リハビリテーションに関わる人の体軸理論 -12ページ目

リハビリテーションに関わる人の体軸理論

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こんばんは。



今回のテーマは、セラピストでなく一般の方でも気になる「いい姿勢」と言うことについて体軸理論をもとに解説していきたいと思います。今回の内容は高岡英夫氏の著書「鍛錬シリーズ(理論、方法、実践、展開)をもとに書いています。疑問のある方は一度、これらの著書を読むことをオススメいたします。



皆さんにとっていい姿勢とは何でしょうか?おそらくクラシックバレーなどを行っている方々、または綺麗な姿勢を必要とする方々は”背筋を伸ばす”状態をいい姿勢、綺麗な姿勢、パフォーマンスの高い姿勢として教えていると思います。では、相撲などの競技で葉どうでしょうか?おそらくピッと背筋を伸ばすというよりは、どっしり構えた姿勢を常に意識していると思います。



ではどちらがいい姿勢なのでしょうか?一見上記の姿勢は相反する姿勢であると思います。おそらくどちらかの姿勢が間違いでどちらかが正解と言う事ではなく、「どちらも正しい姿勢である」と言うことになると思います。文章にすると矛盾になりますが、これまでこのブログでお伝えしていた”前提条件”と言う観点で考えればなんとなくその違いに気付くのではないでしょうか。



簡単に言ってしまえば、クラシックバレーという条件の中では背筋を伸ばすことが正しく、相撲という条件ではどちらかというと丸まった姿勢が正しいと言う事になります。つまり、その姿勢を考えるときに”前提条件”によって「いい姿勢」という概念が決定します。これを体軸理論では以下のように分けています。


第一次姿勢:体軸形成に必要な立位姿勢

第二次姿勢:第一次姿勢における歩行姿勢

第三次姿勢:各種スポーツなどの競技別特殊姿勢


この分類から考えるに、クラシックバレーや相撲などの姿勢は、第三次姿勢に分類されます。この、第三次姿勢の大前提の条件となるのが一次姿勢であり体軸が通った姿勢となります。つまり、第三次姿勢とは第一次姿勢の一要素になると言う事です。これらの概念をきちんと理解すると、クラシックバレーのような反り腰姿勢による腰痛に対する運動指導においてどのようにすればいいのかを理解出来ます。


この内容に関しては、今後このブログで書いていきたいと思います。ヒントは、「第三次姿勢は第一次姿勢の一要素」と言うことです。少し考えてみて下さい。これらを理解する上で必要な参考図書を以下に列挙します。

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最後までお読み頂、ありがとうございました。


こんにちは。


 今まで体軸理論から「育児」について書いてきました。(以前の記事はこちらから→No.1No.2No.3No.4)今回のテーマは「妊婦」について体軸理論をもとに書いていきたいと思います。妊娠し除々にお腹が大きくなるにつれ「腰痛」を発症する方がほとんどだと思います。


現在その原因についてよく言われていることは①出産準備のため各関節がゆるむようにリラキシンというホルモンが分泌することでおこる関節の不安定性の痛み。②お腹が大きくなることで”反り腰”になることでの力学的痛み。③両者が合わさり起こる痛み。


そしてこれらを改善する体操が現在では行われています。ここで重要なポイントは「反り腰」です。はたして妊婦の方々は腰椎の湾曲が強くなりすぎているのでしょうか?私の経験上ではほぼ全員「後湾(丸くなる)」しています。解剖学的にいてみれば、後湾することはおそらく理解出来ます。今回の論点は解剖学上の話ではなく、それ以外に後湾させなければいけない理由とは何か?について書いていきます。



①後湾することでの利点は何か?
 人は必ず楽な方に姿勢を取りやすく特に妊婦のような短期間に急激な体重増加を伴う場合にはなおさらです。と言うことは、後湾すると言う事は「楽だから」と考えるべきでしょう。体軸理論的に言えば「反り腰」では体軸形成は困難です。(*全く無理ではありませんが、前提として腰が丸まっている状態が作れていてなおかつ反り腰でも体軸が形成されているという状態は作れます)



体軸が形成されるラインにある筋は、横隔膜、大腰筋、骨盤底筋、ハムストリングスが主になります。このブログでは再三、「体軸とは身体意識である」と述べてきましたが、体軸上に意識のラインが通ると各筋の体性感覚が促通されます(無意識的にインナーマッスルを活動させ、必要なときに必要なだけ収縮するシステムを作れます)。このラインを通すときの条件が丸腰になります(ただ丸めるのではなく、みぞおちを意識して丸め、尾骨の先端をお腹側に持ってくるように仙骨を倒します)。この姿勢でなければ会陰の引き上げ(骨盤底筋の収縮)は行えません。



