今年はセール開始がいつもより遅いらしいで

なにやら、伊勢丹はんとルミネはんが言いだしっぺで

「いい加減、歯止め利きまへんがな・・・

ここいらで、ナントカせ~へんとあきまヘンで」


て事は・・・

いつぞやのわいのブログ、どこいらのお偉いはん、

読んでくれはったんやろか?

゛いい加減、セール遅らせないとあきまへんがな・・・゛ってヤツ


なんて、何故かインチキ関西弁でスタートした

自分でも訳が分からない今日だけど


とにかくセールの開始が今年はチト遅くなったようで

お陰で、ワイの店もマッタリしとるわ・・・

って関西弁はもう良いよ・・・


てな訳で、一般小売店と言えるような店のセールなんて

ここ何年も行ってない自分が言うのもなんなんだけど

セールと言うと、どうしても残り物のイメージが強く

根付いているこんな世代なのだ。


すると、「安いから妥協して買っちゃう」傾向が強くなりそうなんだけど

今時はどうなんだろう?


定価で販売している時、って言うかシーズンの最初の方だと

どこの店でも、おそらく全身かそれに近いコーディネイトを

前提とした販売をしていると思う。


でも、どうしてもセールってなると組み合わせを考えて・・・

って言うよりも、値段ありきみたいな・・・

要するに、単品買い、単品志向、

う~ん、上手い言葉が見つからないけど

あまり他の物との組み合わせを考えないで買う傾向が

強くなると思う。


逆に、セールでもその辺のことを考えて冷静に物を

買える人は賢いと言えるのかな?


で、自分の若い時の経験からも言えるように

セールで買った物って、結局はあまり着ない物が多く

なっちゃうのだ、よく言う箪笥の肥やしみたいな存在。


よっぽど、ベーシックなものであればそういったことにも

ならないと思うんだけど、すくなくとも自分が若くって

洋服を買い捲っていた頃にはベーシックウェアなんか

セールになってなかったし・・・


つい20年前じゃ、考えられなかったネットで服買う事や

そうそう、アウトレットもそうだけど

服を買う手段ってここ何年かで物凄い増えてる。


アウトレットは別としても、ネットなんかを見ると

その大半が、アイテム別に選ぶ形態になってて

こちらも間違いなく、単品買い・・・

って言うか、ずら~って並んでいる色違いとかサイズ毎の

一覧見てると、「単品の目」になって来ちゃう。


こんな事を思いながら、ココ最近のトレンドと合わせて

見ると、実は結構合点が利く事が分かってきたのだ。


ツンツルテンのジュケットにこれまたツンツルテンのパンツ、

何故かガチガチのウィングチップに野球帽・・・


まぁ、これがトレンドなんだ、コレがファションなんだと

言われちゃえば、オッサンはなすすべも無いんだけど、

それにしても、支離滅裂な組み合わせじゃない?


ところが、一つ一つの物を見ると、何だかそれはそれで

ストーリーがありそうな、なさそうな、いやいやありそうな・・・

ってどっちだい、なかなか良さそうな物を着ていたり

するのだ。


そうだ!、コレはそんな(さっき書いた)事が原因にもなってそう

じゃ無いか。


○○別注、○○限定・・・どれもこれも消費者を煽った物で

しかも、コーディネイト的な触れ込み等一切無し。


どっかのショップがどッかのメーカーやブランドに別注を

かけるなら、それに合わせるべく他のアイテムも別注かけるのが

本来そのショップとしてのアイデンテティなんだろうに・・・


そうして、上手い具合に煽られた消費者は色々なアイテムを

単品で物を買う物だから、全身の着こなしが

バラバラな物達の寄せ集めになっちゃう。


「そんな事言ってるからジジィって言われる」のは承知の

上で、ヤッパリ「なんだかな~」って文句を言いたくなる。


しかししかし、チト待てよ・・・

これって、もしかして自分達の若い頃も同じじゃ無かったか?

って、忘れかけの昔の記憶を呼び覚ましてみよう。


自分の若い時代限定で恐縮なんだけど

70年代の後半から80年代の前半は、インポート物

のきなみ店頭に並び、自称゛お洒落さん゛は

新しい、イケテル輸入物に飛びついたのだ。


前にも言ったけど、着る物に全く無頓着なアメリカの学生

の着方を゛お洒落゛と思い込んでいた連中。

ブランド物を見せびらかす事がお洒落と思い込んでいた連中。


殆どの物が「良いか悪いか」で判断されていて

そこにはあまり「コーディネイト」なんていう物選びの基準は

無かったように思う。

(メンクラなんかは、ルール見たいな括りでコーディネイトを

提案していて、数少ない教科書だったけれど)


そんな状態だから、今思い返してみれば

笑っちゃうような格好で堂々と胸を張って歩いていた訳だ。


例えば、こんな感じ。


「イタリアはフィラのポロシャツにアメリカのファーラーの

ホップサック、そしてワラビーにダンヒルのベルト、

レノマのセカンドバッグを抱えて、何としょうちゃん帽・・・」


ネッ、凄くない?、果てしなく凄くない?


自分は流石にそんな格好出来なかったよってあえて断って

置いとくれど、実際こんな男女があふれていた。


どう?、冷静に比べてみたら

そりゃアイテムは全く別な物ばかりだけど

コーディネイトのじゃんがらラーメン全部いりみたいな所は

今も昔も変わらなくない?


昔は、今みたいに情報なんか無いに等しくて、さっきのメンクラ

のアメリカ情報やポパイの情報が貴重だった。

インターネットなんか当然無かったし

(墓石並みの゛マイコン゛が60~80万!)

そんな孤島のヘンテコファションだった。


一方では言わずもがなの現在。


こうして思うと、

時代が変わっても、ファションてあんまり変わらないんだな

ってつくづく感じる。


なんてったって、あんはん・・・

普通で良い物買っときや、間違いあらへんで!