一歩後退・・・とはこういう事です。
その4で話した、専門店に行って・・・というような
一つ一つの物が、一体何なのか、ルーツは何なのか
を知った後に、そのグループ分けをしましょう。
寛大な心で・・・
殆どのウェアには、由緒正しいルーツが存在しますネ。
言い方を変えれば、そういうウェアが現代のベーシック
(TPOに沿って着るウェア)って事です。
デニムに代表される労働着、絶えず進化し続ける
ミリタリーウェア等はその代表です。
バックリとくくっちゃえば、ミリタリーウェアもワークウェアも
トレッキングウェアも、マリンウェアにしても
アウトドアウェアです。
生物の目と科のように分類出来そうです。
アウトドア目 ミリタリー科
アウトドア目 ワーク科
みたいに・・・
例えば、ファテーグパンツは元々ミリタリー物だけど
アウトドア用になればカーゴパンツと名前が変わり
釣りの時なら小物を入れておくのに重宝しますネ。
CWU36Pは焚き火でも安心です。
そうして見て見れば、1つのロケーションで使えるアイテムが
格段に広がります。
゛体験乗馬゛にそのままズバリ
ウェスタンシャツにブーツカット、テンガロンにカウボーイブーツ
ロケーション的には申し分無いけれど
いくら何でもコレじゃドン引きですよネ。
乗馬にしても広くはアウトドアな遊びの一環です。
ウェスタンシャツをワークシャツに替えて、テンガロンを
普通のキャップに変えて・・・
こうすると、どうでしょう、
洒落てくるものです。
結果、こういうことです。
「物を知って、柔軟に受け入れる。そしてそれを適度に取り入れ、
なじませる」
これが、僕の言う゛ファション゛という事です。
違う表現をすれば
゛はずし゛です。
これをすることで、かなり上達できるはずです。
たまにはずしているつもりなのに、はずれちゃってる人を
見かけますが、これはまさに今言った事が出来ていない
「背伸びしたがり屋さん」です。
前回のベタなパーティーウェアも、どれか1つのアイテムを
科から目の範囲まで広げて
ホワイトのパンツをワバッシュの素材に変えてみたり
思い切ってジャケットをカバーオールに変えてみても
良いのでは無いでしょうか、カジュアルパーティーって事で。
頭の中で、コーディネイトを思い浮かべてみてください。
印象が大きく変化するはずです。
物の知識と、寛大な捉えで
「良い感じでリラックスした、個性的な洒落者」になれます。
勿論、ここに行き着くまでにはそれ相応の勉強と投資が
必要なのですが・・・
という訳で、いよいよ佳境に入って来ました。
次回は具体的なコーディネイトの仕方を
カラーバランスや素材等も含めてお話します。