ややパクリから入ってしまう今日の内容ですが、

やはり自分も若い頃、アメ横通いをしていました。


同世代始め、多くの若者にとって当時のアメ横は

まさに宝の山だったのです。


とにかくアメリカ物の定番はアメ横に行けばまず

無い物は無いって断言できました。


で、そんな中にもたまにチト不思議な物もまぎれていたりして

一通りの定番アイテムを知ってしまうと、

どうしても、見慣れないブランドやアイテムに目が行きます。


そして、少しでも興味を示そうものなら

すかさず定員さんが、ウンチクを語り始めます。


「何処のブランドのなんちゃらかんちゃら・・・」

そんな言葉に「フムフム」と納得したようなしないような・・・


「本当は全然別の物を買いに来たんだ!」とも言えず

結局は定員さんの口車(?)に乗せられて

買っちゃうんだよネ、目的外の物を・・・


衝動買いって訳でも無いけど、まぁ何と無く買いみたいな感じ。


しかしです、そうして買った物って今思えば殆どがムダじゃ

無くて、極端に言えば今の仕事に役立っちゃってもいる。


「あそこの店に行けば、何はともあれ良い物が買える」

そんな信頼感と言うか、安心感みたいなのが生まれる。


モチロン、安心出来る物ばっかりだった当時のアメ横だから

当然ちゃあ当然なんだけど・・・


自分で言うのもなんだけど

常にそんな店でありたいななんて思ってるんだけど、

これがなかなか一筋縄では行かない歯がゆい現状が

あるのだ。


別に、ポロがどうだとか何年代のどうしたこうしたとか

そんな事何にも知らないお客さんだって

良い物は良いんだって説明すれば分ってくれる人は

良いし、そういう人は素直に提案を受け入れてくれる。


無理に売る気も無いし、似合わなければハッキリと似合わない

って言う、ストレートな意見を言うコッチの接客を

そのまま受け入れてくれる。


売り手と買い手の意思疎通が出来る人って事。


ところが、それがなかなか出来ない人が最近はとっても多いのだ。


人それぞれ、色んな感覚や視覚や目的や物欲、その他諸々で

店に入ってくるんだろうけど


とにかく困るのが「意思の無い、または意思の曖昧」な人。


ブッチャケ若者に非常に多いんだけど

例えば、こんな例


「試着良いですか?」

「どうぞ」

・・・・

「どうですか?」

返事なし、黙って試着の終了。


「どうですか?」

「やっぱり柄があまり好きじゃ・・・」



おいおいおいおいお~い、着る前に分るだろ

ってか、見えてるだろっ


さっぱり意味不明なのだ。


そうなの、本当の事を言ってくれないのです。


それもこれも試着して、その状態を見せないから・・・

曖昧な自分の感覚で、狭いフィッテングで一人悩み

悩んで決められないのネ。


なんかしら聞いてくれれば喜んで答えるのに


(無理に売ろうとしないのなんか、すぐ分るだろ、ボケ!)

とは流石に言わないけど


とってもとっても、そういうの、損してるよ。


色々聞いたりして会話もすりゃ、得る物もあるってのに。


ったく、そんなんだから今のファッションってこんなに

なっちゃってるんじゃないか!


なんて事を声高々に訴えたって

どうせ、オヤジの遠吠え位にしか思われないのか・・・


でも、このやり方変えないぞ

うちの店で買ってりゃ間違えないぞって事で。


何てったって自分が経験済みだ!