商品紹介、キャップ3点です。
http://ameblo.jp/reflex-nakameguro/
という訳で・・・って言うには間が開き過ぎなんだけど
この間の続き。
前回の結論。
ベーシックで良い物を着よう!って話だったよネ。
で、今日はまさにタイトル通りの内容で核心をついてみようと思う。
チト触れたけど、ココントコはベーシックな物がトレンドとして
リバイバル的に(死語っぽいけど)また若者に受け入れられている
ようで、ヤッパリグルグル周っているんだなってつくづくオッサンは
感じる訳だ。
ただ・・・
往年のベーシックウェアを知っている人間から言わせれば、その殆ど
が゛エセ゛なんだよネ、゛○○風゛って言った方が毒が無いのかな?
和風スパゲッティみたいな感じ。
例として散々言ってる゛復刻゛もそうだし、サイジングだってもちろん
要するに゛似せて作ってる゛だけの物って事だ。
「○○っぽけりゃ良いじゃん」っておそらくは大多数の人が思うんだろう
けど、ソコントコがまさに今のファッション、アパレル業界を
こんな惨憺たる状況にしちゃった原因だと思う。
本来、ユトリのあるシャツなのに妙にピタピタにしちゃって織ネーム
だけそのままで、復刻だの中には゛アップデート゛だのって言って
はばからないんだね。
伝統を守る・・・なんて事は1つも頭に無いんだよ。
勿論、伝統ってのは進化してなお伝統って良く理解しているけど
こういうのは進化じゃ無くって一時の流れに合わせてだけの
あくまでも一過性の、要はトレンドに沿ってるだけだよネ。
ここに来て、幅広丈短って流れになってきてるしこの短期間の
流れだけ見たって、皆さんいい加減に気が付いていると思う。
で、移り変わりが早い物だから、でもトレンディでいたいものだから
ついつい誰しもが゛その場しのぎ゛のウェアで済ませちゃうから、
と言う事はなるべく安く済ませようとする。
もう気が付いていると思うけど、そうなったら負の連鎖だ。
安い物ばかりが売れ、安い物しか売れなくなればより安い物を
作ろうとして、それに伴ってドンドンクォリティが下がる。
そうなると洋服って物もただの消耗品になり、持つ喜びなんて
無くなっちゃう。
中には豪華一点主義なんて言い訳をしてバッグだけ高い物を
持ったりって人もいるけど、あんなバランスの悪いファッションは
無いと思うし、だいいちたった1つの高い物すら安物に見えちゃう。
念の為言っておくけど、安い物にも良い物はあるし全部が全部
って事じゃ無いからその辺はあしからず。
という訳で、゛エセ゛ベーシックや゛安物トレンド゛でどんどん回して
行くってのも1つの作戦かも知れない、常にトレンディエンジェル
でいられるからネ。
ただ、それで充足感が得られるんだろうか?って思っちゃう。
消費消費で環境にも良くないし・・・ってのはチトこじつけ感が
あるけど、もっと物を大事にしたいじゃん。
自分って物を表現したいじゃん。
でようやくタイトルの゛バブルの遺産゛って所に近づいて行く。
こんな感じで今のアパレル界はひどい状況なんだけど
1つ確実に言えるのがモノづくりの出発点だ。
例えばベーシックと呼べる1つの物があってそれが結構高い物
だったとしよう。
とっさに思い当たらないけど、良いやトレンチコートにでもしよっか?
それが10万だとするね、どっかの誰かが着てるとか取っ掛かりは
どうでも良いんだけど、それがトレンドになったとする。
その本物が突然売れ始める、これを第一段階とすると
着てる人はおおむね都会人で「オレ、先行ってるぜ」って事で
優越感を感じながら代官山あたりを颯爽と歩くんだろうネ。
(個人的にはこの時点で終わってると思う)
それが徐々に浸透し始めて元々のオリジナルが品薄になったり
1早く目を付けたメーカーが似たようなデザインの物を作り始めて
゛風゛も含めたトレンチを良く見かけるようになるとこれを第二段階
とすれば、一般的に゛流行り゛って呼んで良いと思う。
そうするとあっちでもこっちでも作り始めて、ついには価格競争が
勃発する。
オリジナルが10万だからチト手を抜いたもので5万だったら
売れるかしら、いやいやそのプライスじゃ既にどこもやってるし、
3万で出来ないか?ってなってくんだよネ。
そうなるともうクオリティがどうのこうのなんてどうでも良くなっちゃって
トレンチの形っぽけりゃ良いよって事になる。
こうなったらもう最後、第三段階とすればイコール末期だ。
トレンドに敏感な人たちは既に着なくなり、箪笥の肥やしとなっちゃう。
そう、ベーシックな洋服なのに何故か・・・
って訳で長々説明しちゃったのはいつもの事だけど
多くの、特に゛エセ゛物のモノづくりの出発点はプライスありきなのだ。
専門的に言うと上代ありきだ。
今の例で言うと、そもそもが10万するものを、って言うか10万する
ミテクレの物を3万で抑えようとすれば単純にコストも33%に
しなくちゃ合わない。
こんな事、わざわざここで言うまでも無いのにどうしてみんな気が
付かないのか本当に不思議になっちゃうんだ。
っぽい物を着てトレンディだと思って堂々と歩くその貧乏臭さったら
ありゃしないと思うんだけどネ。
で、どうだろう?