つまり、「妊婦の姿勢は”体軸”を無意識的に発動させる姿勢となっていた、なぜなら急激な体重増加に伴い各筋の筋力アップは望めない中どのように子供を守るのか?安定した姿勢をキープしなければならないのか?という本能にも似た現象」と言うことになります。実際に高岡英夫氏の著書「極意と人間」の中でも、著者本人が何人もの妊婦を分析した結果”センター(体軸)”が形成されているとの記述があるため上記に書いた腰椎の湾曲もおそらく後湾していると推察されます。
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最後にまとめると、妊婦は無意識的にセンター(体軸)を発達させるための姿勢であったということです。ではなぜ腰痛になるのか?についてはまたの機会に書いていきたいと思います。


是非女性の方々は妊娠前、妊娠後の身体作りとして以下の図書を参考にし、元気なお子さんを産んで頂きたいと思います。
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次回は、この姿勢について重要な「いい姿勢とは一体何か?」について書いていきたいと思います。


最後までお読み頂ありがとうございます。



こんにちは。



今回は、体軸理論から考える「育児」について書いていきたいと思います。前回の育児の内容は、子供と親の「知・情・意」について書いていきました。(詳しい内容はこちら)今日のポイントは「ハイハイ」について身体意識の観点から考察していきたいと思います。まずは簡単な子供の発達の復習からしていきます。



0ヶ月(新生児):各種原始反射
1~3ヶ月(乳児):緊張性頚反射→顔の向いた方の手足が伸びる、反対側は曲がる。この時期に徐々に消失。
約4ヶ月:首がすわる。両手を使ってもので遊ぶ。
約5~9ヶ月:うつぶせでの前腕支持(エアプレーン)、上肢支持、ハイハイの開始。
約10~ヶ月:つかまり立ち、独歩の開始



上記が、簡単な運動発達過程です。(*あくまでも学術的な期間設定です。この期間より遅れることは多々あります。)ではまず、0~4ヶ月の間に赤ちゃんは何を獲得しようとしているのか?身体の前で両手を使って遊ぶ。つまり、センター(身体の真ん中)の獲得です。何か動作するときに必ず”基準”が必要になります。これはどんな動作でも関わりますが、基準となる中心がなければ動作は行えません。


あらゆる動作の開始はまず中心「体軸」を作る事から始まります。ただここで注意しなければいけないのは、”無意識”と言うことです。皆さんもそうだと思いますが、意識的に赤ちゃんの頃、身体の真ん中を作ろうとして上記の発達過程を通ったのではないと思います。ゆえに成人になっても身体の真ん中は、無意識的に獲得する必要があります。



つぎに起きることは、身体の真ん中(体軸)が出来るからこそ行う”寝返り”です。麻痺の患者さんで経験する寝返りの獲得はまず、身体の中心を無意識的(意識的に中心を作ると寝返りだけのための中心になりかねません)に作る必要があります。



そして、5~9ヶ月頃にはじまる「ハイハイ」ですがこれは一体何を獲得しようとしているのかを身体意識的に見ていくと「体軸の強化」「立甲(高岡英夫氏の定義)」「股関節芯(高岡英夫氏でいう開側芯)」が主な獲得です。まずは、エアプレーンによって立甲(四つ足動物などの前足を見ると肩甲骨に当たる部分が浮いている。)を獲得し、ハイハイをすることにより股関節芯を獲得します。この時、常に「体軸」があると言う事が前提になります。

(http://muskox.blog40.fc2.com/blog-entry-387.htmlより引用)


よく言われることは、ハイハイの期間が長ければ長い方がいいと言われているのは、この身体意識を十分に高めるためであると推察されます。しかし、現在の日本では早く歩行の獲得をさせたいと焦ったり、日本の住居は狭いためつかまり立ちへの移行が早くなりこの獲得期間が短くなっています。



なぜこれらの身体意識が必要であるのか?立甲であれば「腕」を使うために絶対条件であり股関節芯は「足」を使うための絶対条件であるからです。つまり、体軸を利用しそれにともなって腕や足を使うために必要な身体意識であると言う事です。言い方を変えれば「立甲」や「股関節芯」は体軸の一部分であると言う事になります。



これらの身体意識は、ハイハイだけに限らず、寝返りや起き上がり、歩行、各種スポーツの特殊動作の”絶対条件”と言うことになります。これを脳卒中の患者さんに臨床応用した例がこちらからご覧になれます→脳卒中


