3点紹介しています。




ようやくひと段落と言った所だろうか?

まぁ、今年の初めはなんやかんやと
まだまだやることがてんこ盛りなんだけど。

という訳で、松の内の過ぎ、成人の日も過ぎて
気が付けば、もう1月も後半に入ってしまって
マンマンすぎるくらいにマンマンなんだけど・・・

で、今更ながら今日は自分なりに
今年の抱負なんぞを書いてみようと
思った訳だ。

まずは前段として、こんな事から・・・

ここ最近、って言うか何年かお客さんとの
会話で、時勢に関する話題が度々。
そしてその多くは
「ったく今の世の中は・・・」なのだ。

前向きな話も少しはあるもののその多くは
ネガティブな事ばかり・・・
って自分からそんな話を知らない間に
振っちゃってってのもあるんだろうけど

食品偽装とか、沖縄の問題とか、それから
勿論洋服に関してのとか、色々なんだけど
最終的に、
「結局は景気が悪いから」って所に
落ち着いちゃうんだよ。

逆に言うと、話の落としどころが
見つからないんだよネ。

で、こんな商売だもんだから洋服の話で
進めて行くけど、
前も何度も言ったように、他の物と同様に
二極化の傾向が強い訳だ。

エルメスかユニクロかって感じでネ。
なんでこうなるんだろうか?
ってこんな話をしだしたらキリが無い?

って訳で、まぁ簡単に言えば一部の金持ち
とその他大勢に別れちゃってるって言う
誰でもわかる、格差が
景気回復だ!なんて報道されている一方
での現実。

言い方は悪いけど、「高けりゃいいだろ」
って言う一部と「安いに越した事はナシ」
派に真っ二つなんだよネ。

これってどう言う事かって言うと、本来
全うなプライスで売ってるブランド、
(安いから粗悪、高いからホッタクリ
とかそういう意味じゃ無いですよ)
またまた悪い言い方をすると中途半端な
プライスゾーンの物が中々売れないって事。

だから、そのゾーンにど真ん中なアメカジの
ブランドなんかは、別注とか復刻とかの
話題性や希少性で差別化をして何とか
頑張ってるんだと思う、あくまで自分の
中での勝手な&アバウトな想像だけど・・・

てな訳で、別注とか復刻とかその辺は
置いといても、実はこのゾーンの物達って
のが一番、全うなんだよネ。
クォリティやもちろんプライスも含め、
゛物に見合ったプライス゛な物だろう。

高い物に対してのネタミでも無いし、
安い物に対しての偏見でも無く、多分
乱暴だけど、゛見合った物゛って事だと思う。

で、この゛中途半端な物゛に対しての評価
が、これまた凄く低いんじゃないだろうか?

ハイエンドな物を買う人達から見たら
安物になるだろうし、逆に日ごろ
ファストファッションで済ませている人から
見たら、これ1枚で何枚買える?
みたいな意味の無い比較をしそうだよネ。

これって、結局は話が元に戻っちゃう
ニワトリが先かタマゴが・・・
結局は景気の性?
何気に話が終わっちゃう気がするけど
ここからが本番、センター試験にでるから
要チェック!なんて事も新年一発目
のオヤジギャグだけど、肝心なのは
゛安物゛とか゛何枚買える゛とかって言うのは
単純にプライスで比較しちゃうからなんだ。

そんな事はサルでもわかるってツッコミも
覚悟しながらも、じゃ何でプライスでしか
判断出来ない?

で、ヤッパリ悲しいかな最終的に景気の
性だ!って自分で判断しちゃうんだな。
こう言う事だ・・・

例えば大手のスーパーのPB。
数多くのバリエーションとサイズが大量に
売られているけど、そんな中から何か
選ぼうとすると、当然基準はプライスに
なって来るでしょ?
チト分かりにくいけど、そのスーパーの
地下に行くと分かりやすいと思う。

勿論安全性とか味とかその辺も基準には
なるけれど、一般的にどうしてもプライスが
一番の判断基準になるのは仕方が無いよネ。

ノルウェイ産、チリ産、北海道産のサケ、
どれを選ぶ?って話だよ。

添加物の問題とか飼料とかその辺は
別としても食品は一過性の物だけど
洋服に関しては、買ってから少なくとも
数回は着る物だから(身に着ける物)
プライスはもちろんだけど、デザインや
カラー、その辺も判断基準として
挙げられる・・・はず・・・

それがとてつもなく無くなってるように
思えてならないんだ。

チト前に1000円以下のジーンズが
価格競争的に繰り広げられていたでしょ?
あれが凄く良い例だよネ。
プライスありきって事で、そりゃもちろん
作り手はデザインや素材も入念に
しているんだろうけど。

でも、みんな¥790だぞ!って事で
イチモクサン!
で、そのジーンズ今でも愛用してるかしら?