リーマンショックとか、そんな景気の影響があってのこんな流れ
もあるんだろうけど、もっと遡ってバブルの崩壊なんてあたりから
こんな兆候は見え隠れしていたように感じる、ってか紛れもなく
そうだよネ。
バブル期・・・・
タイトルの語呂的に使っちゃったけどチト狭い気がしちゃってる
んだけど、モノづくりがもっとまとも、マットウなのが丁度この頃
で、そう、出発点が全く今と逆だったのが80年代後半から
90年代の前半あたりだった。
勿論その前も、当然そうだったんだろうけど景気が良かった分
全うであって、また贅沢でもあったんだよネ。
(ちなみに景気が良かったからサイズも大き目なんだよネ)
そんな訳で、一応さっきのモノづくりと反対な流れはこうなる。
ってか、良いか・・・要するに良い物を作った結果のプライスで
物が売れていたって事だ。
「こんな素材を使ってこんな作りにしたからこんな上代になった」
って流れだ。
そんな訳だから、この時代の物はおおむねクォリティが高くて、
しかもベーシックと呼べる物はオリジナルの物が殆ど・・・って
言い方もチト変だけど、本物が本物として普通にあった。
勿論その時代にだって゛偽物゛が数多く出回っていたし中には
ボッタクリな奇抜な物だってあったけど、しっかりとした物選び
をしていれば、間違いは無かったはず。
余談かも知れないけどこんな事も言える。
ラルフ・ローレンに関してだ。
未だ求心力の高いアイテムが多い、ポロ・カントリーの誕生が
88年、その前身って言ったら微妙に違うとは言え、
ポロ・ダンガリーズが85年。
これはさっき言った景気が良い時代で、しかもローレンの年齢が
50前後で、働き盛りだ。
景気が良くて元気で・・・と来れば良い物が多いのも納得が
行く訳で、リフレックスもこの辺の物が多いのにはこの辺にも
ちゃんと根拠がある。
ってチト宣伝になっちゃったけど、とにかくローレンに限らず
全うなメーカーの物は全うだった。
全うな物を作っていたから全うなメーカーって事か?
何だかわかんなくなっちゃったけど・・・
だから、皆さんこの時代の物を選ぶと、買うと良いですよ!
って話だ、みんながみんなそうしたらメーカー全部なくなっちゃう
けど、けど大丈夫!分かってくれる人アンマいないし・・・(笑)
って笑いごとじゃないよ。
アパレル界、もっともっと良かった時代に戻す努力をしないと
ダメだよネ。
こう言う事言うと、言うのは簡単だって言われる事ウケアイだけど
そう言ってる人だって心の中じゃ絶対に共感しているはずだ。
で、チト想像して見るんだけど。
もし30年後にリフレックスがあったとして30年後に今の物達を
売って成り立つかってそれは絶対に無いと思っちゃう。
2046年に2016年ごろの物って売れっこ無いと思うんだ。
だって30年後に耐えうる物っておそらく無いよ。
これを読んだ人達が一念発起して゛良い物゛を作り始めて
またアパレル界が良くなったら2046年には普通に
リアルタイムの物を売る店になってるかも知れないけど(無いか)
なんてチト妄想もしてみつつ、逆に考えると未だにきちんとした物
を作ってそれなりのプライスで売ってるブランドやメーカーが
ないがしろにされているのを見ていると(実際は見てないけど・・・)
何か悲しくなって来ちゃうんだ。
だからカタクナに信念を貫いて頑張って欲しいってのも感じる。
そんな訳で、バブルの頃のような良い物ってのは多分今後
中々出回る事が無いと思う。
そういう意味で、その頃の物達は既に遺産って呼べるんじゃ
無いかと思う訳で、これからもリフレックスはその頃の物を
中心に展開していきたいと思うんだ。