リハビリテーションに関わる人の体軸理論 -13ページ目

リハビリテーションに関わる人の体軸理論

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こんにちは。



今回は、体軸理論の臨床応用例を書いていきたいと思います。(腰痛偏頸部痛偏はこちらからご覧になれます。)今までの流れの通り、「評価」には条件が必要であることを書いていきました。これは教科書から学ぶ際にも重要となります。


例えば、膝関節のバイオメカニクスを勉強したいとします。そのバイオメカニクスにおいて度の条件での動きが書かれているのかを把握する必要があります。歩行時のバイオメカニクスなのか、単なる曲げ伸ばしでのバイオメカニクスなのか、あるスポーツ動作時のバイオメカニクスなのか?


上記の条件下で、どれを指すものなのかを把握する必要があり、それぞれに適したバイオメカニクスがあります。簡単に言えば荷重下でのバイオメカニクスなのか、非荷重下なのかでも動きが変わるはずだと言う事です。これを踏まえてみていきましょう。


①主訴は、歩行時の右膝痛。屈伸でも同様の痛みが生じます。ただ、非荷重下であれば痛みはなくフルレンジ動きます。

②この時の条件設定を「歩行時の膝痛改善」としたとするとこれに関わる条件はさらにさまざま有ります。「痛みの出るタイミング」「頻度」「日時」「どのくらい続いているのか?」などなど様々な階層に分かれます。この時TLテクニックではまず、どの階層の問題を最初に細かく評価していくかを決定します。

③今回は、「膝に痛みが出る以前の問題」の階層で考えていきます。ということは、それまでにどのようなストレスが膝に掛かり痛みが生じているのかを評価する必要があります。「各関節の使い方なのか」「筋肉の状況なのか」・・・などなど。さらに細かい階層に分かれます。

④トップメジャーの検出にもTLテクニックを用い、股関節の機能障害が膝関節のオーバーユーズを起こしていると言うことが分かりました。

⑤実際に、ここで股関節機能させるために必要な条件である「股関節芯」という身体意識をつくる運動療法を行い痛みを取りました。


今回のポイントは「条件設定」の中でも「時間」という概念に対して評価していきました。この時間の概念は、一瞬などの0コンマの世界や人が成長する過程の何年間という単位での世界、何千年何百年などの歴史的単位での世界というように体軸×リハビリテーションアカデミーでは定義しています。


こんばんは。



今回も、「育児」について体軸理論的観点から書いていきたいと思います。前回の内容は、子供の教育以前に親の身体のメンテナンスが必要であると言う事をお伝えしていきました。(前回の内容はこちらからご覧下さい。)今回は、実際に子供の身体意識を鍛えていく方法をお伝えしていきます。


今回のテーマは「抱っこが上手になる」と言うことをテーマに書いていきたいと思います。前回の内容では、「ゆるむ」と言うことに関して書いていきました。しかし、ただゆるんだだけでは支えがありませんのでどうしても偏った部分が固まりやすくなります。そこで鍛えたいのが「体軸」です。実際の方法を以下に書いていきます。


①子供を抱く前にまず自分の「体軸」を意識します。その方法と、体軸の説明は以下の動画をご覧下さい。

https://www.youtube.com/watch?v=cWy93fq4xqQ

体軸の説明はこちらから。

https://www.youtube.com/watch?v=qWkCtnMu204


②上記のトレーニング後、ボヤッと体内の軸を感じます。重要なのは「地芯」「天芯」を意識することです。お忘れなく。

③その後、お子さんを抱っこし、お子さんの胸と自分の胸を密着させるように抱きます。

④その状態で、お子さんの背骨の前を通る軸を意識します。勿論ここでも、お子さんの「地芯」「天芯」を意識することをお忘れなく。

⑤その状態で、何となく自分の軸とお子さんの軸が調和(お子さんの身体と自分の身体が一体化するような感覚)するようにボヤッと意識します。*注意事項は、何となく調和とボヤッと意識すると言う事です。あまり、硬い棒のような意識の軸は意識しないで下さい。

