前回の続き。


それっぽいのを見つけてみた。



86年フォール"POLO RALPH LAUREN"のメーラーから。

ポロのメーラーだけど"POLO DUNGAREES"のアイテムも

ちりばめられている。

゛週末ランチャー゛色が濃かった先日に比べてこちらのメーラー

は全体的に゛リアルカウボーイ゛な世界を表現している。

左の女性はシャンブレーのシャツにブラウンダックのカバーオール。

このデザインは"POLO WESTERN"からの物でアクションプリーツが

特徴になってる。

襟の立て具合がいかにも!

右の男性はシャツ2枚重ねでローレン本人が良くやるパターン、

そしてボトムはジーンズでは無くツイードのパンツにエンボスの

ベルトをしていて、コーディネイトの自由度を提案している。



がらっと変わってこちらは88年スプリング。

"NOT FASHON"を謳っていた当時を象徴するようなワンショット。

"DUNGAREES"・・・作業着メインのブランドだけど中には左の

男性が着ているようなセーターもあったりした。

ブレストポケットが1つ付いたコットンのクルーネックなんだけど

そのポケットの補強にリベットが!

普通は思いつかないよね。

中にはストライプのシャツを着ていて、ボトムのチノをホワイトに

替えたらそのまんまヨットに乗っててもおかしくないでしょ?

それからダブルニーのハンターズパンツにでもすれば

釣りだったりの山アウトドアのコーディネイトにもなる。

"DUNGAREES"とは言え、いろいろなライフスタイルのシーンに

合わせられるってのがマジックなんだよね。

今時の服って、すごく薄っぺらくってこういう懐の深さってのが

全く感じられない・・・ってのはオッサンの感覚なのかな?


そんなわけで、"POLO DUNGAREES"に関しての写真を

色々と載せたんだけど、皆さん何か欲しい物ありましたか?

・・・・では無く、コッチの意思をくみ取って欲しい。

1つ1つの物がど~のこ~のじゃなくって、まずは背景やモデルの

顔ぶれやその関係を想像したり、その辺から入って行って

ライフスタイル、世界観を感じ取って欲しいと思う。


レア物だったり、何だりって1点集中しちゃうと肝心な背景や

ルーツ・・・そんなのを見落としてしまってローレンの言いたいこと

が理解できなくなっちゃう。

結局はレアモノコレクターになつちゃったり、コーディネイトが

メチャクチャな゛ポロバカ゛になっちゃうんだよね。


逆に背景、スタイルから入れば

「この写真のコレッ!」とか「〇〇年のコレッ!」って言う変な

拘りから解放されるんだ。

具体的に、いい意味で

「こんなようなもの」を着れば良いっていう余裕、ゆとりが生まれる。


1つのアイテムからコーディネイトするんじゃ無くて思い浮かぶ

背景や世界から1つのアイテムを決めるっていう作業は

最初はチト手間がかかるけど、最終的にはきちんとまとまるし

無駄が出ない。

そうやって揃えて行った物はおのずとベーシックな物ばかりに

なるからね。


何度も言っているように、そうやって自分の服装=スタイルってのが

出来上がっていくんだ。


あっ、写真メインで行こうと思ったらまた語っちゃったよ・・・


そんな訳で

祝!50周年 気が向いたときにまた書くね。