不思議に思ってる機能がコレ
コレって言うのは、紐、シューレースの事。
後ろまでぐるりとめぐらされている必要があったのは
遠い遠い太古。
たまにインディアンモカシンの古い物に遭遇するけど
おそらく当時は、細かいサイズなんか考えて作って
無かったろうし、そもそもが足に合わせて作って
いたんだろう、しかもかなのアバウトに。
当然少し゛遊び゛を持たせていただろうし履いて行くうちに
伸びちゃったんだろう。
そんな時に「グイグイ」と紐を引っ張って足にうまい具合に
フィットさせていたんじゃないだろうかって言う想像が
付く訳だ。
しかも思うに、なめしの技術もままならず今のように
革では無く、皮のままなんだったと思う。
で、そんな機能が長く残って現在はデザインとして
生き残っている訳だ。
それにしても凄い物で、この゛デザイン゛が無かったら
デザイン的にかなり間抜けになっちゃうから不思議。
で、もう一つ不思議なのがそもそもこの足の周りを
ぐるりとしてもあまり意味が無いんじゃないかと言う所。
何で、横方向で留めるようにしたんだろうか?
甲の部分を縦方向に締める方がよっぽど
パカパカしないと思うんだけどネ。
そう、いわゆるブルーチャ―方式のデザイン。
最初のインディアンモカシンみたいな、キャンプモカシン
とか言われる物も結局は前で閉める事になるんだから
当然、ブルーチャ―のデザインに出来なかったわけじゃ
無いと思うんだけど・・・
まぁ、いずれにしてももはや機能しとして意味の無い
機能が今でも残っているのって凄い事だ。
普段、モカシンのシューズを履いていてもそんな事
考えないけど、ヤッパリこうして改めて
疑問に思ったり、昔の事を想像するのは楽しい。
歴史ある物は、歴史を辿れるって事で
トラディショナルな物にはそれだけでも価値があるネ。