久しぶりです。

色々とありまして、物事が進まずイライラしている今日この頃って事でいつもに増して少々乱暴な文章になりそうな予感。

(もしかしてストレス発散か?)

 

 

今日紹介したパンツの横に靴が3種類並んでいる。

上から、バンプがメッシュのローファー、ドレス用のローファーに一番下がコンバース。

 

で、何でこんな風に並べたかと言うと・・・

「このパンツ、何を合わせたら良いか?」って言う視点からってのが今日の記事の原点、と言うかソコントコをぶった切るような事を書いていこうと思うってのが理由だ。

 

もう一度、このパンツは何ってのを軽くおさらいしとくと、

ブラックレーベルのコットンギャバジン、プレーンフロントでサイドエクステンションのベルトレスのデザイン。

やや太めで、ディテールも含めて凄くクラシックなパンツだ。

 

まぁ、ベタなイメージでは

゛華麗なるギャッツビー゛でロバート・レッドフォードが履いているイメージだし、もしかしたらそのイメージで作られたパンツかもしれない。

 

実は正にソコがキモで

「何に合わせたら良いか?」の答えになる。

かみ砕いて言うと、何に合わせるかの前に

「どんなイメージか?」ってのを入り口にするわけだ。

ロバート・レッドフォードが履くイメージなら、3足並べた中で2番目のドレス用のローファーになり、少し大き目のオープンシャツに淡い色のジャケットがど真ん中のイメージになる。

そうすれば、いきなり何を合わせたら良いかって言う漠然な所から具体的なコーディネイトが出来上がるわけだ。

そうして、゛白い気障なパンツ゛の組み合わせって考えじゃ無くて、アリキタリではあるけど、そのパンツの持つ世界観を起点にした組み合わせをおのずとイメージできるようになる。

そしたら、1足目のメッシュのローファーだってオッケーってのもわかって来るでしょ?

同じイメージでドレスアップ、ダウンの使い分けができるしメッシュの方はよりリゾートのイメージが強いから派手なシャツを着たりも出来るかなって発想が生まれる。

 

要するに、いきなり白いパンツの組み合わせを考えるんじゃなくてそのものの持つ背景をイメージするって事(しつこいけど)

 

で、問題はコンバースだ。

ジャック・パーセルはジャック・パーセル選手から採った名前で、そもそもはバドミントンシューズな訳で、だったらこのパンツと合わない?って話になって来る。

(実際はこの靴もそんなウンチクを飲み込んじゃって、完全に運動靴のベーシックになっちゃってるけど)

所が、こんな時代のスポーツウェアって言ったら今見たいな物じゃ無くて、こんなきれいなパンツなんかを履いていた。

テニスのチルデンセーターやゴルフのニッカーなんかを思い浮かべれば想像は付くでしょ?

だから、ジャック・パーセルやいわゆるローテクスニーカーなんかにも全く違和感が無く合わせられるって事になる。

 

白いパンツなんてのは、おそらくかなり高位置にあるものだと思うけど、それもなんでかって言えば

゛こっぱずかしい゛とか゛気障っぽい゛とか究極は゛履いてる人殆どいない゛って理由だと思う。

もちろん汚れやすいなんて理由もあるだろうけど、それは2の次の理由。

で、こんな理由がまさに゛人目線゛で、自分目線じゃないんだね。

と言う事は、言い方を変えると自分らしさが無い自信が無いって事になる。

それこそが今の洋服選びの基準であって、悪しき基準だ!

自信が無いから人と同じじゃないと不安になっちゃう、だから人任せになり、こんな白いのなんか誰も履いてないから履かない・・・

そうするとますます人任せに拍車がかかり考えることをしなくなっちゃう。

物選びの主体性がまるでなくなっちゃって、みんな一緒になる。

更にいけないのは、ただ単純に流行物を紹介するようなまるで何も考えていない自称スタイリストなんかが煽ってイナゴの大群になる。

そしてやがては作物を食い荒らしたかのようにいきなり流行遅れの遺物になっちゃうんだよね。

で、次に流行るものを着て安心するわけだ。

で、それの具体的な考えから出てくるのが

「何に合わせたら良いのか?」だ。

だからいつまで経っても1つの物のコーディネイトにあたっての融通が利かないか、とんでも無い外れのコーディネイトになっちゃうんだよね。

 

今一度原点に戻って、自分の持ってるものでいいから

1つの物から想像できる背景、風景、匂いを感じ取ってみてはどうだろうか?

そうすれば、今まで何に合わせたら良いのかって考えてた自分がもしかしたらおろかだったって感じるかもしれない。

で、そのうち無駄な時間を使わずに自然にコーディネイトが出来るようになるかもしれないし、それが出来た時に初めて人任せじゃない能動的な洋服の選び方、着方に喜びを感じると思う。

 

はっきり言うと、背景やその他を想像できない服は

「捨ててしまえ‼」と言いたい。

そんな服を着ている以上、感性に任せたコーディネイトは永遠に出来ないからだ。

バックリと言っちゃえば、それは゛ファッションアイテム゛だ。

何が流行ってるとか、格好いいとかってのは感性に訴えているって謳ってるものがほとんどだけど、よくよく考えれば言葉に出来ないものなんだから説得力はゼロだ。

だから、流行り物に対して何が良いのか?って聞いても無理やりな良い訳しか出てこない・・・

ただ、ベーシックな物が流行っちゃうってのもしばしはだからこの辺は言ってるコッチとしてもチト困りものだけど(笑)

 

だから、聞かれたときに自信をもって言葉で表せるものを選ぶんだ。

最初のロバート・・・なイメージを持てれば、白いパンツも説明が付くし自信が持てるでしょ?

 

そんな訳で、これから暖かくなり着る枚数も減って来るからこんな考えで着るにもやりやすいんじゃないかと思う。

 

これを読んで、今自分が着てる1枚に何かを感じるか試してみてはどう?