⑥その感覚が何となく感じ取れたら、ゆっくり地芯、天芯を意識した状態で「トントン」と上下動を繰り返します。

⑦上下動の際にお子さんの重さをあまり感じなくなってきたらいい状態です。


是非お試し下さい。軸が形成されつつ、ゆるむのを感じると思います。


最後までお読み頂ありがとうございます。


こんにちは。



 今回は少し、内容を一般的なことに目を向けて書いていきたいと思います。今回のテーマは「育児」についてです。昔から子供は「天才」と言われていますが、なぜそのように言われるのでしょうか?それを体軸理論的観点で紐解いてみたいと思います。



子供はまず、ゆるゆるにゆるんでいます。それは、身体的構造も思考も同じです。身体的なことに関しては、例えば歩行に関して言えば「フラフラ」しています。転びそうで危なっかしそうだけど、なかなか転ばず意外に歩けます。この状態は、必要なところが固まりつつゆるんでいる状態であるためこのようになります。これが徐々に真っ直ぐ歩けるようになるために徐々に身体を固めていきます。



このようにして、子供は歩行に必要な”条件、ルール”を作っていき各部分を固めていきます。子供の成長にはある一定の条件が必要になりその条件をつくることが育児でもあります。それが”しつけ”となります。


ここが育児における矛盾点でもあります。子供の成長のためには色々と条件を作ってあげることが必要ですが、作りすぎれば子供ならではの自由な発想、想像力を失わせます。そのルールが狭く、強固であればあるほど身体も固まります。最近の子供の柔軟性の欠落、運動能力の低下はこの多様で強固な”ルール化”が問題の一部です。そのために育児は「ゆるめつつ、必要な条件をおしえる」と言うことが必要になります。



ここで少し、人の身体の特性についてお話しします。簡単に言うと人の身体は影響し合っています。皆さんも経験したことがあると思いますが、怖い先生や嫌いな上司、厳格な父親が部屋に入ってくると部屋の空気が固まると言うか雰囲気が重くなるという状況があります。皮膚の科学的には、それらの感覚は皮膚が感知することが出来るという話もありますが、ここで言いたいことは「緊張の伝染」です。上記のような状況で、空気が固まると同時にその人自身、その周りの人の身体も固まります。



と言うことは、最初の話に戻りますが、育児でも同じ事が言えます。例えば、親の身体の緊張状態が高ければ子供を抱っこした際などに、子供の身体も固まります。よく言われる抱っこが上手な人(子供が泣き止むなど)はその人自身がゆるんでいるとも言えます。



これらのことを考えると、もちろん子供に関して何かをしてあげると言う事も必要ですが、親自身の身体のコンディショニングが必要であると言えます。このように身体が十分ゆるむために必要なものが「体軸」となります。



今回は以上です。次回も育児に関して、実際に子供と接するときに注意するポイントをお話ししていきたいと思います。



最後までお読み頂ありがとうございます。



こんばんは。



今回は、「運動療法」を体軸理論を使って説明していきたいと思います。その運動療法を処方する対象疾患を脳卒中で考えていきたいと思います。今回の内容も、今まで同様、以前のブログ(今回の場合は、意識とは何か?上達とは?上達とは?No2)をお読み頂くと今回の内容もよりわかりやすくなると思います。



今現在リハビリで行われている運動療法を多岐にわたります.腰痛に関する体操、側湾に対する体操、肩に対する体操などなど。それでは脳卒中の患者さんには何が行われているかというと各種テクニックは沢山ありますが、簡単に述べてしまいますと寝返りや起き上がり坐位バランス、立ち上がり、立位バランスなどの能力向上目的で行われることがほとんどだと思います。



では、実際の具体的な内容はどのようなことをやっているでしょうか?おそらく寝返りは寝返りの動作練習、起き上がりは起き上がりの動作練習、坐位は坐位、立位は立位などその目的ごとに意識してトレーニングは異なってくると思います。


しかし、ここで少し考えてもらいたい事は、そのように動作を分断して解析し、それごとの能力を向上することでその患者様全体の「生活」にとって有効な動作となっているでしょうか?ある部分では、こちらが勝手にその動作を困難と判断し、リハビリしてしまっているのではないでしょうか?



