今日はまたまた、Ｌ．Ｌ．ＢＥＡＮの話題です。
実は、その昔働いてたって・・・前に言ったっけ？
(あれ、もしかしたら今日の内容って前にも書いた
かな、ダブってたら御免なさい・・・年齢上物忘れ
が激しくなっております、ハイ)
当時の話も交えながらの、洒落の聞いた話しです。
何で、ビーンで・・・って言うエピソードは誰も興味
無いだろうからはしょっちゃうけど、
とにかく、働くことになった訳(バイトだけど・・・)
３０年位前の若者って、結構
「海派」、「山派」に分かれていたの。
相対的に、「海派」は明、「山派」は暗、
言い換えると「海派」はミーハー、「山派」は硬派
って感じかな。
それまで、「海派」(ミーハー)だった自分が、
どっちかって言えば、地味な「山派」のイメージが
ある職場でお世話になることになった訳。
勉強したよ、頑張ってネ！
だって、誰も教えてくれないんだもん
(バイトの先輩は自分が入ったのを良い事に普通に
どっか行っちゃって、とっても不安だったし)
てな訳で、まずはカタログを何べんも読み返して
商品の名前やサイズ展開なんかを頭に叩き込んだ。
そして、遂に完全に悩殺されちゃうネーミングに
出会うことになるのだ・・・
ここでチト話はそれるけど
メイン州といえば、ご存知のように別名
「ネイチャーステイト」とか、「アウトドアステイト」って
言われるようにとても自然が豊かで
ハンティングやフィッシングその他アウトドアスポーツが
盛んな州として有名。
州立公園で有名な物と言えば
”ＢＡＸＴＥＲ ＳＴＡＴＥ ＮＡＴＩＯＮＡＬ ＰＡＲＫ”が
あげられます。
(創設者のレオン・レオンウッド・ビーンもアウトドアマン
で、ハンティング・シュー等のアイテムが生まれるのも
自然な流れだったのでしょう)
自分も含めて、こだわったお客さんの対応にも必要って
事で、そんな勉強も巻網漁的に攻めて行ったのです。
「こりゃ、単に商品知識だけではブランドも語れないぞ！」
っておそらく、本能的に感じたんだろうネ。
当時(だから８０年の頃)のビーンは、オリジナル商品も
あれば、なかなか優れた構成の他社のセレクトアイテム
もあったのです。
(シェラのパナミントジャケット、ダナーのマウンテンライト、
ケルティのフレームパック、アホなプレミアがついている
パタゴニアのパイルもそうですネ、それから意外と
知られてないようだけど、リーの２００もカタログに載って
いましたよ)
そんな中、マウンテン・パーカや有名な
”ＭＡＩＮＥ ＧＵＩＤＥ ＳＨＩＲＴ”等のオリジナルウール物は
ウールリッチが作っていたのです。
こうしてオリジナルとして発売したいた物も、
ファクトリーネームとして十分通用する物達が多かった
のです。
(逆に”ＭＡＤＥ ＢＹ Ｌ．Ｌ．ＢＥＡＮ”と謳っていても
実はそうじゃない物もあったけど・・・)
そこで、推理をすることになります。
例えば・・・
ＤＵＯＦＯＬＤのダブルレイヤーのヘンリーネックの
アンダーウェア
(すっかり見なくなっちゃいました)
表現があっているのかわからないけどＯＥＭな
この商品は、ビーンだと
”ＲＩＶＥＲ ＤＲＩＶＥＲ ＳＨＩＲＴ”となります。
また、”ＢＥＮＮＩＮＧＴＯＮ ＰＯＴＴＥＲ”て言う
アーザンウェア(磁器)のマグカップにさえ
”ＢＥＡＮ’Ｓ ＣＡＭＰ ＭＵＧ”と言う固有名詞を
つけている位。
これは思うに
「どうしても、固有名詞を付けたかった商品」って言う
想像が出来ます。
「カヌーで川くだりの時に是非着て欲しい・・・」
「このマグは絶対にキャンプの時に使って欲しい」
・・・
実にしゃれていると思いませんか？
そしてようやく話は元に戻って、最初に出て来た
マウンテン・パーカについて。
マウンパと言えば、誰もが認める名品は
シェラ・デザインの物、あの６０／４０のヤツ。
さっきも言ったようにシェラの製品も扱っていた
わけだから、マウンパもあってしかりのはず・・・
ところが、ビーンの選んだマウンパは
同じ６０／４０の素材ながら
ウール・リッチのものだった。
どうしてもオリジナルの商品名にしたかったけど
シェラが駄目だって言ったとか、その辺は全くの
憶測だけれど、とにかくオリジナルの名前に
したかったんじゃないのかな・・・
で、その名前と言えば
”ＢＡＸＴＥＲ ＳＴＡＴＥ ＰＡＲＫＡ”
そう、メイン州を代表する州立公園を洒落ているのです。
という訳で、最後に
秋のメイン
う～ん、書けば書くほどに
やっぱり前に同じ事書いた気がする・・・