こんばんは!
怒涛の3連発って事で、昨日の続きを
書こうと、ってか書いてたんだけど、どうにもこうにも
にっちもさっちもブルドッグ(古っ!)な状態に陥って
現在工事中&脳内交通整理中なのだ。
だもんで、続きはまたって事で。
そんなこんなで、気が付いたら
祝50周年もあと4日じゃないか!って今更ながらに
気が付いて、急きょラストの50周年企画特別編を
お届けしようと思う。
とは言っても、今日はチト゛祝゛って訳にはいかなそう
なのだ。
そんな訳で今日はあえて苦言(かなり偉そう・・・)を
交えながら書いてみようと思う。
さて、ここ最近のローレンに関して・・・
代官山等に直営店が出来て、シトロエンのコーヒー屋が
出来て・・・と色々と動いている。
そんな中、50周年ってあらためてなのかわからないけど
前のプロダクトをリバイバルさせている。
まぁ、クマちゃんのセーターだったりちょいちょい単品では
出ているようだけど、今年の秋に、92年のプロダクト、
゛スタジアム゛のテーマの一連の商品が゛復刻゛って形で
登場した。
LINEに登録しているからそんな情報がわかるんだけど
何だったっけかな?
元デニム&サプライのポロショップで限定販売の整理券
配りの、そんな売り方だったはず。
商品内容としては、キャップにジャケットに・・・ってよく
把握してないんだけど、要するに知ってる人は知ってる
巷で、というよりは極狭い中で大人気だった
1992って書いてあったり、ウィングフットだったりの
゛あの゛物達だ。
で、聞いた話じゃやっぱり大人気で即完売だったらしい。
で、興味本位で販売2日後位に
゛ポロ 92゛なんてキーワードで森田検索してみたら
うぉぉぉぉぉぉ~!!
ヤフオクにあふれかえってるじゃないか・・・
正直に言おう
「何やってんだか・・・」がぶっちゃけな感想だ。
コラボに限定に・・・にこういった現象は別に驚くこと
でもないし、そういう需要があるんだからこれはこれで
致し方ない事なんだろうけど、それはそれとして
こんな事になってることを当の本人は知ってるんだろうか、
知ってたらどう思ってるのだろうか?
ここが気になるところなのだ、個人的に。
50周年って位だから過去のプロダクトはものすごい数、
って言うか物凄い沢山のデザインがあるわけだ。
実際゛博士゛でもいまだに全然見たこともないようなものが
ゴチャマンとあるし、今後もそういうものが出てくると思う。
で、単に50年分の物達とは言っても何が凄いって、
その辺の根拠をまずはおさらいしておこう。
68年にウェアをスタートさせて、それがいつごろからかは
知らないんだけど、多分40年近く前から
(その頃はポロとラルフローレンの2ブランドで)
1年を4つのシーズンに分けて展開していた。
スプリング、サマー、フォール、そしてクルーズという
シーズン展開だ。
で、更にシーズンごとに3~4の゛テーマ゛が設定されて
そのテーマに沿って商品が作られた。
で、80年代に入るとポロカントリーやウィメンズの
゛コレクション゛等も加わって倍々ゲームでテーマが
増え、商品のバリエーションも膨大になったわけだ。
そんなわけだから(シーズンテーマに沿ってモノづくりを
していたから)例えばポロシャツだとかラムウールの
セーターだったりの、いわゆるベーシックスって呼ばれる
定番商品以外は1度出たらそれっきりなのだ。
よく、生産中止とかレアモノとか、そんな事を言う連中が
いるけれど、そういう事じゃ無くしつこいようだけど
まれに例外はあるけど1回出たものは2度と出なかった。
だから一口に50年と言っても商品のバリエーションは
膨大で、だからこそのローレンブランドなのだ。
(一回ポッキリなんだからその時買わないと2度と手に
入らないよ・・・なんていう上手い商売?)
そんなわけだから、特定の物がレアだとかって言うのは
正確に言うと間違えで、普通にあるものほとんどが
レアモノって言えばレアモノなのだ。
(だから今、古い物を見つけたらその場で手に入れないと
次はほぼ無い、って事で゛出会い゛は大事だよ)
なんでこんな長々とそんな説明をしたかって言えば、
何はともあれ、それこそがローレンブランドの大きな
魅力だからなのだ。
だからこそ、一部のプロダクトに人気が集中したり
(もちろん分かりやすい物ってマクラは付くけど)
血眼になって探す人たちもいる訳。
で、大前提として゛デザイナー゛を謳っているわけだから
当然と言えば当然なんだけど、従って゛デザイナー゛
としてはヤッパリ過去の物を引っ張り出すのはNG
だと思うわけだ。
「そんな堅い事言うなよ」って声もおそらく沢山あるだろう。
ただ、そうやって゛デザイナー゛としてやってきたからこその
存在、位置づけなんじゃないか?って。
激しく偉そうに言わせてもらうなら
「駄目だよっ」って。
で、実際に現物を見ていないのに言うのもなんだけど
この復刻品に限らず、多くの商品でクォリティの低下
も見て取れる。
実際に極少数だけど最近の商品を見て自分でも
思うし、お客さんからもそういう声は多く聞く。
今回の復刻のオリジナルはズバリ92年に出たもので
この頃の物達は総じてクォリティが高くてもちろん
スタジアムの商品もしかり。
さっきも言ったように復刻品を見ていないから何とも
言えないけど、2つ並べてみたらどうなんだろう?
そんなこんなで要するに個人的に感じるのが
「゛話題性゛に重点を置いてるんだな」って事。
そんな訳で、タガが外れた17年の暮れ。
おそらく関係者が読んだら激怒するかもしれないけど
リアルタイムで携わった人間の素直な感想として
どうか受け止めて欲しい。
「去年の物とほとんど同じだけど、チト違うんだよな。
それに打ち出してる世界観が違うからツイツイ買いたく
なっちゃうんだよ」
これがローレンの大きな魅力であり、それが商売繁盛
の源と言っても良かったはずだ。
一番いい時代(これはそれこそ個人的な感覚だけど)
に直接携わった人間として、結構寂しかったりするぞ!