいい映画でした