さて、早速1曲目行ってみよう。

 

昨日チラッと書いたガトー・バルビエリの

"EUPHORIA"って言うアルバムの最後の曲だ。

ちなみに、1曲目の

"THEME FROM FIREPOWER"って曲はスタン・ハンセンの登場曲なので、古いプロレスファンはググって聞いてみると懐かしいかも?

 

そう、このアルバムに出会ったのは向ヶ丘遊園のジャズ喫茶でもうとっくに無くなってる。

どうしても店名が思い出せないんだけど、なんせ40年以上も前の事なんで・・・

向ヶ丘と言えば、超有名なのが゛ガロ゛って老舗があってもしかしたら知ってる人もいるかと思う。

通勤途中にチラッと看板が今でも見えて、もうすぐ50年にもなろうとしているのにやってるみたい・・・

って実は行ったことが無い、しかも一時すぐそばに住んでいたってのに。

 

で、ジャズ喫茶と言えば、会話禁止の目をつぶってひたすら曲に没頭するってイメージがあるけど、ガトーに出会ったジャズ喫茶はそんなに゛厳正゛じゃ無くって同級生と小声な感じなら全然話せたし、何てったって学ランで行ったって何のツッコミも無かった(笑)

そんなはみだし高校生数人の憩いの場。

 

ガトー・バルビエリと言えば

"LAST TANGO IN PARIS"でも有名だけど、古くはフリージャズ・・・と言ってもかなり南米色の強いクセのある曲が多かった。

それがやがて(多分)メジャーになるにしたがってポピュラー色を前面に出していったんだろう。

当時はクロスオーバーなんて呼ばれていたこういう流れに手を出した最初のアルバムは76年の

"CAIENTE"でそれから毎年のようにリリースし続け、

"EUPHIRIA"はクロスオーバーなガトーの4枚目にあたる。

 

70年代後半アタリは、ジャズミュージシャンにこういう傾向が強くて、あのハービーハンコックにしたってボコーダーなんかを使うようになった。

(記憶があってれば"SUNLIGHT"ってアルバムで初めてボコーダーを使った、それが77年)

こういう流れには賛否があったようだけど、それが今じゃ立派なジャンルになってるって事は゛革新派゛勝利って事なんだろう。

 

ただ、そんな事何も知らなかった当時は

ただただ゛魂゛のテナーサックスに感動して、早速

"EUPHORIA"の輸入盤を買いに走った。

で、手に入れたレコードをじっくりと聴いて中でも一番気に入った曲が

"SPEAK LOW"だったって訳だ。

https://www.youtube.com/watch?v=LkrD5rXYhCg

 

で、これも当然後から知ったんだけど、この曲はドイツ人の作曲家が1943年のブロードウェイのミュージカル用に作った曲で、サラ・ボーンやノラ・ジョーンズなんかもカバーしている。

まぁ、そんな有名な曲なんでガトーがカバーしても不思議じゃないんだろうけど、アレンジやガトーのサックスによって全く違うイメージに出来上がっているのだ。

 

ちなみにオリジナルがコッチ

https://www.youtube.com/watch?v=VgQJvNhuiAE

 

 

そんな訳で、あれから40年以上たった今でも大好きな

ガトー・バルビエリなんだけど、3年前に亡くなってしまった・・・

でも、自分の中であの黒いハットは永遠だ。