体幹部のポンプ作用について・・・・・
筋肉のポンプ作用を効率よく使うことで
基礎代謝が向上するお話しを前回しました。
さらに重要になるのが
体幹部(コア)のポンプ作用になります。
この働きをうまく引き出せれば
ダイエット効果が数段アップします。
さて、筋肉のポンプ作用によって、腕や脚の血液が
体幹部に戻ってきます。
この働きによって心臓の負担はかなり軽減されます。
血圧の高い方であれば、
血圧を下げる効果も期待できますが・・
ここで問題が生じます。
特に下半身。
筋肉のポンプの力で重力に逆らい血液が上がってきます。
細かい血管が集約されていき、
大きな血管(静脈)に流れ込んできます。
大きな血管は、さらに大きな血管に合流していきます。
そして、体幹部の一番大きな静脈(下大静脈)にまとまります。
問題とは、この大静脈の血流促進はどうなのか?
ということです。
足から上がってくるときは、筋肉のポンプ作用が活躍しますが、
大静脈は、お腹の真ん中を通ってくるので、周りは内臓なのです。
つまり、筋肉のポンプ作用が効かないのです。
せっかく筋肉のポンプ作用によって足から血液が戻ってきても
大元の大静脈が渋滞を起こしていれば、
どんどん渋滞が広がり、血流が滞ってしまいます。
この問題の改善する機能は「呼吸」です。
大静脈の血行の原動力が
実は「呼吸」なのです。
胸部と腹部は横隔膜で分け隔てられています。
胸部と腹部を連絡するのは、
大動脈、大静脈、食道、脊髄だけです。
お腹と胸部は密閉されているのです。
ジュースなどの紙パックを飲む際、ストローを刺しますね。
いたずら的に、
中身を吸わないで息を吹いてみたことはないでしょうか?
すると、紙パックは膨れて口をストローから離すと
中のジュースが上がってきて、
ストローから溢れ出るというのを
経験された方は多いと思います。
それがお腹と、胸の間で起こっています。
息を吸って吐くと、紙パックと同じ状況になります。
ストローが、大静脈です。
息を吐くと、お腹の上の部分、つまり胸部が
陰圧(圧力がマイナスになる)になり、
ストロー効果により大静脈の血液が上に引き上げられ
心臓にもっどって来るのです。
しかし、やはりこの力だけでは不十分なのです。
この大静脈の血液還流を支えるもう一つの力、
それが「腹圧」です。
よく体幹トレーニングで言われる腹筋を頑張って使う
腹圧とは少し違います。
腹式呼吸が健康に良いというお話は良く聞かれます。
腹式呼吸がうまく出来ると
横隔膜が下に下がります。
すると、内臓を上から圧迫します。
骨盤の形状から、内臓は、下腹部の方に集められるように
落とされます。
その内臓を腹筋が支えるのです。
するとお臍の下辺りに圧迫感を感じます。
その1点が「丹田」と呼ばれる部位です。
つまり、横隔膜が下がって内臓を圧迫すると、
腹筋の支える機能によって、腹圧が高まります。
腹圧が高まりますと、お腹の中の大静脈が
圧迫されます。
続いて、息を吐くと今度は横隔膜が上に上がります
(この時、ストロー効果による血液還流も起こります)。
内臓への圧迫が緩みます。
「圧迫」→「弛緩」
どこかで見ましたね。
そうです。「ミルキング アクション」です。
筋肉の作用ではなく、
呼吸による内臓圧迫で起こるミルキング アクションです。
この力と、先ほどの
胸腔陰圧(ストロー効果)の力が合わさって
効率よく血液が心臓に戻っていくのです。
では、腹式呼吸をうまく自然にする為には
どうすればいいのでしょうか、
その答えが「姿勢」なのです。
背中が丸い「猫背」では,
胸式呼吸になりやすくなります。
横隔膜が下に下がらず。
肩が上に上がって息をする状態ですと、
横隔膜が下に下がらないので、内臓を圧迫しません。
丹田にも圧迫感を感じません.
お腹の中のミルキング アクションが出来ないのです。
ということは、大静脈の血液の流れは、
ストロー効果だけに託されてしまうわけなのです。
血流促進の為の機能が半分死んでしまっているので、
大静脈の血流が低下してしまいます。
大静脈の血流が停滞すれば、下からもっどって来る
血液も止まってしまいます。
心臓に戻る血液量も低下します。
つまり、
全身の血流量が低下してしまうことになるのです。
新陳代謝が低下し、身体が冷え、
太り易い身体になってしまうのです。
では、その改善する具体的な方法、
日常動作における体幹部のポンプ作用促進の
動きとは・・・・・
続きます。

