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連日行きます!


元祖L.L.BEAN!

と言えば、泣く子も黙るハンティングシュー

ビーンを語るうえで絶対に避けて通れない

第一号商品ですネ。


てなわけで、まずは1つ自慢させて!


1912年に、100足を作って売ったら不良品で

90足が返品・・・

と言う逸話はもはやビーンの伝説になってるんだけど

その辺を、オタク感マンマンにもう少し掘り下げてみたいと思う。


となれば、LL本人の話から始めないとならない。

長いけど勘弁してネ・・・


実はビーンは40まではサラリーマンで洋服を

売っていたりしたのだ。

メイン州のオックスフォード・ヒルって所で働いていた

んだけど、小さい頃にい従兄に連れて行ってもらった

ハンティングで大物を仕留めちゃってそれから

病みつきになっちゃったらしい。


「私と仕事とどっちが大事なの?」って言う位だったらしくて

仕事で履く靴よりも、ハンティングの靴の不快さの方が

懸案事項だったらしい・・・


歴史的な1912年の前の年に靴屋をやっていた兄に

誘われて手伝う事になったんだけど

なんせハンティングの事が1番だったもんだから

ここぞとばかりに、自分の経験を踏まえて

快適なハンティング用の靴を開発し始めた。


それで考えたのがブーツの下の方をザクザクと

切っちゃって、ゴムの底を縫い合わせたヤツ。

これが、ハンティングシュー誕生の、やや細かい説明

って訳で、早速それを履いて現場に向かったとさ・・・


そしたらそれが、超~快適で

「こりや、売るっきゃない!」

で、どう売るか?って、ここが肝心なんだけど

靴屋で売らないで、メールオーダーで売ったんだ。

ここが、おそらくビーンのターニングポイントだったんだと

思うんだけど、

そこで手に入れたのが、「狩猟許可書」リストだった。


実際、店で売る、メールオーダーで売るってのと

リスト入手とどっちが先かって話もあるけど

とにかくリストを手に入れて、通信販売の作戦に出た。


で、これは憶測なんだけど

メイン州はこの時まだ狩猟許可がいらなかったのだ。

だから当然リストの存在も無いわけで、必然的に

リストは他の州の物って事になる。


鶏が先か・・・の話だろう。

リストが他の州だったからメイルオーダーにしたのか

最初からメイルオーダーで売ろうとしたのか・・・


まぁ、とにかくそんなこんなでまずは100人に売った

訳だけど、それが例の逸話って訳。


で、自慢って言うのはそのメイルオーダーのカタログ

がコレなのだ!

3ページの印刷と1ページの本人のタイプ&サイン!


REFLEX的生活様式考

REFLEX的生活様式考

REFLEX的生活様式考

ってそんな訳無いって・・・

残念ながらこれはコピーです。

本物だったら博物館行きだよネ、

それでも、原寸大だし貴重な資料&宝物なのだ!

(しかし、タイプで打ったページに凹凸があるし

もしかしたら・・・)


で、90足が返品になるんだけど、この原因てのが

レザーとラバーを縫い付けるのに厚手のフェルトを

かませたら厚くなりすぎちゃってステッチが耐えられなくて

剥がれちゃったと言う物。


そこで、ビーンはラバーを薄くする改良をするんだけど

そのオーダー先が4年後"KEDS"を売り出すことになる

"U・S RUBBER COMPANY"

この会社はボストンにあって立地的に近いって事も

あったんだろうけど、オタクにとっては

たまらないウンチクでしょ?


だから正確には、最初の100足から現在まで・・・

じゃ無くてその改良版が現在までほぼ変わらずに・・・

ってなる。


永遠のクラシックス、ハンティングシューも

大手ラバーメーカーがあっての物だったのだ。


REFLEX的生活様式考

1925年のカタログの表紙、当たり前だけど

モノクロで、ただ、ピックアップ商品だけは

ベタな赤だった。


REFLEX的生活様式考

左から

"GUM SHOE"、"6`HUNTING SHOE"、

"RUBBER MOCASSIN"、"6"HUNTINGSHOE"

"8"HUNTING SHOE"、"10"HUNTINGSHOE"

"12"HUNTING SHOE"

その下にチラッとインシュレーション使用。


70年代の店内ディスプレィ、むやみにアイテム

数が多く無くて、今より分かりやすいかも?


