すべては、フィクションです。


英利君 「ねぇ、ママ、今日の習字の時間、

隣りの郁君と一緒に『日本一』て言う字を習ったの、

そしたら、先生が『二人とも上手いけど、ハナマル

あげるのはもうちょっと上手くなってからネ』て

言われたの」


ママ 「あら、そうなの、二人仲良いのネ」


英利君 「郁君は僕とすごく仲が良いんだよ、だから

先生に、来週の習字の時間も一緒に頑張ってやります!

って言ったら、『そうですね、来週は少し難しい字を

書く事になるけど、頑張りましょう』だって」


ママ 「でも、英利、ママね、この間渡辺先生に

『英俊君と郁君、仲が良いのは大変よい事なんですが

授業中に少しおしゃべりが多くて・・・注意して頂けませんか』

って」


英俊君 「そんな事無いよ、授業の中身わからない所

聞いてるだけ」


ママ 「本当はね、あまり郁君とは仲良くして欲しく無いの

よ、郁君のお友達で、ほら、何て言ったかしら・・・アルバ

何とかって言うこの間アメリカから来たばっかりのあまり

評判の良くない子とか、他にも転校してきたかと思ったら

すぐに帰っちゃった、何て子だったかしら・・・とにかく

出来れば卓君とか辰徳みたいな成績の良い子と仲良くして

欲しいな、本当は」


英俊君 「ママ、何にもわかってないな!郁君とはすごく

気が合うんだよ、良いじゃ無いか」


そして、次の週の習字の授業のある朝のお話


渡辺先生 「皆さん、突然ですがこれから席替えを

します、皆さん今日から違うお隣さんと仲良くしましょう!」


児童一同 「・・・・・」


英俊君 「渡辺先生、先週と話が違うぞ~」


先生 「英俊君、先生の言う事が聞けないなら廊下で

反省しなさい、良いですか?」


英俊君 「郁君と隣同士じゃ無いなんて僕泣いちゃう」


先生 「これが学校と言うものなのですよ!」


お粗末さま・・・