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自分で店なんかやってる人の中で
自分の給料とか、自給に換算すると・・・
こんな事を考える人ってどれくらいいるだろう?
たまにはそういう人もいるのかも知れないけどおそらく
大多数の人ってそんな事日ごろ考えないと思う。
これは、仕事をするうえで全てがダイレクトだから。
要するに時間とか仕事量がそのまま結果に
反映されるからなんだと思う。
もちろん、やっただけのご褒美があるとも限らないけど・・・
逆に、やっただけの物が反映されない・・・
なんて文句言うんなら辞めた方が良いネ。
それになんて言ったって思い入れがあるからこそ
やってるんだから。
という訳で、その昔高円寺の店づくりの事を
振り返ってみると・・・
借りた物件が、いわゆるスケルトンでコンクリートむき出し
で一から全部自分で作って行ったんだ。
上下左右全部・・・って
流石に上は無理だったけど、床や壁、それから外まで
コツコツと一か月弱かけて作って行った。
ところが、それまでに簡単な日曜大工的な事はしたことが
あったんだけど、電動工具的な道具を使ってやるような
作業なんてした事無かったわけ。
まずはホームセンターに行って事情を店員さんに告げて
何が必要なのかから始めた。
で、道具をそろえたり木材を買ったり釘を買ったり・・・
って進めて行くんだけど、これがなかなか思うように
進まないもので、綿密に計算して木を買って来ても
微妙に足りなかったり、ちゃんと計算して測って切った
つもりでもナニゲに寸法が足りなかったり
頭も散々ぶつけたし(今に影響?)脚立から落ちて
足くじいたり・・・とまぁ書ききれないほどの
ハプニングやアクシデントもあって・・・・
ただ、オープンの日程は何がなんでも守ろうと自分で
決めていたから、明け方まで作業した事も何度もあったし
実際にオープン前夜は寝なかったな。
何にしても物を作る時ってどうしても最後はイッパイイッパイ
になっちゃうって相場は決まっているけど、その例に
もれず、自分もそうしてみたって訳だ(笑)
結局出来上がった店はガタガタボコボコだったけれど
それこそ゛汗と涙の結晶゛って事で感慨ひとしおだった。
で、もしこれを一般的な労働条件に当てはめてみたら
どうなるんだろう・・・なんて下らない事を考えてみた。
多分一日平均15時間位動いてたから、バックリと
一か月としたら(休み1日も取らなかったし)450時間
って感じになって、おそらく労働基準法の倍位か?
これがもし一般企業での事なら、詳しい事は分からないけど
イッパツレッドカードなんだろう。
これで作業中にケガでもしたら、それこそただ事じゃ
済まないネ。
ってこれは最初に言ったような事で、とにかく自分が自分
の為に自分を働かせて自分で責任をとるから出来る事。
で、もっと言えば゛好きこそ物の・・・゛てヤツだよネ。
まぁ、全然上手じゃないけどネ。
夢中になってやって、気が付いたら朝になってた・・・
って言う、若い頃の遊びみたいな物なんだ。
そんな自分の話を延々としちゃったけど、普通に勤めて
いても、そんな感覚って何となくあったように思うんだ。
それこそ景気の良い時代にはやったらやっただけ、
例えば残業代だったりがマルマルもらえたってのも
あったけど、けっしてそれだけじゃ無かった。
何か、こぅ、やる気が自分から湧いて出るって言うか
゛対価゛だけじゃ無い物を獲得できたんだ。
もう時効だろうから書いても良いと思うんだけど、さっき
の自分の話より更に遡った、サラリーマン時代の話をすると
(でもヤッパ自分の経験なんだけど)連続就業時間に
36時間って言う記録がある。
この日、正確にはこの2日間だけど、セールの撤去と棚卸と、
それから簡易店舗を1つ設営って言う3大イベントが全部
重なっちゃったんだ(こんな無謀な計画、一体だれが
立てたんだ!ったく)
もちろん36時間ぶっ通しってのは無理だから、途中で仮眠
もしたんだけど、若かったとは言え流石にきつかったな。
身体的にはボロボロゲロゲロだったけど不思議と精神的
な苦痛は何故か無かったんだ。
チトきれいごとな表現かも知れないけど、すがすがしい
達成感みたいなのがあって、
文句の一つも言いたくもなるよって事も無かった。
これはまさにさっき書いたような精神的な問題だネ。
イヤイヤやってたんじゃ無くって、何か楽しみながら
やってたからなんだと思う。
まぁ、今のはチト極端な例だけど、展示会とか、そういう
゛外回り゛な仕事の時は大抵休日出勤だったし、でもそんな苦に
ならなかった。
だって楽しいんだもん!
