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今日はローファーを紹介してみたけど

ローファーと言えば、絶対にアメリカ製!って

これも人の好みの問題・・・って未だに昨日の

話を引きずってる感が漂っているけど、


この゛怠け者゛にもバリエーションがあるのは皆さん

ご存知の通りですネ。

ヴァンプにタッセル・・・


で、気になるのが甲(ヴァンプ)の長さ。

あまりにも長いと格好が悪く、逆に短くてもそうなんだけど

思うにこれも時代を反映していると思うんだけどどうだろう?


トラディショナルなウェアには、暗黙のルールっだったり

黄金比みたいなのがあって、

例えば、スーツのラペルとシャツのカラーの長さ、タイの幅

が同じだとバランスが良い・・・とか


パンツのウェスマンとダブル幅は一緒にするとか、ジャケット

の袖からは2センチシャツが見えるのがバランスが良い・・・

&ETC・・・


ちなみに不思議なのは、ラペル幅の変化とタイの幅の変化って

どっちが先なんだろう?

鶏か卵かって話にもなるんだろうか・・・


まぁ、こんなルールなんかも今は全く無視されてるっぽいけど。


で、もう一つ。

これは詳しく時系列を追ってみた訳じゃ無いからあくまでも

自分が見てきた感覚なんだけど

パンツの裾幅とローファーのヴァンプの相関。


自分の持っている数少ない資料を見ると、大体80年代の

半ばまではヴァンプの長さはそんなに変化が無かったよう

で、あのどベーシックなバスやネトルトンなんかが基準で

その他のメーカーもそれに倣っていたように思う。


それはおそらくファション、特にメンズファッションとの連動が

なされていなかったからなんじゃないだろうか?

もちろんトレンドやカルチャーもあった訳だけど

シューズまでは目を向けなかった様な気がする。


60年代からのトラディショナルウェアに変化があまり無くて

パンツはいわゆるパイプドステムややや細身のジーンズ

が主流で、その時代はたまたまパンツの裾幅とヴァンプの

長さのバランスが良かったんだと思う。


その後、80年代に入る頃になると

゛ニュートラディショナル゛なデザイナーが台頭してくるんだけど

それまでのやや細身のパンツから、プリーツが入った幅広の

パンツが主流になって、ヴァンプも短くなって行った。


こうして、ファションの世界はそれまでの

「ローファーはローファーでそういう物」から

「ローファーもコーディネイトの一部」って認知されたんだと思う。


主観的にバランスが良いのは、パンツの裾の先端がローファー

のサドルの真ん中あたりと重なる位置って思うんだけど

大方あってるのかな?


だもんだから、靴まで含めてコーディネイトって事になれば

パンツは太いのに、ヴァンプも長いのはどうもアンバランス。


ローファーに限らず靴全体が、こんな豊かな時代にデザインの

細分化がなされたんだろう。


そんな時代の究極ローファーはおそらく

"コールハーン゛の製品だと思う。

あまりにもショートノーズで゛キツキツ゛を新品で買って足のサイズ

に伸ばしても、結局は゛スッポスッポ゛になっちゃう。

まるで、ターボ全盛期のF1のようだ(笑)


REFLEX的生活様式考

そうこうするうちに、オーバーサイズ時代(個人的にはこの時代が

大好き!)も終わり、10年前位からだろうか

タイトなスリムな時代へと移行して行く。


ジャケットもスリム化、タイもスリム化、シャツもスリム化、

そしてパンツも当然スリム化。

となればおのずとローファーもロングノーズ化。


これを読んでるトラッドなオッサンは一度下駄箱から当時の

ローファーを引っ張り出して見てみては・・・


トレンドはそろそろ80年代になりつつあるようだから

当時の物を磨いて準備しておいても良いかもネ!


REFLEX的生活様式考

おそらく標準的な長さのローファー

セバゴのビーフロール(80年のL.L.BEANのカタログから)


REFLEX的生活様式考

おそらく゛最短゛時代のローファー、サリーちゃんが

履きそう?もしくはルノーRB30

(ポロの90年)