ちなみに、皆さん
「価格」と「料金」の違いって知っていますか?
一般常識なのかな、知ってる人はスルーして・・・
価格って言うのは物の値段のことですネ
それから、料金の方は「手間賃」的な作業に
対しての対価です。
シャツの値段は「価格」です、エアコンの取り付け
の値段は「料金」になります。
そしてこの両方が入り組んだ中での商売も勿論
あるわけです。
美容院は「料金」と謳っているけれど、その中には
技術料である料金とシャンプーや染料等の価格が
含まれています。
さっきのエアコンの取り付けも、正確に言えば
室外機に繋げるホースの価格も含まれていますネ。
こんな事は当然誰しもが分っていて、その全部を
ひっくるめて「料金」を払っています。
ところが、あまりにも多くの人に認識されていないのが
この逆パターンなのです。
多くのショップは、この「見えない所」に対しての
創意工夫がとても足りないように思います。
偉そうかも知れないけれど
「値下げ」「オマケ」等の価格に対しての付加価値に
頼りすぎていると思うのです。
この、価格の訴求はそれはそれで必要だけれど
もっと違う手法があるんじゃ無い。
勿論、「ビップルームに通す」とか「限定」とか
ソフト面での付加価値も行っているけれど
どうしても、こういう物って
お客さんに「媚を売っている」ように思えちゃうのだ。
「優越感を味わう」とか「限定品に目が無い」とか、
そういった一部の人には嬉しい商売ネタかも
知れないけど、実際どうなんだろう・・・
だったら、無店舗販売、すなわち最近じゃ
とっくに主流になってる、ネット販売で安く買うほうが
よっぽど、満足感はあるんじゃ無いかな・・・
「価格の部分だけで良い、料金(余計なサービス)の
部分は要らないよ」って言う捉え方ですよネ。
時勢もあるんだろうけど、こういう考え方の人が
とっても増えて、今のネットビジネスの繁栄が
あるんでしょう。
例えがガラッと変わるけど、今は回転寿司が
大変な勢いなんでしょ?
ファミレスが衰退している中で回転寿司だけは
勢いがあるらしいけど、あれこそ典型じゃないのかな。
モニターで注文→皿に乗って廻ってくる→食べる→
注文→廻ってくる・・・お会計
店のスタッフとの会話は最小限でゆっくりと家族で
満喫できるシステムです。
ファミレスの「~で宜しかったでしょうか」
「~させて頂きます」
台本棒読みの白々しい中途半端な会話も
うっとおしいって、そんな所からも敬遠されてるのかも。
そうなのです、消費者は「価格と料金」の「料金」の
方に対して、価値観を見出す事をしなくなっています。
なるべく低価格で・・・と言う時代の中、そういう流れ
にシフトするのも致し方ないのかも知れない。
しかし、果たしてそれで良いのでしょうか?
皆さん、本当にそれで満足していますか・・・
1人でパソコンの前で洋服をオーダーして2日後に
届いて、それをただ着る
回転寿司に行って機械的に席に通され、機械で
作られた物を口に放り込んで胃が満タン
勿論、そういう行為を割り切ってしているのならば
それはそれで一向に構わないと思います。
でも「おもてなし」なんかに代表される、日本が最も
得意とする、そんな幸せもたまには味わって
見たいと思いませんか?
ミシュラン☆の店に年中行きましょうとは勿論
言わないし(言えないし)、年中行く必要も
無いと思うけれど
そんな店は、やっぱり素晴らしい店なのです。
寿司と言う価格の物を売るだけの寿司屋では無く
環境や会話等の総合的な
「エンターティンメント」を提供する店なんです。
おなかをイッパイにするだけでは無く、心も
イッパイにしてもらえるのです。
マニュアル通りの歯の浮くような気持ちの入って
いない接客なんか、誰も望んでいないんですネ。
1つ、自分の極最近の体験談を言えば・・・
座敷、テーブル、カウンターがある店に行ったのです、
大人3人、子供2人の5人だったから
座敷を希望したんだけど、どうやら時間が遅かった
らしく座敷はもう終わりって言われちゃって、
仕方なくテーブルで我慢したんだけど、
そしたら・・・
その後の客、普通に座敷通されてんの。
一体どういう事?
超~腹立って(めったにないんだよ、そんな事)
近くのウェイトレスに、これこれこーで・・・って
言ったらさ、
満面の笑みで「ハイッ!」だって
意味が分らないのかと思って、もう一度
猿でも分るように言ったの、結構きつくネ。
そしたら
満面の笑みで「ハイッ!」だって
開いた口がウバザメみたいに閉まらなかったよ。
ネッ、こんな店どうなの・・・
ファッション的な店も、結構そんなアホアホ店員が
いる店、結構あるんじゃ無い。
って言うか、まぁコレは極端な例だけど
とにかく、そこそこの体たらくでしょ。
「〇〇べぇ」とか、そんな店を目標にするなんて
奥がましいし、何言ってるのって突っ込まれちゃうけど
新しい店は、出来る限り
「価格」と「料金」を高いレベルでミックスした
心のある店にしたいと思うのだ!
(相変わらず、口は悪いですが・・・)
おっと「料金」は勿論頂かないです、あしからず。