そんな程度の時間外勤務は今でも日常茶飯だろうけど
これにしたって、厳密に言ったら反則だよネ。
時代は変わったもので、またまた古い話になるけど
学生の時は一か月、クロネコでバイトして車買えたんだよ。
それが、今の時代業務時間の管理って大変って言うじゃない。
終りっこ無い仕事を終わらせて帰らなくちゃいけないんでしょ。
終わって無いから帰れない、でも帰らなくちゃいけない、
でも終わらない、終りっこ無い、じゃどうすれば?
そこで、「働いていないのに働いている」状態。
゛サービス残業゛って言葉が出てくる。
多くの企業がある中、残業当たり前、サービスとかなんとか
言うけど、そんなのどこの世界の話?何て言う出版業も
あるだろうし、学校の先生方の多くは家でも仕事するのが
常態化しているんだろうし、普通にパソコンやモバイルで
会社に管理されちゃってる人が殆どじゃないのかな?
なんと悲しい現実・・・
いわゆる゛ブラック企業゛と言われる会社の判断材料として
取り上げられているサービス残業。
雇用形態が今は多様化しているから社員全員に
当てはまるのかどうか、会社によっても法的な観点からも
一概には言えないんだろうけど、
雇う側は、少ない賃金でめいいっぱい働かせて、
雇われる側は、少しでもスキがあれば突っ込もうとしている。
こんな状況が日々繰り返されているんじや無いだろうか?
ちなみに現状の基準で言えば、自分の働いた会社の
ほとんどがブラックだ(笑)
で、思うんだ。
これだけ不況で、賃金も少なくて文句を良いたいのも分かるし
つらい仕事をしなければいけないのも分かるんだ。
実際、自分もバイトとかそんなのも含めれば
おもちゃ屋さんの店員、引っ越し、配達、道路の草むしり
・・・とある程度の仕事はしてきたつもりで
子供の予測不能な行動や、ご祝儀無の家ほど荷物が
多いって言うパターンも知ったし、道路も色々と覚えたし。
働かない権利もあるけど働ける権利もあるんだって事。
分かりにくいかな?
給料以上に働きたくないのもわかるし、働かせちゃ
いけないシバリだってある。
でも同時に働けるって事も忘れちゃいけないと思うんだ。
何かをするって事は、決してマイナスにならないはず。
例によってまたまた上から目線な文章になっちって
申し訳ないし、こんな言葉を言う事が失礼になるような
仕事をしている人も沢山いる事だろう。
それにしても甲斐性ない若者が多すぎると思うんだ。
たまに若い子が゛人生相談゛的に聞いてくるんだネ。
何やら将来のビジョンみたいなのを散々話すんだけど
そんなビジョンと現状があまりにもかけ離れてて
こっちとしちゃ、鼻で笑って一蹴だよ!
多くは現状を嘆くばっかりで、前向きな考えが何一つ
出て来ないんだ、大抵は「ツマンナイ」・・・・・・・・・・
ツマンナイばっか言ってるんなら、とっととやめて放浪
の旅にでも出てみろって。
ツマンナイじゃ何も始まらないじゃないか、
現状から何か、「楽しみ「を引っ張り出そうよ。
そうしないとやってる意味無いじゃないか・・・
そうしてようやく、何かが見えて来るぞ!
もしかしたら、ふとした事が楽しくなって
帰れって言われても働きたくなっちゃうかも知れないぞ?
それこそ、まさにサービス残業だ。