そのため、なるべくハイハイの時期を沢山取ることをオススメいたします。今現在歩行可能なお子さんであっても、ハイハイの動作を運動に取り入れることでこれらの機能を高めることが出来ます。是非、運動に取り入れてみて下さい。



最後までお読み頂ありがとうございます。


こんにちは。



今回のブログは、体軸×リハビリテーションアカデミーの考える評価について極意とも言うべき事について書いていきたいと思います。今回の考え方は評価に限らず、物事を捉えると目に必要な概念です。おそらく頭のいい人、仕事の出来る人などはこの考えを無意識的に行っています。ポイントは「要するに○○。」です。




結論から言えば、障害に対して評価をしていき、数々の問題がピックアップされます。例えば、歩行時の右立脚期がどうのこうの、下肢の筋力がどうのこうの、その時の姿勢制御がどうのこうの、局所で見れば頸部がこう、腰部がこうなどなど沢山の問題がピックアップされると思います。私が実習生の時に意識していたことは、「これらの問題が物語のように繋がっていなければならない。」と言うことを意識してレポートを書いていたことを思い出します。




上記の問題が、「これがこうなるとこう、だからこうなる。」と言うように、それぞれの問題のつながりがどうなっているのかを考えます。そしてここからが非常に重要になりますが、このような考えで進めば、いずれ一番の問題に気付きます。




これが「これらの問題は、このようなつながりがあるから、要するにこういうことでしょ。」と考えられると非常に治療が上手くいきます。これらは、いまだ仮説の段階で、それを治療することが検証作業になり、結果が出れば実証されます。問題がとれなければどこかの問題同士がつじつまが合っていない場合があるので、仮説を2つ、3つ用意しておくことが必要になります。このような考えを常に持っている事で、誤った治療選択をしてもすぐにその間違えをただすことが出来ます。




このような考え方は聞いてすぐに出来る事ではありません。勿論リハビリや治療場面で常に考えながら行うことで鍛えられますが、これはどのような場面でも鍛えられます。例えば、本を読むとき、本文をそのまま読むのではなく「行間を読む」と言うことです。そこに書いてあることは、要するに何を言っているのかを常に考えながら読みます。それが速読になります。




人の話を聞くときも同じで、「この人の言いたいことは要するにこうだよな。」と思いながら聞くことです。必ず仕事の出来る人はこの考えが出来ます。だから仕事が早いですし、仕事の優先順位も決められます。また。リーダーの資質も同じで、色んな意見を「みんなが言いたいことは要するにこういうことでしょ。」と的を射た助言が出来る事が望ましいと思います。





是非皆さんも常に「要するに○○。」意識してみて下さい。


最後までお読み頂、ありがとうございます。



こんばんは。



今回は、「育児偏」第三弾。前回は、お子さんが泣き止むための親の身体づくりについて書いていきました。(前回の内容はこちらから)実践した方はいかがだったでしょうか?おそらくとても難しかったと思います。ただ難しいからと言って逃げてはダメです。育児も同じだと思います。では今回は、子供の「知・情・意」を鍛えていきましょう。


まずは説明から、「知」とは知性を表し、身体意識としては「上丹田」にあたります。「情」とは心を表し、身体意識としては「中丹田」にあたります。「意」とは意志を表し、身体意識としては「下丹田」にあたります。(この概念は、高岡英夫氏によって定義されています)では方法を以下に列挙します。


①子供の耳の上(側頭部)を両手の指でグルグル円を書くように描きます。イメージとしては頭の奥(中心)に描くように意識します。そのあとおでこに両手の手のひらをそっとあてましょう。この時、親自身も同じように耳の上をグルグルしてからこのマッサージを行いましょう。


②子供の胸(みぞおち)を両手でハート描くようにマッサージします。この時も親自身の胸もマッサージしておきます。マッサージ出来たら、「ママ(orパパ)から~(子供の名前)ちゃんへ」と言いながら、親自身の胸にてを当て、放物線を描いて子供の胸を触ります。さらに続けて「~(子供の名前)ちゃんからママ(orパパ)へ」と言いながら同じ事を繰り返します。


③子供のへそ下を円を書くようにマッサージします。その円の中心を「ポンポンポンポン」といいながらゆっくりしたリズムで叩きましょう。この時、親自身も同じ事を自分にやって下さい。その後、親の顔を子供のへそ下にくっつけ、お腹に息を吹きかけ「ブーブー」とお腹を鳴らしましょう。


是非行ってみて下さい。これは子供も荘ですが、親のトレーニングでもあります。親と子ともに成長していきましょう。



最後までお読み頂、ありがとうございます。