今朝出勤中で聴いていたラジオ。

1月24日は゛ザ・タイガース゛が解散した日とのこと。

1971年とのことなので今から47年も前の事だ。

当時小学生だったんだけど、年頃の姉が2人いたもんで

当然レコードで、タイガースやスパイダースの曲が

オートマチックで耳に入っていた。


60年代後半にグループサウンズが物凄い流行って、

100ものグループがあったらしいんだけど、当時の

人気ランキングは

1位がダントツでタイガース、2位がスパイダース、3位は

忘れちゃったけど4位がワイルドワンズだったんだって。

で、個人だとダントツにジュリーで2位も3位もコレマタ

忘れたけど、とにかくタイガースがポディウム独占。


ちなみにうちの姉、確か上がショーケン、下の姉が

ジュリーのファンだったと記憶している。

あっ、ジュリーってのは沢田研二でショーケンってのは

萩原健一だよ。

ちなみにショーケンは意外と7位だったんだってさ。


で、自分にとってはそんなグループサウンズ・・・って言うか


゛バンド゛の人気なんてどうでも良くて、何てったってビックリ

したのが、そんな当時に(確かランキング発表したのが

明星って言ってたんだけど)ランキングなんてのを集計して

発表してたって事。

そんでもっと思ったのが、ランキングってレコード売り上げで

決まるんじゃなかったっけ?って。

ってとぼけてみたけど、バンドとはいえやっぱりジュリーや

トッポ(加橋かつみ)はじめメンバーはアイドルだったって

事だね。

ちなみにメンバーの1人、サリーってのは岸部一徳、

そう、ドクターXに出てくるメロンを持ったおじさんその人だ。


そうして、って何も説明してないけど意外と短いグループサウンズ

の流行は終わることになる。

結構若い人でも知ってるかもしれないけど、そのあとジュリーは

ソロで活躍したし、ショーケンの゛拝啓おふくろ様゛なんてドラマ

は大ヒットした。

何だか、こういうのって今時のお笑いからキャスターに転身したり

するのと似てたりするな~。


でもってそんな事はどうでも良くって、おそらく大昔から

ランキングみたいなのはあったんだろうね。

江戸時代には歌舞伎役者のランキングなんかがあったんだろうし

それこそ一国の長にしたってランキングが物を言ったんだろう。


そんな訳で、何かを選ぶ時に便利なのがランキングな訳で

サクサクっと検索すれば何が人気なのかなんてすぐにわかる時代。


で、長年人気が高くて売れている物がいわゆる゛定番゛と

呼ばれたりして定着する。

ミツカンの酢だったり、サッポロ一番だったり、はたまた

ブルックスブラザースのボタンダウン(ポロカラーってヤツ)

やバーバリーのコートだったり・・・


要はみんなが認めた゛安心安全゛な物達って事だ。

果たしてそれで良いのか?

そして、前々回の続きっぽくことは運んでいくんだけど

このランキングってヤツが猛烈に生活をつまらなくして無いかって

事だ。

人頼みで良いのか?