で、こんな素敵なハンティングシューなんだけど

前にもチラッと書いたよネ、

そう、サイズ選びがやたら難しいのだ。


自分を例にとると、昔は7Mのサイズでぴったり

だった、インナーソールなしでネ。

当時はセンチで25.5位だったんだけど

本来25の7Mでジャスト。

これは、インナーソールを入れてヘビーソックスを

履いて・・・が前提な訳で間違いじゃない。


だからその頃は、゛押さえ゛が効かない

ラバーモカシンは7Mを履いて


REFLEX的生活様式考

紐で甲が抑えられるガムシューやそれよりハイト

のあるハンティングシューは8Mをソックスなんかで

調節して履いていた。


REFLEX的生活様式考

で、オッサンの誰しもがぼやく足のサイズは

年をとるに従ってデカくなるんだ。

自分もやっぱり同じくサイズアップしちゃって

到底7なんか履けずに、8になっちゃう。


今までなん足か履いて来たけど、流石に

履けなくなったり、ボロくなっちゃって

今日の撮影も兼ねて、休みに買って来たよ・・・


REFLEX的生活様式考

REFLEX的生活様式考

これがなかなかうまい具合に行かないで

何だかしっくり来たのが、9Nってサイズ。

(知らない間に9なんか普通に履ける足デブに

愕然・・・)


撮影も兼ねていたし、出来ればヨレヨレな方が

良かったんだけど、流石にソールもスリックで

これじゃこのブーツの意味も無いんだけどネ、

これはそんなに古い物じゃ無くて80年代の最初

の頃の何だけど、この頃のって革の質が

めちゃめちゃ良くて、まぁソール交換前提。


ところで、度々出てくるサイズの後のアルファベット。

これは間違いなくワイズを表していて

MはミディアムのM、NはナローのN。


100年の歴史もあれば当然ちゃあ当然なんだけど

ワイズも結構変化しているんだ。

ハーフサイズが元々無いからある程度ワイズで

フォローしてって感じがしないでもないんだけど

そんな事するんだったらハーフサイズも作れば

良いのに・・・って思っちゃう。


手持ちのカタログを参考にすると

1930年代・・・D,E,EE,FF

1940年代・・・D,EE,FF

1960年代・・・サイズによって、D,EE,FF

1970年代後半~・・・D,EE,FF

何、別にそんなに変わって無いじゃんって

言われるんだけど、どれくらいの間か分からないけど

D,EEなんかの表示とM,Wなんかの表示が

ごちゃごちゃの時があって、おおむねカタログには

DがN、EEがM、FFがWってあてはめてるんだけど

どうも、そのゴッチャのソールがきちんとあてはめられて

いないような気がするんだ、あくまでも主観だけど。


だから、細かく分類すると6種類+αのソールが

存在すると思う。


これは、現行の物を買う人には全く関係ない話だけど

さっきも言ったように、70年代頃のレザーの質が

良かった物を買おうと思ったら、難しい問題になる。


まだ救われるのが、ウィメンズにはミディアムしか

ワイズの設定が無いから助かるんだけど、これはこれで

5~11位までサイズがある物だから

「ジャストな1足」を選ぶとなると大変な事になるのだ。


ちなみに今日紹介したラバーモカシンは7 L Mという

サイズで素直に受け止めると

レディスのUS・7のミディアムサイズって事になる。

ところが、これが男性の25位のサイズの人でも

なんとか履けちゃったりもするのだ。

おまけに、ラバーモカシンは抑えが効かないから

ぴったりとしないとカカトの靴擦れが激しくて

全くイヤになっちゃう、そこはソックスとインナーソール

で何とか・・・と言ってもって感じになる。


だから本気で買おうと思ったら、自分で厚手のソックスと

インナーソールを用意して、準備万端で店に

行かなきゃならないのだ。


それから、これも20~30年くらい前の物までに

当てはまると思うんだけど

ブーツの場合、トップのレザーのタンが縫い付けてある

んだけど、何かと筒幅に誤差がある。


丁度昨日買ったのと、もう一足の別のサイズの・・・

感じで、筒の幅で履きやすかったり、そうじゃ無かったり


もう、ここまで来ると何が何だか、訳わからなくなっちゃう。

だから、このハンティングシューは絶対に履かないで

買うのはNGなのだ。


ホント、買う気があるんなら

さっき言ったように、準備万端で買う事。


そして、しっかりと自分の足にフィットする1足を

見つけたら満足満足!


後は、100年の重みをしっかりとかみしめて

履くだけ!