リハビリにおける最終目標は「ADL」や「QOL」の獲得と言われていますが、ここの動作が行いやすくなることで、この全体が良くなると言えるでしょうか?理想を言えば、寝返りの練習が、歩行の動作に直結したり又は歩行の練習が寝返り動作に影響したり、もっと広義に捕らえれば寝返りの練習が生活の質全体に影響を及ぼすことが必要なのではないかと思います。


この考え方は、体軸理論を理解する上で重要となる「関係主義」という考え方です。すくなくとも上記動作間の関係性を理解し、運動療法に取り入れるべきであると我々は考えます。1つが全体と関係し、全体が1つに関係し合える運動療法。これを可能にするのが「身体意識」であると確信しています。



最後に1つだけ具体例を出すのであれば、寝返りでも起き上がりでも立位でも歩行でも全てに共通して必要な身体の一部は股関節の意識です。試しに、寝返りをする際に、両側の股関節(小転子)を触った状態で寝返りを繰り返してみて下さい。自然と寝返りがしやすいのを感じると思います。同様に、股関節を触った状態で床からの立ち上がりなどを行ってみて下さい。


ここを意識する場合と、しない場合とでは、動作のスムーズさ、やりやすさに違いがあるのを感じると思います。このように、ここに必要な意識が実は全体を通して必要な意識がありそれを側通することで、個別ならびに全体に対する運動療法が可能となります。



最後までお読み頂ありがとうございます。


こんばんは。



今回は、前回に引き続き体軸理論から考える「評価」について、具体的疾患を交えながら書いていきたいと思います。今回の内容も、10月11日より書かれたブログの内容に付随して書かれますので、そちらの方もご覧下さい。


 今回の疾患は、「頸椎ヘルニアによる上肢のしびれ」という診断に対する「評価」の展開です。キーポイントは「関係性」について着目して書いていきたいと思います。


①前回同様、「頸椎ヘルニア」に対する問題について、「筋」「骨格」「内臓」「経絡」「身体意識」(この階層モデルは、セラピスト個人の経験により自由に組み替えることが出来ます。この評価はTLテクニックによって行われます。)の各階層のエラーの中でトップメジャー(最重要問題)を見つけます。


②今回のケースでは、上記の内容に+αで考える必要があります。そのポイントは「頸椎ヘルニア」と「上肢しびれ」の関係性です。今回の場合、この関係性も含めて評価していく必要があります。


③ここで2つの選択肢になります。ヘルニアとしびれは関係「有り」「なし」という階層が存在します。今回は、診断通り「関係有り」として評価していきます。
*「関係なし」と評価した場合、上肢しびれという問題に関しても、階層ごとに評価します。


④ヘルニアと上肢しびれの関係性の中で、もっとも関係性の深い(トップメジャー)問題を評価します。簡単に言えば、ヘルニアを起こした原因としびれを起こしている原因の共通点です。教科書的には、ヘルニアによる神経圧迫によってしびれが出ると言う情報が基本ですが、「頸椎ヘルニア→上肢しびれ」の情報の「→」という中にいくつかの問題が隠されています。


⑤それぞれの関係性を評価していくと、「食道の捻れから生じた、頸椎のずれがヘルニアを起こしている。頸椎のアライメントが崩れた事による頸椎インナーマッスルの弱化から頸椎の不安定性をきたし、ヘルニアを助長し上肢しびれ領域の神経根を圧迫していた。」という仮説が立ちました。この仮説は、第一の仮説で評価の中から第二、第三と仮説を作る必要があります。今回は、第一の仮説通り(治療ポイントの優先順位を評価する)治療を行い、しびれを改善することが出来ました。



今回は、評価における「関係性」について解説していきました。今までの評価では、その問題、現象に対する「要素」を細かく評価することに目が行きがちでしたが、それと同時に「要素間の関係性」について目を向けることで、治療の仮説を立てやすくなり、治療手順の明確さ、仮説に対する効果検証が行えます。



いくつかの仮説が作る事が出来れば、一カ所の治療をして効果が出なかった場合に焦ることなく治療を展開出来ますし、第一の仮説が間違ってしまった原因の追及も行えます。




最後までお読み頂ありがとうございます。