と言う訳で具体的に語って行こうか。


まず、

ランキングに頼って良い事と頼らない方が良い事、

この

2つに分けて考えてみる。


頼っても良いもの、これは゛生活必需品゛だ。

汚れが良く落ちる洗剤ランキングなんてものがあったとすれば

こんな役に立つランキングは無いよね、誰だって汚れは綺麗に

落ちた方が良いに決まってる。

これは人気ランキングと言うよりは、むしろ洗剤の性能

ランキングって事になるから思いっきり頼っちゃって良いと思う。

だから生活必需品として性能だけを追求するならみんな

ランキング上位の物を選べば良いわけだ。


ところが、そこに

゛パッケージも可愛い洗剤ランキング゛ってなったらどうだろう。

性能がソコソコでもキッチンに居るのが楽しくなる洗剤や

自分の好きなキャラクターが描かれた洗剤が上位に来てたら

もしかしたらジャケ買いならぬ、パケ買いしちゃうかもしれない。


そう、性能だけを追っかけたランキングに1つでも何かを足すと

そもそものランキングがあいまいになっちゃうんだね。

だからこそ、メーカーも人気が出るような工夫をするんだけど

根本的に洗剤は良く落ちるものがいいのに、ソコントコが

ぶれちゃうんだね。


・・・生活必需品が、いつの間にか嗜好品に変わっちゃうって事で

何が言いたいのかって言うと

とにかく必需品の人気と嗜好品の人気(ランキング)は完全に

分けて判断しないとダメって事だよ。


分かりやすいのが外食かもしれないね。

゛中目黒の美味しいイタリアン゛ってククリで考えてみよう。

「初めて来た中目でイタリアンが食べたいんだけどサッパリ

分からない・・・じゃランキングで決めようか?」

こんな事は多くの人が経験すると思うけど、おそらく大多数

の人は、そこで

゛中目黒 イタリアン゛って検索してホシが多い店に行っちゃうと

思うんだけど、どう?

ここで・・・

さっきの洗剤の例を持ち出してみると

良く落ちる洗剤→美味しいイタリアン

パッケージが可愛い→雰囲気の良いイタアン

って感じになると思う。


で、美味しいイタリアンで検索して行ってみたら

美味しいのは美味しいんだけど、店の雰囲気がまるで×

美味しくて雰囲気の良いイタリアンで検索して行ってみたら

雰囲気は確かに良いけど、そんなに美味しくも・・・

って、こんな経験もしたことあるって人多いんじゃないかな?


そんな訳で、結局はランキングを当てにしてもそんなに

成功するとも限らないんだね。

コト、嗜好が入っちゃうとね。

で、大事なのは自分に合ってるのかどうかって事で

世間一般的に美味しいって言われていたって果たしてそれが

自分の口(嗜好)に合ってるかは別だよね。

(それこそ、本当は合って無いのに美味しいなんて思いこんじゃ

ったら、もうヤバイでしょ)

で、何も調べず行き当たりばったりで入った店が意外と

良かったり(自分に合っていたり)なんてこともあるはずだ。

(これは調べたうえでの事前情報からの期待感が小さいって

のもあるのかもしれないけど)

要するに調べたって調べなくったって大して変わりゃしない。


って言うか、むしろ自分の足で探したって達成感で

満たされるかもしれない。

ココントコが実は凄く大事なんだよね。


ランキングを参考に、ってのはこりゃ現代的って言うか

合理的って言うか、クレバーと思うかもしれないけど

言い方変えたら、人任せって事なんだよ。

人任せってのは、そこに自分の意思がないって事でしょ?

そうすると、段々考えなくなってどんどん自分ってものが、

自分の考えや個性が失われていっちゃうって事だよ。


それが今の傾向なんじゃないかな?

人が良いって言ってるから良いんだ。

そう思いこんじゃうから、どんどん人と同じになって

(本当は人と一緒じゃない方が良いはずなのに気が付いたら

人と一緒なことが楽になっちゃって、それで良いんだって

勘違いしちゃう)

なれの果てが「あんた誰?」


アパレルで言えばランキングによってみんなが同じような

物を着て、作る方もランキング見て物を作るからどこも

同じような物ばっかりになって、ピークを過ぎると残っちゃって

さて、どうする?

そんな感じだよね。


でね、あえてあまのじゃくになれとは言わないけど

ランキングなんかを見るのは良いとして、果たしてそれが

自分にとってどうなのかって考えることをしないとドンドン

頭が退化しちゃうよ。


前に誰かが言ってたんだけど、

「たまには自動販売機でいつも買う飲み物の隣のボタンを

押してみな、何か新しい発見があるかもよ?」

手始めにどうだろう?


でもまぁ、ジュリーが好きすぎて失神しちゃったりって人が

沢山いたらしいから、少なくともジュリーの人気は

本物だったんだろうな。


絞まらないオチ・・・