ここ最近、トラッド゛風゛なトレンドのメンズファション
の流れですネ。
゛風゛と言うのは、リアルタイムでトラッドを知っている
オッサンから見た感想なんだけど
う~ん、やっぱり゛風゛だな。
と言うのも、各アイテムのサイジングや勿論デザイン、
それからコーディネイトも以前とは違っていて
゛風゛と言うのは、言い換えれば゛アレンジ゛って事に
なるのかも知れない。
そうは言ってもガンコな人間から言わせてもらえば
トレンドな服の宿命として「長く着られない」のだ。
例えば、コットンパンツ。
「正規の」丈のパンツならば、生地のダメージや
ウェストの変化が無ければ、ずうっと履けるけど
最近流行の、くるぶし丈(クロップって言うのか?)の
物は、おそらくもうすぐその役目を終えることになる。
活用法としては、ぶっちぎってショーツにする位・・・
勘の良い人はこの辺で気が付くはずなんだけど
という事は、コレはトラッドじゃ無いって言えるでしょ?
だから、゛風゛って言って見たの。
その他シャツのサイジングなんかも同じ事が言えます。
で、もう1つ言えるのが
トラッドである、ベーシックなアイテムの内
本来ベーシックであるアイテムなのに
歯抜けになってるアイテムって結構あるって事。
自分が見ている中でだけでも無いと思える、
実際にうちの店でもなかなか人気の無いアイテム。
まず1つ目。
それは、タートルネック。
古くは、おそらく60年代にかなり浸透して学生もお父さんも
普通に、着ていたと思う。
70年台には、スキーウェアのインナーとして定番だったし
それが、なんだか最近は
やぼったいお父さんの定番みたいになっちゃってない?
そういうイメージも脳内にありつつ、一方ではここ数年の
タイトな着方にマッチしにくい。
原因はこんな所にあるんじゃ無いでしょうか。
まぁ、一言でタートルネックと言っても
首の部分が長くなってて2つに折って着るウェアなら
タートルネックって括りだから
十羽一絡げには出来ないけど
今位の季節で話をすれば、
コットンやリネン、シルク素材のローケージのセーター、
コットンのハイゲージ、リブ編みのインナー用
この辺が、着られるものになりますネ。
この季節は日によって、時間帯によって結構気温差が
激しいものです。
特に今日なんかは、゛タートル日和゛ですネ。
コットンやシルク素材の物なら下にTシャツを着て
着たり脱いだりで体温調節も出来る。
ちなみに今日の僕は、コットンのリブ編みのタートルに
センチネラのベスト、陽気的にベストです。
(゛オルテガ 着こなし゛見たいな検索がとっても多いけど
参考になれば・・・)
シンプル&上品なタートルの着こなし。
これに、ベストを着た感じです。
勿論、着手には大きな差がありますが・・・
という訳で、これ以上話すとまた延々と長くなるので
やめとくけど。
やそらく、゛食わず嫌い゛な人も多いはず。
ベーシックなタートルにチャレンジして見ては・・・
着こなしの幅もかなり広がるはずですよ。
それからもう1つだけ・・・
゛白いパンツ゛です。
ジーンズも有り、チノも有り、その他ペインターやら・・・
範囲が広すぎるとは言う物の
とにかく白いパンツを見かけないのだ。
極々、定番のはずなのに。
これも、僕が想像するに
汚れやすい、照れちゃう
そんな理由から、なかなか履こうと思わないアイテム
なんだろう。
トラッドと言えば、ファション的な捉えではその中に
テイスト的な、背景的な括りとして
アウトドアだったり、キャンパスだったり、シーメン(マリーン)
だったり、全体のコーディネイトをまとめる為の
キーワードが有りますネ。
「今日は天気も良いし、心地よく風も吹いてマリーンな気分」
とか
「今日は雨が降ってるから、まず足元はワークブーツで」
とか
「今日はどうしても新しく買った、このウェスタンシャツを
着たいから」
そんな風に、何かしらの状況や感性で1日のコーディネイトを
決める人もかなり多いと思う。
そしてやっぱりこの時期は、ボーダーのカットソーだったり
デッキシューズだったりの出番は多くなります、
マリーンテイストな日和につられて。
そうした時、ブルージーンズやカーキのチノばっかりでは
変化も無いし、気持ちの高揚もあまり無いのでは・・・
そこで、パンツを白に変えて見るのです。
とは言え、白・ネイビーのボーダーにデッキシューズ等では
流石に、爽やか過ぎるな、う~ん、やっぱり照れちゃう・・・
海の若大将・・・・・?
海っぽいコーディネイトの基本カラーと言えば
アメリカントリコロールにサックスブルーなんてところに
なりますが、
そこに1色だけ、アースカラーを持ってくるのです。
さっきの白・ネイビーのボーダーに白パンツ、ネイビーの
デッキシューズ・・・と言う王道の組み合わせを
例えば、ボーダーをネイビー・オリーブなんていう物に
換えて見たらどうでしょう?
またはデッキシューズをL.L.BEANの
ブルーチャーやキャンプモカシンなんかに換えるのです。
どうでしょう、ズバコンのマリーンな印象から
少し泥臭さが加わって、とても自然な印象に変化します。
白いパンツの影響で、マリーンと言う軸はぶれずに
がんばってる感の無い自然なスタイルを
その日の気分に沿ったまま、作れますネ。
みなさん、もってともっと色々なアイテムに挑戦してみて下さい。
周りが着ていないとか、履いていないとか
そういう物に捕らわれないでネ。
もしかしたら、新しい発見や新鮮な気分が味わえるかも
知れません。
そうして、行く行くは自分なりの゛スタイル゛が出来上がって
行くかも知れませんネ。