僕は゛お洒落゛という言葉がかなり嫌いです。
逆に゛洒落てる゛と言う言葉がかなり好きです。
゛お洒落してる゛と言葉に
「無理してる」「これ見よがし」「着られてる」
こんなイメージを持ってしまいます。
゛洒落てるネ゛となると
「自然」「肩の力が抜けた」「浮ついていない」
こんな良いイメージが連想されるからです。
勿論、こういう感覚的なものは人によって千差万別だから
人に押し付ける物でも無く、また何を以って
お洒落か否かってのは変わると思う。
まぁ、こんな前段を踏まえた上で
さっきの分かりやすい例えで話を始めます。
「クルーザーのレストランで友達とナイトパーティー」と言う
シーンです。
未だにくどくどと、TPOで言えば
Tは夜、Pはクルーザー、Oはパーティーです。
みなさん、どんな格好がふさわしいと思いますか?
まずTとOの条件で考えて見ましょう。
夜のパーティーです、思い浮かべるのは
゛タキシード゛です、おおむね夕方以降(最近は大分曖昧に
なったけど)のフォーマルで着用する上下セットアップです。
厳格な決まりとして、ブラックタイにカマーバンド、ホワイトの
ウィングカラーのシャツ、そしてカーフかパテントの
オペラパンプスです。
このコーディネイトで出席すれば、何の問題も有りません。
言って見れば完璧です。
しかし・・・
完璧過ぎなんです。
何故かと言えば、
場所は海の上のクルーザーです、しかもメンバーは友達です。
友達同士で、しかも船の上で、タキシードってのはあまりにも
堅すぎます、デッキでオペラパンプスもほのかに違和感が
漂いますネ。
そうです、まさにここからが゛ファション゛の話になってくるのです。
あえて、ファッションという言葉を使ったけど
ここで言うファションとは、「その1」で言ったような意味とは
微妙に違うわけです。
「TPOをわきまえて、その中で自分がどうすれば良いか、
どうすれば、洒落たスタイルになるか」と言う
言って見れば、
「自分らしいアレンジ力」って事です。
(紛らわしいのですが、自分が捕らえるファションという言葉
はこういう意味です、今後、ファションという言葉に関しては
こちらの意味で拾って行って下さい)
ここで、やっぱり威力を発揮するのが物に対する知識力です。
ロケーション、メンバーを考慮して、ここは1つ
ブラック(タキシードの)をネイビーに換えて見ましょう、
ホワイトに換えて見ませんか?
靴も船上の定番、ボートシューにして見ては・・・
で、
ネイビーのジャケット、ホワイトのシャツ、ホワイトのパンツ、
ホワイト・ネイビーのタイ、そしてネイビーのボートシュー・・・
こんなコーディネイトが浮かんで来ます。
ただ、ただ・・・
あまりにもベタと言うか、爽やか過ぎると言うか・・・
何のセンスも感じませんよネ。
最初に話した例えで言えば、まだまだ
「お洒落しちゃってる」段階です。
勿論こんなコーディネイトがいけないと言う訳ではありません、
そう、ここからが本領発揮、洒落っ気が問われます。
感性が問われます。
それでは、感性を培うにはどうすればいいのでしょうか・・・
次は、その辺を話して見ましょう。
一歩、後退するような話になりますが
重要です(だと思います・・・)