毎年恒例(?)の
”SAFARI”であります。
ところで、皆さん、サファリと言うとどんな物を
連想しますか?
富士サファリ・・・
日産サファリ・・・(昔乗ってました)
高円寺の店・・・
いやいや、やっぱりアフリカの大地でしょう。
で、サファリを辞書で引いてみれば
広義で「旅行」、「狩猟」、
狭義では「南方、特にアフリカでの狩猟」
とあります。
この世の中には、色々なレジャーがありますが
アフリカで狩猟なんて言ったら、一般的に
1番縁遠いレジャーじゃ無いでしょうか?
だからこそ、より憧れを感じる事になります。
いやいや、ハンティングで獲物を仕留める事では
無くて、あくまでも取り巻く世界感の事です。
確か、ローレンが最初にサファリコレクションと
称して、展開したのは84年のスプリング。
イメージするのは、多くのアフリカの国が
イギリスの植民地時代の優雅なサファリです。
荘園を持つ高階級のイギリス人が多くの物資と
人を連れて大陸に入り、奴隷を従えての
傲慢極まりない、サファリと銘打った環境破壊
だったようです。
しかし、そこはファションの世界です。
しかもローレンがそんなドロドロの世界を表現する
はずもありません。
注目したのは、非現実な荒涼とした大地と
躍動感溢れる野生
そんな環境に身を置いても、贅沢な素材を
使ったエレガントなウェアを身に付けて過ごす
優雅さだったのではないでしょうか?
ここで、そのシーズンから、何カットかを紹介します。
張られたタープはおそらくジュートでしょう。
ウェアの素材も、ならではのチノ、ポプリン、リネン。
当時大活躍のモデルが、この「イザベラ」
リネンにレース使いのオーバーサイズな
ブラウスとアンティーク・ウォッチがとても
エレガントです。
おそらくヘンプのセーターをパンツに
入れちゃいました、土埃が入らないような
現実問題への対策もローレンはファションに
取り入れてしまう・・・か?
クロコダイルのベルトもライトブラウンが
サファリなイメージですネ。
こちらはウィメンズのスーティングスタイル。
もちろんリネン素材で、こんな素材でこんな色
の服着たら1発でくしゃくしゃ泥だらけ・・・
なんてビンボウ臭いヤボな事は言いません。
この格好で、普通にオープンのランドローバー
に乗っちゃいます。
ここ何年かのタイトなフィッティングのウェアと
比較すれば、コレ位のサイズ感がいかに
エレガントか判りますよネ。
どうですか、しつこいようだけど
とってもエレガントでしょ?
しかも背景が背景だけにより際立ちますよネ。
(実はハワイの撮影なんだけど・・・)
と言う訳で、何が言いたいかと言うと
「夢と現実の狭間を絶妙に表現している」
ローレン・ワールドって凄いでしょ!
という事なのです。
その他、数多くのテーマに添った商品群が
あるのはご存知のとおりだけれど
中でも、この時のサファリは群を抜いている
ように思う。
さっきも言ったけど、やっぱりその真髄は
素材の使い方にある。
コットン、リネンや、レース、それから
スカーフなんかに多用されるシルクツイルや
オーガンジー、シフォンは他のブランドでは
到底マネの出来ないテクニックです。
今回のリフレックスは、商品量はそんなに
多くは無いけれど、その辺の雰囲気を
充分堪能できると思いますよ。
日頃、デリケートな素材に縁が無い人たちも
一度、こういう物達を目にするのも
いいんじゃないでしょうか?
さて、そんな中から一押しの物達です。
当時のコレクションより
リネンのボディにゴージャスなレース使いが
素晴らしいブラウスです。
ビクトリア朝時代を思わせるようなデザイン
ですが、リネンを使っているところが
アフリカンですネ。
カフスにも贅沢にレースを使い、白蝶貝のボタン
が2つ付きます。
バック、総ボタン仕立てです。
ボディのツマミも絶妙!
こちらも当時のクロコダイルのクラッチ&
ショルダーバッグ、ショルダーストラップも
同じくクロコで付きます。
そして、見ているだけでサファリ気分の
シルクツイルのスカーフ、色使いが絶妙。
蓋のガードプレートはシルバーで
見えないと思うけどRL85のホールマークが
入ります。
こちらはメンズのやや新し目、07年スプリング
のジャケット。
この手のジャケットは、大体マドラスで作る
傾向があると思うけど、こちらもリネンで
出来ていて、シワがいい味出そうです。
テーラードの仕立てなのに、何故か
ハンドウォーマーも付いていたりとアレンジも
欠かしません。
胸のポケットはこれまた、アンシンメトリーに
デザインされていたりして・・・
サファリウェアとしての基本、バックベルトも
勿論装備されています。
推定、1,920年代のフラスコです。
こちらはアリゲーターが貼ってあります。
こちらは、サファリのシェービングマグ、
ソープ、そしてシェービングブラシ
う~ん、クラシック!
こういう所まで手を抜かないのが
リフレックスなのだ・・・
まだまだ寒いようですが、どうぞ宜しくです!