「全然、だって¥790なんだから別に・・・」
問題はそこだよ、安いから良いのかよ?
そうじゃ無いだろっ、ってね。

何か欲しい、でも高い物はもったいない、
でも何か欲しい、あっ安いジーンズあるじゃん、
じゃ、買ってみようか。

ここがファストファッションの狙いでも
あると思うんだけど、とにかく物欲が
働いて、そこに手ごろな物があって
ついつい手が伸びちゃう。
これが人間の心理だよネ。

で、こういう商品の多くは薄利多売が
原則だから多くの人に受け入れられなくちゃ
ならない、そうすると必然的にありきたりな
デザイン(そこそこトレンドを意識しながら)
に落ち着いて、大胆にもすぐに飽きちゃう!
要するに長く着られない、愛用できないよ。

で、よく言うのが
「1000円のフリース10枚と1万円の
フリース、どっちを選ぶ?」
ブランドやクォリティ、当然プライスによって
どっちを選ぶかはさまざまだろうけど
1000円の物は1000円なんだよネ、
価値観的にもネ。

だからそれなりにジャケに扱うだろうし
1万円の方は、それなりに大事にすると
思うよ、大体そうでしょ?

「1シーズンで10色のフリースを着て
満足」
「1つのフリースを大事に10シーズン」
う~ん、難しい選択?

迷わずに1万円の方を選べよ!って言う
見解なんだけど、それが出来ないか?

って事でようやくこのあたりから何気に
本題なんだけど、何で1万円の方を
選べないか?

それは紛れも無く、高いからだよネ
(1000円に比べたら)

じゃ、何で選べないの?
ってしつこいガキみたいになっちゃうけど
物に対してのこだわりが無いからだよ、
絶対にそうだよネ。

まぁ、このブログの読者はおそらく
ひねくれ物も多いだろうから(?)
チト当てはまらないかも知れないけど
実に拘れない、特に若者が多い。

ストーリーがあって、素材にも作りにも
拘って、ファッションでは無い洋服が
それなりの値段するのは当然なのに
そういう深い部分にまで入ろうとしない。

「今っぽくて、安いから良いや」ってね。

そうじゃ無いだろ!

しっかりとしたクオリティで、着たら気分が
良くなって、長年愛用できる。
そういう服を選ぼうよ!

「男は何を着るべきか」って何気に
アラン・フラッサーみたいになっちゃったけど
(勿論女性も)
そういう服を是非とも選んで欲しい。

「うちで買えよ!」ってそこまでは
言い過ぎ(?)かも知れないけど
是非そうして欲しい(どっちだよ)

そうして、゛全うな゛洋服を選んで
気分を高めて欲しいんだ。

と、ここまではVC3000のど飴のように
口を酸っぱくして言って来た事。

で、本当の本題だよ!

是非とも、1枚1枚を入れる引き出しを
増やしてほしい・・・じゃ無かった
1枚の洋服から引き出しを増やしてほしい。

1枚の洋服が取っ掛かりになって
そこからいろんなところへ興味を
広げて欲しいんだ。

こういうのって凄く楽しくて為にも
なるのに、おそらく今時の若者は
そう言う事をしようとしない。
周りがそういう状況にさせていない
(またまた景気の話になっちゃうけど)
のももちろんあって、しようとしない
と言うよりも、する事を知らないのかな?

とにかく、もっと物に拘ってそして
多くの物に興味を持とうよ!

で、チラッと昨日お客さんと話したのが
こんな話。


ポロカントリーのセーターなんだけど
何でこんな柄?
昔のニューイングランドのキルトの
典型的な柄で・・・

そしたら、キルトって?その時代って?
文化って?・・・
と言う具合にドンドン興味が広がって行く。

そうするとあら不思議。
単なるカントリーのセーターが物凄く
長い歴史の1ページとして存在するように
なるでしょ、何でカントリー?みたいにも・・・

最少的には、カントリーと言うラベルでは
無くて、この風合いや温かみが
何なのか、本質が見えてくる。

着れば着るほどに愛着が湧いて
大事に着ようとする、本当の価値観が
分かって来るんだよネ。

そういう物を幾つか、そういうストーリーを
幾つか持ち合わせて行くと、結果
何を着るべきかが分かって来る。

という訳で、久々だもんでいつも以上に
回して・・・じゃ無かった
いつも以上に、ってか異常に長くなったけど

今年の抱負

こんな想い、考えを伝えて行こう!
せっかくこの道30年なんだしネ